’80年代ごろから急速に変化していったスケートボードシーン。
今でこそスケートボードはアートやファッション、カルチャーの側面を持つものとして認知されているが、それは’80年代から徐々に浸透していった。そう話すのは、横浜のスケートプロショップ、ファブリックの小島さんだ。
「まず当時は情報源がショップへ行くか情報誌の数ページ、もしくは滑りに行くしかありませんでした。パークも何にもないし、ハウツー本も年に1回出るか出ないか。それこそ街中でアメリカのビデオの滑りを見よう見真似でトライするしかなかったんです。結局、それが今でいうストリートカルチャーの初期でしたね」
さらにその頃はものすごいスピードでシーンが目まぐるしく変化していったそう。
「’80年代中盤にオーリーという技が出始めて、段差も跳んだりできるようになって、一気に進化していったんです。デッキグラフィックにしても、ロゴをプリントしただけだったものがシルクスクリーンの多色刷りになってデカくてカッコいいアートが生まれました。
さらに家庭用ビデオデッキが普及し始めた時代というのも相まって、今に繋がるビデオ文化が生まれて、スターが誕生していきました。当時人気が出始めたヒップホップやアンダーグランドパンクなんかも、スケーターたちはビデオを通してどのメディアよりも早く聞いていたと思います。日本に全くなかった新しい遊びを知ることができた良い時代でしたね」
【DATA】
FABRIC
神奈川県横浜市西区浅間町1-16-4
TEL045-319-1303
営業/12:00〜20:00
休み/水曜
http://www.fabric045.com
Instagram@fabric045
(出典/「Lightning2023年4月号 Vol.348」)
Text&Photo/Y.Yoshida 吉田佳央
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