ジャパンデニムの先駆者の一つ「フェローズ」が目指す究極のベーシックジーンズとは?

ジャパンデニムの黎明期である1991年よりジーンズを作り続けている第一人者の一角であるフェローズ。理想は、いつの時代も愛され続ける究極のベーシックである。

「フェローズ」企画/生産・夏川理輝さん

2015年に入社して以来、代表を務める志村さんと二人三脚で企画と生産を担当する縁の下の力持ち的なポジションを任せられている。繊維の組織からグラフィックまで守備範囲は広大。

目指すのは流行に左右されないタイムレスなジーンズの体現。

日本を代表するアメカジブランドのひとつであるフェローズ。1991年にジーンズをリリースして以来、そのスタンスは変わっていないと夏川さんは語る。

「デニム御三家と同じ時代を生き抜いた実力派ブランド、そんな架空のストーリーが我々の重要なアイデンティティになっています。だからヴィンテージジーンズと寸分違わぬ“復刻品”を作る気はありません。

もちろんヴィンテージに紐づく時代背景や文化に敬意を払ったモノ作りをしていますが、いつの時代にもフィットする普遍性、さらに特定のライフスタイルやシーンを限定することのないユーティリティパンツこそが、我々が目指す理想のジーンズなのです」

色落ちに関して強くこだわりながら、ユーザーの多様性を尊重しているのもフェローズらしい。

「定番モデルでは3種のオリジナルデニムを使い分けています。米綿とオーストラリア綿の混綿を使ったバランスの良い退色感が特徴の13.5オンス、大戦モデルを思わせる荒々しい縦落ちを見せる13.75オンス、1960年代頃のより青みがかった色落ちとなる13.5オンスのデニムを各モデルに相応しいかたちで採用しています。

とはいえ、ジーンズのシルエットと同じく色落ちの好みも人それぞれです。ヒゲやハチノスのように象徴的な退色を求める方もいれば、穿くたびに洗濯機で洗う方だっているでしょう。それぞれ異なる退色感を備えていますが、実際に自分なりの色落ちを楽しむのはお客様ですし、我々はそのベースとなる部分を提供しているに過ぎないと考えています」

オーセンティックな1920sモデル。「Pherrow’s Lot:500SW」【3 年着用】

ラインナップの中で最古の1920年代のサンプリングモデル。米綿とオーストラリア綿を混紡したオリジナルの13.5ozセルビッジデニム。太いシルエットとバックルバックが特徴である。2万1780円

ファッションジーンズの完成形。「Pherrow’s Lot:466SW」【5 年着用】

1960年代にワークウエアからファッションウエアとして舵を切ったアーカイブへのオマージュ。ラインナップの中で細身に位置し、爽やかなブルージーンズとなる13.5oz生地を採用。1万6280円

日本人のために作られた旗艦モデル。「Pherrow’s Lot:421SW」【2年着用】

欧米人に比べてヒップ部分が薄い日本人体型を考慮して、ヒップラインや股周りなどを修正し、抜群のフィット感を実現したフラッグシップモデル。米綿を使った13.75ozのデニム。2万1780円

迫力ある経年変化が魅力。「Pherrow’s Lot:451SW」【4 年着用】

世界大戦時の物資統制で簡略化されたモデルをフェローズ流に体現。米綿を使った13.75ozのセルビッジデニムは、酸化した風合いを出すためにサルファと赤みの入ったインディゴで染色。2万1780円

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年4月号 Vol.336」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

この冬買うべきは、主役になるピーコートとアウターの影の立役者インナースウェット、この2つ。

  • 2025.11.15

冬の主役と言えばヘビーアウター。クラシックなピーコートがあればそれだけで様になる。そしてどんなアウターをも引き立ててくれるインナースウェット、これは必需品。この2つさえあれば今年の冬は着回しがずっと楽しく、幅広くなるはずだ。この冬をともに過ごす相棒選びの参考になれば、これ幸い。 「Golden Be...

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...