機関系から足周り、快適装備まで現代のテクノロジーに。
アメリカはフロリダ州にあるレボロジーカーズは、リペアパーツが豊富に存在し、クルマ好きたちにも人気のあるフォード・マスタングに着目し、当時のスタイルのまま中身を現代車両で作り上げているメーカー。
エンジンやトランスミッション、さらにボディはフォードが純正で今も販売しているモノを使い、そこにサードパーティのパーツメーカーに別注したパフォーマンスパーツで組み上げられる。見た目はクラシックカーそのものながら、イージースタート&イージードライブを可能にしているので、新車として当時のマスタングを現代の快適装備付き、さらには当時以上のパフォーマンスで楽しめるってわけだ。
カーカルチャーの歴史があるアメリカでは旧車に現代のエンジンを搭載したり、足周りなどを現代のテクノロジーで強化するカスタムはそれほど珍しくないし、そのようなアップデート用の交換パーツはメジャーなクラシックカーであれば様々なサードパーティがパーツを販売している。
ただ、それをすべて新品パーツで組み上げ、コンプリートカーとして販売しているのがこのモデルの徹底したスタイル。ヴィンテージの顔をして当時のヴィンテージパーツは使用していない。つまりネジ1本まで新品というのがキモになっている。
しかもフォードからライセンスを取得して生産しているので、本家フォードも認めているモデルというところも見逃せない。旧車は好きだけど、付き合い方が難しいという悩みや、ヴィンテージカーを気軽に楽しみたい、さらにはオリジナルの旧車を所有している人のセカンドカーとしてなど、オーダーする人の理由は様々だけど、その仕上がりのクオリティは圧巻。
ぱっと見ではマスタングによほど造詣が深くなければ、その違いには気がつかないほど。ただ、その中身を見ればこのモデルの凄さはわかる。
中身は現代の新品パーツで組み上げられたまったくの別物。
気になる価格は、車種や仕様によって変動するけれど、25万~33万ドル(約3000~5000万円)。2023年の2月現在ではオーダーをしてから約1年〜1年半で製作してくれるという。さらに日本に運んで登録してなんて考えると、もはやスーパーカー並みのコストがかかるのは、このクオリティを見ればまあ当然。
ただ、スーパーカーはその派手なルックスでどうしても目立ってしまうけど、これなら大人っぽく乗れるし、スペックはスーパーカーにもひけを取らない。快適性能、イージードライブ、そして安全性まで現代のスペックで往年のクラシックカーが楽しめるなんて、そんな選択肢まであるアメリカのクルマ文化の奥深さにまたも感心してしまう。夢のクルマにもうひとつ候補が加わったことだけは間違いない。
【問い合わせ】
J-motors
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