往年のマッスルカーを思わせるはV8エンジンの鼓動は、所有したからこそ実感ができ、喜びになる。

編集部イチのアメリカ車好きであり、自身も数々のアメリカ旧車を乗り継いできた編集部の最古参・ラーメン小池。最近ではLightning、2nd、CLUTCH magazineの公式YouTubeチャンネル「CLUTCHMAN TV」でも“ライトニングガレージ”という、アメリカ車好き全開の動画連載を開始した。今回は、フォトグラファーにしてユーチューバーであるTSUGUMIさんの「2021年式ダッジ・チャレンジャー」を直撃し、現代のアメリカ車の魅力を探ってみた。

まだ慣らし運転の段階なので、本領発揮はまだこの先。それでもそのありあまるパワーに大満足。

コロナ禍ということで、欲しいと思ってから実車が輸入されるまで、当初の予定通りとはいかなかったけれど、届いたピカピカの2021年式ダッジ・チャレンジャーにすでにかなりの愛情を注いでいるフォトグラファーのTSUGUMIさん。

もともとは映画『ワイルドスピード』シリーズでチャレンジャーの存在を知り、初代の1970年式チャレンジャーが疾走する映画『バニシングポイント』などを観て、チャレンジャーがアメリカではアイコニックな車種であることを知ることで、さらに乗りたいという憧れが強くなったという。

もともとV6エンジン搭載のチャレンジャーを所有していたけれど、アメリカ車らしいV8エンジンを体験したくなり、最新の同車種のR/Tモデルに乗り替えたというストーリーもおもしろい

アメリカの文化に映画や音楽で触れ、どっぷりとその世界にハマッていく人の好例なのかもしれない。実際に手に入れたアメリカ文化の象徴的なクルマは、自身2台目のチャレンジャーという強者だ。以前乗っていたチャレンジャーはV6エンジン搭載モデルだったこともあり、次に乗るならぜったいV8エンジンモデルだと狙っていただけに、その力強い走りに大満足。

現代的なインストルメンタルパネル。メーター中央には現在8気筒回っているか4気筒回っているかが表示される。ダッシュボード中央のクリーンはアメリカ車なので、すべて英語表示なのも逆にうれしいという

まだ走行距離が1000kmにも満たないために、取材時はアクセルを全開することもできない慣らし運転中。それでも半分くらいアクセルを踏みさえすれば街乗りでクルマの流れに乗れてしまうほどのパワーに、慣らし運転が終わってからはさらにそのパワーを体感できると期待が膨らんでいる。のんびりと走っていてもアメリカ車独特の排気音が室内にも程良く響き「アメリカのクルマに乗っている」感覚はたっぷり。

現代車両なので、気筒休止機構が備わったヘミエンジン(V型8気筒5700cc)はアメリカ旧車に比べれば燃費もそれほど悪くないという。8気筒をすべて使う場合と4気筒だけで走る場合が速度やアクセルワークによって自動的に切り替わる機構で燃費も恐れていたほど悪くない。もちろん若い頃からアメリカ車に憧れていたけど、実際に所有してわかる楽しさや充実感は格別だという。

ボディ後方のドライバーズサイドにある給油口は1970年式のダッジ・チャレンジャーと同じデザイン。往年のスタイルを復活させることで、現代車両ながらクラシカルなスタイルを融合させている

手に入れようと思ったときには勢いも必要だったけれど、このクルマを手に入れてよかったと思うことはたくさんあるという。毎日の移動でも、いつも通る道でも、今まで乗っていた国産車とは違い、移動時間も楽しめるほどチャレンジャーの魅力を満喫している。アメリカ車の持つ魅力は人それぞれだけど、TSUGUMIさんにとってこのチャレンジャーは憧れたアメリカ文化を日本で体感できる最高のツールになっている。

▼ V8サウンドを聞きながらのドライブトークはこちらの動画でチェック!

この記事を書いた人
ラーメン小池
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ラーメン小池

アメリカンカルチャー仕事人

Lightning編集部、CLUTCH magazine編集部などを渡り歩いて雑誌編集者歴も30年近く。アメリカンカルチャーに精通し、渡米歴は100回以上。とくに旧きよきアメリカ文化が大好物。愛車はアメリカ旧車をこよなく愛し、洋服から雑貨にも食らいつくオールドアメリカンカルチャー評論家。
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