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わずか数万円で、仕事環境が超快適に。モニターアームの勧め

仕事環境の変化により、在宅勤務をする人が増えたと思う。快適に仕事をするためには、大型のモニター導入がお勧め。ノートパソコンで仕事をすると、モニターとキーボードの位置が固定されるため、肩が凝りがちだが、外部モニターとHHKBなどの外付けキーボードを使うと、目と手の位置を自由に設定できるために、姿勢の自由度が高くなる。その上で、さらに導入をお勧めしたいのが、モニターアームだ。

定番のエルゴトロンか? 安価な他社製品か?

多くのモニターはVESAマウントという仕組みに対応している。この仕組みに対応していれば、デフォルトで装着されている脚を外して、4本のネジで固定できるモニターアームを使うことができる。

モニターアームの定番といえば、エルゴトロン。ただし、Amazonなどの通販サイトで検索すれば、1万円足らずの価格で、十分に使えるクオリティのモニターアームを購入することができる。

こういう安価なアームも使ってみたこともあるが、さほど不足はない。

しかし、自宅で長期間使うことを考えると、そこは出し惜しみするところではないだろうと思い、エルゴトロンにすることにした。ちなみに、エルゴトロンにすると、価格はほぼ2倍の2万円弱。しかし、2万円弱でモニターを自由な位置に設定できるようになると思えば、案外安価とも思える。

両方使ってみて感じる違いは、動作の自然さだ。エルゴトロンは望みの位置、確度にピタリと決まる。安価な他社製モニターアームは動かす時にスムーズでなく、思った場所にピタリと決まらず、少し下がったり、傾いたりしてしまう。つまり、だいたい安価な他社製でもいいけど、使っていて快適なのはエルゴトロン……という感じだ。

筆者は、2016年にMacBook Proと一緒に買ったLGの5K 27インチと、留学で海外に出かけている娘が置いていったLGの4K 31.5インチの2台使いなので、ここは思い切ってエルゴトロンのLXデスクマウント デュアル モニターアームを奢ることにした。しかも長身ポールで40インチまで対応のモデルだ。

エルゴトロン LX デスクマウント デュアル モニターアーム 長身ポール
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B3-%E3%83%87%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%A0-3-2-10kg-45-509-224/dp/B09T78LQYQ

ちょっと贅沢かなと思ったが、この手の装備は、仕事をする場所が変わっても、モニターが変わっても、ずっと使い続けるものだから、使用感が快適で、対応範囲の広い物にしておいた方がいいだろうと思ったのだ。

接続もできるだけ簡単にするための工夫

OWCのThunderbolt HubとTUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C3はモニターアームには強力な両面テープで貼り付けた。2台のモニターやバックアップ用のSSD、ビデオ会議用のカメラやマイクなどは、すべてこれらに接続し、MacBook Pro側には、ケーブル1本で接続できるようにした。ちなみに電源もこちらから供給できる。

OWC Thunderbolt Hub
https://owcdigital.jp/WP/thunderbolt-hub/

TUNEWEAR ALMIGHTY DOCK C3
https://focalstore.jp/product/tunewear-almighty-dock-c3/

ただし、実際にやってみると、モニターの位置が記憶されない。

どうも、これらを経由すると、HDMIケーブルで接続されるモニターは位置を記憶されないらしい(Thunderboltケーブル経由の方は大丈夫)。というわけで、結局LG 4K 31.5インチの方はMacBook Proに直接接続することになった。そういう意味では、MacBook ProにHDMIコネクターがあって良かったということだ。

MacBook Proは4Kの下に開いて浮かせて

MacBook Proはバード電子のMacスタンドに置いて、開いた状態で使うことにした。デスク面に直接置かないのは、仕事中にコーヒーやお茶などを飲むので、万一こぼした時にパソコンにダメージが及ばないようにしたいから。長い時間作業をするのだから、そういう日々積み重なるリスクをできるだけ減らしておくのが大切だと思っている。

開いて使うようにしたのは、熱がこもらないようにというのもあるが、Touch IDが使えた方が便利ということもある。モニターとしてはあまり使っていない。

最大の利点は作業姿勢の改善

だいたい左の5Kの方をメインの作業に使っていて、右の4Kに資料や、作業中でないウインドウ、ファインダーで開いたファイルを置くようにしている。少しだけ5Kの方が表示がきれいだからという理由もある。

モニターアーム最大の利点のひとつは、作業姿勢の改善である。

まず、机とErgo Human(イス)の位置関係を決め、理想的な場所にHHKB(キーボード)を置き、そして、その姿勢で一番見やすい場所にモニターを配置することができる。

長時間作業する人が、キーボードやモニターの位置に姿勢の方を合わせようとするのは間違っている。まずは良いイスを買って、理想的な姿勢を取り、そこにキーボードやモニターの位置を合わせるべきだ。

筆者は、この自宅仕事場で10時間以上も原稿を書き続けることが多いが、あまり疲れを感じることなく仕事を続けられているのは、これら作業環境のおかげだと思っている(あと、1日1万歩以上散歩するようにしているし、2〜3日に1度はランニングするようにも心がけている)。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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