Leeが誇る代表的なプロダクツを現代に甦らせたプロジェクト。
カンザス州で食品からワークウエアまで、様々な卸売業を営んでいた創業者、ヘンリー・デヴィッド・リー。1911年に自社工場でワークウェア事業を始め、製造業へとシフトしていく。いち早くジッパーを用いたワークウエアやジーンズを販売するなど、その機能美を追求する姿勢と柔軟な発想は、様々なアーカイブを輩出。当シリーズは、そんなマスターピースに焦点を当て、徹底した作り込みで、現在に蘇らせるプロジェクトである。
1.【1940s】Lee COWBOY 101 1945 model|第二次世界大戦期の1944~1945年という極めて短期間で製造されたプロトモデル
第二次世界大戦時には、各メーカーへ政府による物資等政令が敷かれ、Leeも例外ではなかった。そのためカウボーイも簡略化されるが、物資等政令が解除された直後の1946年には、販促を促すためにシリーズ呼称をカウボーイからライダースへと変更。当モデルはそんなカウボーイとライダースのディテールがミックスされた移行期の極めて短い時期に生産。2万8600円
2.【1950s】Lee RIDERS 101-Z 1954model|朝鮮戦争終結後のゴールデンエイジが産んだティーン・エイジャーの「青春」と「反抗」を象徴
戦勝国の’50年代は、空前の好景気に。その結果、ロックンロールやバイカーなど、様々なユースカルチャーが生まれ、ジーンズはワークウエアからファッションへと移り変わっていく。その象徴がジェームス・ディーンも愛用した101-Z。ワークウエア出自の耐久性に、楽なジッパーフライ、縮みを気にしない左綾デニムは、絶大な指示を得た。2万8600円
3.【1960s】Lee WESTERNER 100-Z 1962 model|キューバ危機・ベトナム戦争勃発後に訪れる、カウンターカルチャーへの時代変化にフィット
1959年にカウボーイのドレスアップウエアとして発売された当作。101をベースしながらも、ワーク色の濃いデニムではなく、光沢感のあるコットンサテンに置き換えた。フラワームーブメント前夜で自由な空気が漂う西海岸で流行ったカラーパンツの走りでもあり、その上品な面構えから厳格な東海岸のアイビーリーガーたちからも人気に。2万8600円
【問い合わせ】
エドウイン・カスタマーサービス
TEL0120-008-503
https://lee-japan.jp
(出典/「Lightning 2024年6月号 Vol.362」)
Text/A.Shirasawa 白澤亜動 Photo/M.Watanabe 渡辺昌彦
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