その、スタンダードモデル、Sonosシステムの基本中の基本といえるOneがモデルチェンジしてEra 100という名称になった。名称が変わっただけではなく、新世代のSonosシステムのベーシックスピーカーとして大きくリファインされたので、その内容を説明しよう。
(Sonosシステムについて詳細はこちら)
(同時に発表されたEra 300についてはこちら)
Oneの美点を引き継ぎつつ新世代に進化したスタンダードモデルEra 100
OneからEra 100へ、Sonosの中核モデル、スタンダードとして、完全に新設計されているが、最大の変更点はツイーターが左右に設けられ、単体でもステレオサウンドを楽しむ事ができるようになったことだろう。
ボディ形状は従来の大きく角が取れた四角から、ほぼ円に近い楕円となった。底面積は同じなのだそうだが、少し小さくなったように見える。対して、高さは少し増している。
天面のスイッチはさらに直感的に操作が可能なものになっている。ボリュームはEra 300と同じく溝に指をスライドすることでシームレスに調整することができるようになっている。
プライバシーへの配慮なのかマイクを物理的にオフにすることができるスイッチが付いている。欧米では、スマートスピーカー全体に「盗聴されているのではないか?」という議論がなくはないので、『完全にオフにできる』ということをアピールしているのだろう。
底面はこういう形状になっている。
USB-Cが広げる可能性。アナログプレイヤーもネットワーク化
ステレオ化とともに、新世代Sonosの大きな変更点のひとつが、USB-Cコネクターの採用だ。ここにアダプターを接続することで、レコードプレイヤーなどのアナログオーディオを接続することができる。
会場では、アナログレコードの宇多田ヒカルの曲がBGMとして流れていたが、プレイヤーとEra 100だけで鳴らしているとは思えないほど、厚みがあり、しかもディテール、ツヤ感のある音で驚いた。こんな楽しみ方があるのか……と思えるデモンストレーションだった。
単体でも十分ステレオ感はあったので、アナログレコードにEra 100って、若い人にもウケるのではないだろうか?
また、ネットワークに複数のSonosが接続されている場合、あるEra 100(もしくは300)に接続されているプレイヤーの音を、他のSonosからも流すことができる。たとえば、Era 100を書斎に置いて、そこにプレイヤーを接続してあれば、その音をリビングで楽しんだり、お風呂に持ち込んだRoam(防水のコンパクト型)で聞く事さえできてしまう。さらにSonosの世界を広げる機能だ。
単体でステレオサウンドを楽しめるのが最大の進化点だが、もちろんシステム拡張も可能
Era 100では、従来のiPhoneのマイクを使ったTruePlayの他に、Androidしか持っていない人のために、本体内マイクを使った簡易型のTruePlayも設けられた(ただし、部屋の空間を振り回して測定するiPhoneでの測定の方がより良いらしい。Android携帯だと、おそらくマイクの性能がさまざまなだから同じ仕組みにはできないのだろう)。
もちろん、従来のように2台のEra 100をステレオペアとして接続すれば、より大きなステレオ感のあるサウンドを楽しむことができるし、他のSubやSub Miniと組み合わせて、重低音を楽しむこともできるし、Arc、Beam(Gen 2)、Rayなどのサウンドバーと組み合わせてサラウンドサウンドシステムを構築することができるのも同じ。
とにかく、まず1台……と思ったらSonos Era 100がお勧めだ。1台でもステレオサウンドを楽しめるようになったので、日本家屋のように大音響で音楽を楽しむことができない場合には、1台でも十分に満足できる音を楽しめるようになったと思う。
カラーはホワイトとブラックの2色。3万9800円。3月8日から先行予約開始で、3月29日発売となっている。
(村上タクタ)
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