アメリカ車の歴史を変えたマスタングも還暦を迎えた。
フォード・マスタングといえば、当時若者たちをターゲットに、スポーツ性能に優れたコンパクトなボディと、多くのオプションによって若者でも手が出せる安価なモデルから高級なモデルまでと幅広いチョイスを可能にすることで爆発的にヒットしたモデル。
スポーツカーでも、大柄のセダンでもないポニーカー(小さな馬)というカテゴリーを生み出して、慌ててライバルブランドも対抗馬の車種を発売するなど、アメリカ国民のカーライフを変えたクルマでもある。
そんなマスタングが2025年モデルで生誕60周年記念パッケージをラインナップする。これは初代マスタングのディテールをオマージュした特別なエクステリアやデカールによって特別な仕様にしたもの。
現行のモダンなデザインに往年のディテールを組み合わせたクラシックとモダンが融合したスタイルは当時の初代マスタングといっしょにガレージに並べたくなる出で立ち。
オーダーは2024年の夏から可能で、納車は2024年の秋から始まるという。往年のマスタングファンたちにとっては外せない限定仕様になりそうだ。
1964年に発表され、年式的には1964 1/2もしくは1965年式と言われている初代フォード・マスタング。今回の特別仕様はそんな初代のイメージをパッケージに落とし込んでいる。
特別仕様のベースになるのは2025年式のGTプレミアムモデルのクーペとコンバーチブルに設定される。
ホイールは20インチで、ダーク・グラビティグレーの5スポークがセットされる。クラシカルな5スポークのデザインで、中央には初代マスタング同様、レッドのセンターキャップが付く。往年のマスタングファンはちょっとうれしいディテール。
ボディ下部にデザインされるレーシングストライプにはこのモデルならではの「60 YEARS」をアピール。初代モデルにデザインされていたストライプを現代風にアレンジしている。還暦だからレッドのストライプというわけではなく、シルバーのストライプもチョイス可能。
リアのトランクリッドとボディサイドに装着されるエンブレムも60周年記念の特別なデザインになる七宝のモノがチョイスされる。かなり大きめのサイズになるので周囲へのアピール度はかなり高い。
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