コスモスの特徴は、“似ているけど、何かが違う”というところ。例えば、「ダンガム」「ブタニクマン」、そして「なめるなよ」など。子供たちに人気が出たアイテムがあれば、それを似せて素早く商品化するというスピード感から、瞬く間にシェアを拡大していった。
そこで日本一のコスモスコレクターであるワッキー貝山氏のコレクションの中から、「コスモス」が素早く商品化した流行りモノを見ていこう。
1.ラジカセキーホルダー
もちろん、ラジオは聞けない。裏蓋を開けるとコインが入るようになっている。 ベルトに付けて、駄菓子屋に通うのがオシャレだった。
2.ミニ宇宙ゴマ
本物よりも少しサイズダウン。子どもの手にはしっくりきた。ギザギザの棒を刺し勢いよく引くと長時間回るはずなのだが……。
3.スプリング
建築現場の部品のような見た目と裏腹に、イモ虫のような動きと金属特有の音には少年は歓喜。大きいサイズは階段を這わせた。
4.エリマキトカゲグッズ
動物番組やCMで大人気に。自転車のハンドルにつけるグッズやエリマキを広げて走る消しゴムも登場。急速にブームは去った。
5.スライム?
いわゆるパチモノ。「スライム状」「スライミー」「ムイラス」など名前が定まらない。水分が多過ぎて、腐っていたなんてこともあった。
6.うごくモーラー
フサフサモール製の毛虫。口に釣り糸を付け、指の間を通すのが定番の遊び。モールがすべて取れて紐になるという粗悪品も多かった。
7.サーキットダッシュ
ステッカーでカスタマイズもできるレーシングマシン。プルバック式チョロQ(?)。 コスモスではチョロカーの名前で発売。
8.口裂け女変身唇
あの都市伝説のヒロインに簡単になれる変身グッズ。両口元に輪ゴムが付いており、耳に引っ掛けるだけで変身。「わたし……キレイ?」
9.「ひげダンス」ひげ
志村・加藤のひげダンスが大ブームになるとすぐにガチャに投入。この安っぽいフェルト製の薄いヒゲがとにかく売れまくった。
Text/S.Yasuda Photo/T.Otomo
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