生まれた時代の名車を足にする等身大の愛車選び 。|メルセデスベンツ・300E W124【東京カーライフ】

旧いプロダクツを見直す習慣が身近にある今の30代にとって、幼少の記憶に残るクルマのデザインは、リアルな旧さに感じられる。旧いと言ってもまだ現実的。性能とスタイルの両面から辿り着いた自分と同世代のW124。

「DVELP」代表・鬼木祐輔さん|東京のレザーブランドでの修行を経て、アパレル/レザーブランドDVELPを昨年立ち上げた鬼木さん。ハンドクラフトのレザー小物を中心に、ヴィンテージを意識したプロダクツを展開。昨年手に入れた愛車は生まれと1年違いの、W124

性能とスタイルを両立するヤングタイマーの代表格。

モノトーンのシックなカラーリングが気に入って購入したW124。一般的にはステーションワゴンの人気が高いが、あえてのセダンのチョイスが渋い

昨今、’80〜’90年代頃の“ちょっと旧いクルマ”がヤングタイマーとして注目を集めているが、その時代の感じ方は見る人それぞれの年齢によっても異なるはず。例えば、青春真っ只中にその時代を過ごした50代オーバーの人からすれば、昔憧れた懐かしいクルマだろう。

鬼木さんは’87年生まれの34歳。つまりバリバリのヤングタイマー生まれだ。物心つく頃にまだ普通に道路を走っていたクルマたち、中でもメルセデスのセダンは当時の感覚では、“おじさんっぽいクルマ”だったに違いない。そんなヤングタイマー生まれの人間が程よくおじさんに差し掛かってきた今、旧いプロダクツを見直す現代的な価値観も相まって、幼い記憶に残る立派なクルマ=渋い、になるのは自然の流れだ。

旧いプロダクツへの興味はファッションがきっかけとなったと言う鬼木さん。撮影当日は’50sのレーヨンシャツと’60sのワークパンツをラフに着崩していた

鬼木さんにとっての初めての旧いクルマだが、W124に至るには理由があった。

「旧いクルマに乗りたいと思った時に最初はW123が有力だったんです。でも、仕事やプライベートの足として使いたいから性能やコンデイションまで含めて、スタイルと安心感を両立するW124が現実的だなと思いました。自分が生まれた年代の名車なので、それも縁なのかなと」

ヤングタイマーといえばイマドキな言葉に感じてしまうが、自分が生まれた時代の名車を日常の足として選ぶのは、旧いモノを愛する現代の30代のリアルなチョイスと言えるだろう。

「1988 MERCEDES-BENZ 300E W124」のディテールを拝見!

全体的にオリジナルを基調としているが、前後のウインカーレンズをUS仕様のクリアレンズに変更している。

ダッシュや内装は全てオリジナルをキープ。内張やシートのファブリックの状態も良く、センターのウッド調のコンソールがリッチな雰囲気。

300Eのエンジンは排気量2960cc、SOHCの直6エンジン。都内の街乗りからロングライドまでこなす必要十分なパワーを誇る。

コンパクトな車格の割にトランクは広々としているため、仕事道具の他に着替えやクルマを降りた後のちょっとした移動で使うスケートボードを収納。

(出典/「Lightning2022年7月号 Vol.339」)

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