熱狂的なファンを生んだカリフォルニア発のヨコノリカルチャー。SKATEBOARDING今昔ヒストリア!

’90年代から現在に至るまで、スケートボードのメインストリームはストリートといって差し支えないだろう。ただそのルーツはどこにあるのだろうか。それらの“カルチャー” が生まれた時代を、リアルタイムで過ごした小島秀彌さんの言葉から振り返っていく。

「ファブリック」代表・小島秀彌さん|キャリアは30年以上。2005年にスケートショップ「FABRIC」を地元横浜にオープン。ローカルからも熱い支持を受けている。特定非営利活動法人の横浜スケートボード協会の代表も務めている

’80年代ごろから急速に変化していったスケートボードシーン。

まるで宝探しにきたかのような錯覚に陥る、所狭しと圧縮陳列された商品達。ショップオリジナルアイテムからマニアックギア、オールドスクールものまで玄人も唸る圧巻の品揃えは、小島さんの長年の経験に基づいた豊富な知識があるからこそ

今でこそスケートボードはアートやファッション、カルチャーの側面を持つものとして認知されているが、それは’80年代から徐々に浸透していった。そう話すのは、横浜のスケートプロショップ、ファブリックの小島さんだ。

「まず当時は情報源がショップへ行くか情報誌の数ページ、もしくは滑りに行くしかありませんでした。パークも何にもないし、ハウツー本も年に1回出るか出ないか。それこそ街中でアメリカのビデオの滑りを見よう見真似でトライするしかなかったんです。結局、それが今でいうストリートカルチャーの初期でしたね」

さらにその頃はものすごいスピードでシーンが目まぐるしく変化していったそう。

ショップの天井には懐かしきあの頃を彷彿とさせてくれるオールドシェイプのデッキがズラリと並ぶ。中には当時のオリジナルモデルでとんでもない価値を持つ非売品のお宝も

「’80年代中盤にオーリーという技が出始めて、段差も跳んだりできるようになって、一気に進化していったんです。デッキグラフィックにしても、ロゴをプリントしただけだったものがシルクスクリーンの多色刷りになってデカくてカッコいいアートが生まれました。

さらに家庭用ビデオデッキが普及し始めた時代というのも相まって、今に繋がるビデオ文化が生まれて、スターが誕生していきました。当時人気が出始めたヒップホップやアンダーグランドパンクなんかも、スケーターたちはビデオを通してどのメディアよりも早く聞いていたと思います。日本に全くなかった新しい遊びを知ることができた良い時代でしたね」

山下公園にある氷川丸という船を貸し切って行ったデモ。ダイブしたライダーの輪の中にいるのが小島さん。写真家・樋貝吉郎氏が撮影したものを、プリントしてショップに大切に飾っている
上の写真で胴上げされているランス・マウンテンから、デモの終了後にもらったというINDEPENDENTのSTAGE 5。ブッシュは割れてしまっため取り替えたそうだが、トラックに描かれたイラストに、当時のスケーターのアートな心を感じる
氷川丸のデモで、ボーンズブリゲードチームが来日していた時に着ていたTシャツ。来日ライダーの全員の直筆サインが入っている。中央のランス・マウンテンの脇で、青い服を着てるのが小島さんだ

【DATA】
FABRIC
神奈川県横浜市西区浅間町1-16-4
TEL045-319-1303
営業/12:00〜20:00
休み/水曜
http://www.fabric045.com
Instagram@fabric045

(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)

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