知れば知るほどおもしろい、カバーオールの基礎知識〜代表的なブランドと素材編〜

デニムを使ったカバーオールが一般的に主流であるが、デニム同様に高い堅牢度を持つ生地もワークウエアには数多く採用されていた。またカバーオールがここまで認知度を高めた背景には、アメリカンワークウエアを支えた数々のワークブランドの存在によるところが大きい。ここでは代表的な素材とブランドをおさらいしてみる。

生地

ヨーロッパではコットンを緻密に折った起毛素材、モールスキンが一般的だったが、アメリカではデニムが最も一般的な素材。堅牢度と動きやすさを併せ持つ。他にも太めのコットン糸を密に折り込んだ平織りのダック地、右上がりの綾織りと左上がりの綾織りを交互に組み合わせたヘリンボーンツイルなどが代表的な生地だ。

デニム

ダック地

モールスキン

カバーオールと汚れは不可分な物。当時のブランドは、汚れを目立ちにくくする様々な柄を使っていた。深いインディゴブルーのデニムだけでなく、ヒッコリーストライプはその縞模様で煤やオイルなどの汚れを目立ちにくくさせていた。抜染によりストライプを表現したウォバッシュストライプも汚れに対して同様の効果を持っていたことからワークウエアに広く採用されていたと思われる。

ヒッコリーストライプ

ウォバッシュストライプ

ブランド

名は体を表すとはよく言ったもの。例えばヘッドライトやカーハートは鉄道作業員を意識したブランドで、ペイデイなどは労働者が待ち望む給料日という意味。それぞれのブランドにはその背景となる職種に関連する名前やデザインが隠されているので、意識してみると知見が広がるはず。1930年代前後には多くのワークウエアブランドが存在し、これら有名ブランド以外にも数え切れないほどブランドは存在した。戦後になってその多くが消滅したり経営統合されたりして少なくなったため、現在存在しないブランドのワークウエアは古着市場でも注目されている。

FOREMOST

HEAD LIGHT

LEE

PIONEER

CAN’T BUST EM

KEY

BIG MAC

BIG SMITH

DUCK HEAD

PAY DAY

DOUBLE WARE

Carhartt

(出典/「Lightning 2024年11月号 Vol.367」)

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