【教えてくれるのは…】木工アーティスト・村山じゅんさん
プロならではのテクニックやアイデアを編集・めぐミルクに伝授する。http://jmsurf.com
無垢材をつなげてプランターを作る。
ポイントはここ!
① 1面につき、杉の荒材を3枚ずつ並べて外壁を作る。組み合わせたときに2面分の長さが短くなるので、板の幅調整をするのがポイント。
② 外壁になる板をつなげるために、内側に木枠をつける。
③ 好みでペイントやオイルで仕上げるのもあり。もちろん無垢のままでもOKだ。オリジナリティを出す。
準備するものをご紹介。
杉の荒材と枠になる角材
杉の荒材は長さ1820㎜、厚み12㎜のものを3枚用意。角材も同じくらいの長さのものを2本用意する。
工具
今回使う工具は丸鋸とドライバーのみ。板の幅を詰める作業の際は、ガイドを用意しておくと安心。
ワトコオイル
仕上げにワトコオイルを塗る。塗る面が多いので、少し多めのものを用意しておこう。
早速やってみよう。
1.内側につける枠材をカットする。
40㎜幅の角材を285㎜×4、205㎜×4、225㎜×4にカットしていく。このとき長さを測ってカット、長さを測ってカットの手順で行う。
カットする場所に印を付けたら、丸鋸の刃が線の自分側にくるように合わせ、木材から刃を離してスイッチを入れてカットする。
ガイドで固定して丸鋸が浮かないよう注意しながら切る。それぞれのサイズにカットした木材が全部で12本できる。
2.外面になる杉の荒材をカットする。
前後左右と底面になる板をカットする。各面3枚ずつ使用するので、309㎜の長さのものを15枚用意する。
3.外側になる板の幅を詰める。
外面の横2面は前後の内側に設置する。杉の荒材の幅が103㎜なので、内側になる分と板の厚みから3枚のうち2枚を91㎜(-12㎜)になる。
丸鋸にガイド定規をセットし、刃から12㎜のところに固定する。下に木材を敷きクランプで固定。
103㎜幅の板と91㎜幅になった板。手間がかかるが、板の幅を調整することで仕上がりがかなり違ってくる。
103㎜幅の板が11枚、91㎜幅の板が4枚できる。念のためすべての板の長さを確認して、もしずれているようであれば調整する。
4.内側の枠を組み立てる。
電気ドライバーで穴を開けインパクトでビスを打つ。このとき2カ所ずつ打つのだが側面からもビスを打つため、斜めに打つのがポイント。
強度を付けるために側面からもビスを打つ。先に入っているビスに当たらないよう注意しながら打とう。
5.外側の板を貼る。
枠に外面の板を並べてビスを打つ場所(今回はそれぞれの板の端から15㎜の位置)に印を付けていく。
印を付けた箇所に電動ドライバーで穴を開け、インパクトドライバーでビスを打つ。これをすべての板に行う。
実際設置してみると板の長さが微妙にずれたりすることも。そういうときはカンナを使ってはみ出した部分を削る。
6.サンディングする。
カット面や表面はザラザラしているので、手触りがよくなる程度に紙ヤスリでサンディングする。角も少し丸みが出るくらいに研磨する。
7.ワトコオイルを塗る。
最後にワトコオイルを全体に塗る。室内で使う場合は底面に塗るのは避けた方がよいかもしれない。塗ったら拭いて完成。
◆
男の部屋にも合う、木製のプランター。好みやインテリアに応じて、ペイントで色付けしたり、あえて無垢のままにするなど、アレンジも広がる。植物に合わせて仕上げを考えるのも楽しそうだ。
(出典/「Lightning2022年3月号 Vol.335」)
Text/M.Matsumoto 松本めぐみ Photo/A.Kuwayama 桑山章
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