シルエット×デニム×色落ちで無限大の愉しみ! デニムを熟知してこそなせる「エヴィス」のジーパン創り。

1990年代初頭、後ろポケットのペンキステッチがアイコンのジーンズで、ハイクオリティなジャパンデニムを世界に知らしめ、今もなお愛され続けるエヴィス。創業30年を超える老舗ならではの不変性と止まぬ挑戦の共存が生み出すデニムの魅力。今回エイジングサンプルとして、ここ10年ほどの期間に「エヴィス ジャパン」の代表を務める山根さんがリアルに穿き込んだジーンズたちを見せてもらい、デニムの違いを主軸に解説していただいた。

「エヴィス ジャパン」代表取締役 兼 デザイナー・山根昭彦さん

2004年にショップスタッフとして入社。2013年からは、本社での管理業務と並行し、企画、デザイン、生地開発など、プロダクション全般を担当。2021年9月に代表取締役に就任。

経年変化は千差万別、唯一無二を愉しむ!

デニムの老舗ブランドで知られるエヴィスだが、現在でも多くの根強いファンから支持され、近年においても、海外アーティストや、20代の若年層にも再注目されている。キャッチーなアイコンもさることながら、創業当時から四半世紀以上に渡り同じジーンズを造り続ける不変性。それと同時に、新素材の開発など、常に新しい挑戦を絶やすことなく続けている姿勢にも感服する。このような姿にデニム業界を牽引してきたエヴィスの意地を垣間見ることができる。

「デザインに応じて、様々なデニムを使い分けますが、大きく分けると、未防縮加工デニム“No.1”と、防縮加工済デニム“No.2”の2種類。No.1は、大きな縮みや、ねじれなど、場合によっては、不良品ともなりうる要素をよしとするコアなデニムですが、穿き心地の良さも相まって、創業初期より愛され続けています。No.2は、縮みやねじれが抑えられる分、本来のシルエットを活かすことができ、扱いやすいため、デニム初心者にオススメです。同じ型紙を使ったジーンズでも、デニムの違いで、シルエットや雰囲気が異なるので愉しみは無限大です」

EVISU Lot.2000 パイナップルデニム|ヨコ糸に14%のパイナップルの葉の繊維を混紡したサスティナブルなデニムを穿き込み中。ジャケット4万700円、シャツ2万5300円、パンツ4万4000円、シューズ6万6000円、キャップ9900円、ベルト1万6500円

1.全体的にバランスの良い色落ち「EVISU Lot.2000 No.2」【10年着用】

防縮加工とは、あらかじめ生地を縮ませることで、縫製後の縮みを防ぐ加工。それにより、目が詰まり、キメ細かなグラデーションの色落ちを楽しめる。また、本来のシルエットを活かせるのも特徴。

2.色落ちにより引き立つディテール「EVISU Lot.2005 カスタム」【5年着用】

ベルトループがなく、ウエストサイドにアジャスターが付けられた変わり種ジーンズ。緑系のインディゴ染料を使用した緑耳デニムを使用しており、色落ちにより各部位のディテールが引き立っている。

3.レングスのねじれが魅力「EVISU Lot.2020 No.1」【3年着用】

未防縮加工デニムは、目が詰まっていない分、防縮加工デニムに比べ軽量。また、縮み幅が大きい分、伸び幅も大きく、いわゆるシュリンクトゥフィットで体型にフィットする。ねじれが雰囲気よし。

4.ガタガタの生地表面が心地よい「EVISU Lot.2000 No.1 GATAGATA」【3年着用】

ムラ糸を使用し、生地の表面に立体的な凹凸ができることから命名されたGATAGATAデニム。当然、糸の太い箇所から擦れるため、色落ちに偏りが表現され、他にはない特徴的な色落ちを見せる。

【問い合わせ】
EVISU HEADQUARTERS
TEL0120-29-1998
https://www.evisu.jp

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2022年4月号 Vol.336」)