御殿場「バーンストーマー」で開催された「RAINBOW COUNTRY」レザージャケット展示会レポ

6月初旬、御殿場にあるセレクトショップ「バーンストーマー」で高品質な馬革とこだわりつくしたディテールに定評のあるレザージャケットメーカー「レインボーカントリー」の2024AW展示会が開催された。会期中はサイズサンプルがずらりと並び、日本全国から訪れたレザー愛好家たちで賑わいを見せた。今回は会場に展示されたジャケットの中から来シーズンに向けてお勧めしたいジャケットを紹介する。

史実に基づいた考察と、現代のクラフトマンシップが融合したモデル。

ヴィンテージに存在したウエアをデザインソースに現代に再現するレインボーカントリー。その再現力は史実に基づいたモノというだけでなく、縫製や素材選びといったところにまで徹底的に検証、追求をすることで名作を生み出している。今回もミリタリーやワークの世界では歴史的なモデルをベースに、その作り込みによって独特のオーラを放つモデルが多数登場した。

RCL-10071 JACKET FLYING SUMMER TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. CONTRACT NO.42-2401P

Color:TABACO BROWN 24万2000円

米軍への通算5回の納入実績を誇るラフウエアクロージング製A-2の中で1941年の納入分である、コントラクトナンバー「42-1401P」は初回納入分の「16159」と比べ数々の変更が加えられている。

襟先のステッチ形状、ネームの取り付け方法、縫製糸の色など、その後の納入分に繋がる変更点を詳細に検証して再現したのがこのモデル。

また、馬革の着色についても実物に近い色にすべく、下地に一旦黄色の染料で着色してから、トップにタバコブラウンの染料を吹きかける2工程での着色を施している。

RCL-10072 JACKET FLYING SUMMER TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. CONTRACT NO. W535AC-23380

Color:DARK SEAL BROWN 24万2000円~

ラフウエアクロージング製A-2の中で1941年後期納入分である、コントラクトナンバー「W535AC-23380」はそれ以前の納入分と比較して明らかな変化が見られる個体。メインのネームの下に陸軍航空隊の所有物であるという表記がなされた通称プロパティーネームが備わっている。

馬革の着色は実物に見られない濃い焦げ茶色の染料で着色してダークシールブラウンに仕上げ手いるのが特徴。元々実物には茶色の馬革を使う規定だったが、1943年発行の陸軍航空隊装備品カタログである「Class13」にシールブラウンの馬革を使用することが明記されている。

また、実物の中には濃い焦げ茶の物も存在している。これは下地に紫色の染料を入れ、その上から濃い焦げ茶色で着色するという2工程で実物にもある濃い焦げ茶色を再現。

このモデルは別注の赤リブ仕様モデルの展開している。

 

上記どちらのA-2もヴィンテージのディテールを踏襲しながらも、着丈を長くタイトなサイズ感に仕上げているので現代のファッションにも違和感なく着用できるパターンになっている。

別注 RCL-10013 California Manufacturing Company Horsehide Sports Jacket 「HERCULES

24万2000円

アメリカ小売大手企業シアーズ・ローバック社が1930年代にプライベートブランドとして生産した「HERCULES」の襟付きスポーツジャケットを元に、馬革素材の仕上げ方法とパターンにこだわって制作したモデル。

ファスナーは、1930年代の角型TALONを元にしたオリジナルで、ファスナーエンドも実物同様の金属プレートをカシメで止めるタイプを組み合わせ、胸のボールチェーンも実物同様のボールチェーンをオリジナル刻印入りで製作して取り付けている。

裏地には通常モデルはウールメルトンが使用されているが、このバーンストーマー別注モデルは暖かい時期にも着用しやすいよう薄手で袖通りの良いコットンレーヨンを採用する。

ボタンは別注の削り出し御椀型ナット釦を使用。素材の馬革は、茶色の下地を使用し、水性ラッカーで艶がありオイル感のあるタッチに仕上げている。

こだわりつくした珠玉のレザージャケットの数々を展開するレインボーカントリー。

24AWのラインナップは下記のバーンストーマーホームページにて予約受付中だ。

https://www.barnstormer.jp/view/category/ct40

【DATA】
Barnstormer
静岡県御殿場市御殿場17-3
TEL0550-75-7755
11時~19時 火曜定休
Web: https://www.barnstormer.jp/
Instagram: https://www.instagram.com/barnstormer_daily/

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

革とデニムの境界線を越える! デニムのように見えるけど実はコレ、革なんです。

  • 2026.07.02

前号でもお伝えしたが、天神ワークスの開発していた新しい革「リジットレザー」が完成し、この度、遂にレザージャケットとなって登場した。まずはこの写真を見てほしい。これは、天神ワークス代表の髙木さんが1カ月着込んだもの。このエイジング、まさにデニムじゃね? でも、レザーらしいエイジングも見え隠れする、唯一...

夏の余白に、存在感を。大人メンズの夏スタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介!

  • 2026.06.30

シンプルな装いだからこそ、アクセサリーや小物が着こなしの印象を大きく左右する夏。そんな季節にチャコールグリーンが提案するのは、物語とクラフトマンシップを宿した逸品たち。夏のスタイルに個性と奥行きを添えてくれるアイテムを紹介する。 手仕事が生む、本物の存在感 2002年に誕生したアティースは、「REL...

Pick Up おすすめ記事

夏のアメカジがもっと楽しくなる「HEATH」のオリジナルプリントT !!

  • 2026.06.30

横浜を拠点に“大人のアメカジ”を提案する「ヒース」。セレクトショップでありながらハイクオリティなオリジナルプロダクツに定評があり、遊び心のあるアイテムや限定モデルも多く展開している。その筆頭が7.4オンスの肉厚Tシャツシリーズだろう。 [caption id="" align="alignnone"...

時とエイジングを刻む。VAGUE WATCH&Co. × CONSIGLIERE THE 1ST SPECIAL WATCH

  • 2026.07.02

時計は時間を刻むもの。本来の目的はそれで十分だが、「エイジングするものに囲まれて暮らしたい」という自称革ジャンの伝道師・モヒカン小川はベルトにもこだわる。そんな彼が愛用するヴァーグウォッチとシルバージュエリーブランド「コンシリエーレ」のコラボウォッチには毎日身につけた分のエイジングが刻まれている。 ...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。