美しいボディが魅了する、1972年のフォード グラントリノ。

フォード・フェアレーンの上級グレードとして’68年に登場したトリノは、’72年のモデルチェンジでコークボトルラインが強調され、よりグラマラスになった。そんなトリノのスペシャルモデルとして登場したグラントリノは、専用グリルを与えられるが、翌’73年には大型バンパーが備わるため、’72年のグラントリノは非常に人気が高い。

【1972 FORD GRAN TORINO】シンプルなブラックボディがグラマラスなボディを強調。

’72年にモデルチェンジを受けたトリノの上級グレードとしてリリースされたグラントリノは、専用のフロントグリルを持つ。翌’73年にはバンパーが大型化されてしまうため、’72年のグラントリノファンは多い

撮影車両は、そんな’72年のグラントリノをベースに、オリジナルでは設定のなかったブラックにリペイント。さらに日常の使用に耐えられるように、エンジンや足回りを中心にアップデートを行った個体だ。

GM系の有名車とは異なり、パーツの入手には非常に苦労したとい う。特にフロントグリル周辺のモールはグラントリノ専用品となる ため、状態の良いものはかなりレアだという。その他バンパーなど はリクロームが施されている
エンジンは大型の351ウインザーに替わってコンパクトながらパワフルな302ci(4949㏄)クレートモーター(フォードが発売するニューエンジン)に換装している

エンジンは純正の351 クリーブランドからSVO302クレートモーターを採用。ラジエターもコア増し&電動ファンを追加し、トラブルなく日常使用に耐えられるよう各所が工夫されている。

グラマラスなボディラインを最も堪能できる角度から眺めてみる。ブラックボディで目立たないが、想像以上にフェンダーラインが張り出していることが判る。うねりの少ない美しい塗装面も◎

映画の影響もあり、グリーンのイメージが非常に強いグラントリノだが、シンプルなブラックボディは大人な佇まいを醸し出していた。

 

シートはオーナーの好みを反映して純正のステッチラインなどにとらわれずにシンプルにブラックで張り替えられる。全体的にクロームパーツも少なく、おとなしめのインテリア
フロントフェイスを上から見てみると、グリルやフェンダー前端がかなり立体的であることが判る。バンパーやヘッドライトベゼルなどは全てリクロームされている

 

普段からストレスなく乗りたいというオーナーの希望を受け、車高も必要以上に下げることなく、自然なスタンス。グラントリノというと、スポーツルーフが人気だが、ハードトップのリアビューも美しい
’60 年代とは異なり、クロームパーツが少なく、少々おとなしい印象のダッシュ周りはストックをキープ。ステアリングはグラントの3スポークをチョイスする
フロントグリルとトランク後端にはトリノ専用のエンブレムが備わる。 クロームのローレル模様で囲まれた赤いエンブレムはブラックボディ によく映える
純正オプションだったマグナム500 ホイールのデザインをモチーフ に、17インチ化したアメリカンレーシングホイールをチョイス。タイヤは前後ともNITTO NT555で245/45-17を履く

取材車のスペックを紹介!

FORD/GRAN TORINO

  • エンジン:水冷4ストロークV型8気筒
  • 総排気量:4949㏄
  • トランスミッション:3速AT
  • ブレーキ:ストックディスク(フロント)、ストックドラム(リア)
  • タイヤサイズ: 245/45-17(フロント&リア)
  • カラー:ブラック

(出典/「別冊Lightning Vol.165 VINTAGE CARS」)

この記事を書いた人
Lightning 編集部
この記事を書いた人

Lightning 編集部

アメリカンカルチャーマガジン

ファッション、クルマ、遊びなど、こだわる大人たちに向けたアメリカンカルチャーマガジン。縦横無尽なアンテナでピックアップしたスタイルを、遊び心あるページでお届けする。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

「ファーストアローズ」創業30周年記念! 「JELADO」「RE-BUILT」とのコラボによる銀で彩った、贅沢なデニム。

  • 2026.06.29

日本屈指のシルバーアクセサリーブランド「ファーストアローズ」が創業30周年を記念して、これまでの集大成かつファンへの感謝の気持ちを込めて、「JELADO」と「RE-BUILT」とコラボしたスペシャルなデニムを制作。限定100本。節目の年に相応しいこだわりに満ちたデニムの詳細を大解剖! First A...

上品に纏うちょうどいい季節。大人の夏にちょうどいい「ORGUEIL」のシャツ

  • 2026.06.30

気温の上昇とともに、装いは軽く簡素になる。だからこそ求めたいのは、肩肘張らない大人の品格だ。クラシックをモダンに再構築したORGUEILのシャツが、大人の夏にちょうどいい存在感を放ってくれるはずだ。 Shawl Collar Denim Work Shirt 1930 年代に現存したアメリカンワーク...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

Pick Up おすすめ記事

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

アメリカンクラシックの原点「ディグナ クラシック」の[ジミー]なら、カラバリ・仕様も豊富で自分好みの1本が見つかる!

  • 2026.05.21

50sアメリカンスタイルを踏襲した「ディグナ クラシック」の[ジミー]は、シンプルなデザインやクラシックな世界観から多くの人に愛される名作。その人気ゆえ、仕様やカラーのバリエーションが非常に豊富な[ジミー]の全容をいま一度おさらいする。 955E“Jimmy”とはどんなメガネ? 1950年代にアメリ...

日本人に最適化された新作の“JAPAN LIMITED”に注目!「MOSCOT」現代に引き継がれるアメリカンクラシックのDNA

  • 2026.05.20

1915年にNYで創業し、アイウエアデザインの王道を形づくった「モスコット」。多様なデザインで溢れるいまこそ、伝統に裏打ちされたクラシックな佇まいに惹かれる。 新作の“JAPAN LIMITED”のラインナップを紹介! 2016年よりスタートした“JAPAN LIMITED”は、インラインにはないノ...

もはや芸術品! 「Horizon Blue Jewelry」の装飾品の域を超えた美学

  • 2026.06.26

あまりに精緻で、目を見張るほどに美しいHorizon Blue Jewelry。その作品群を目の当たりにすれば、単なるアクセサリーの域を超え“芸術品”とも称される所以を容易に理解できるだろう。ここでは、アートピース級の美しさを湛えるジュエリーのなかから今後発売予定の新作も含めて紹介する。 アクセサリ...

働くヒトとヴァーグウォッチ。【vol.01靴磨き職人/「Chett」店主・大平雄太さん】

  • 2026.05.21

「Time is Money」=「時は金なり」。自身の仕事に誇りを持ち、日々働く人々は有限な“時間”というものを重んじ、身につけるプロダクトにも徹底的にこだわる。アンティークウォッチの旧きよきディテールを備えながら、手軽かつデイリーに使うことのできるヴァーグウォッチはそんな彼らの心強い相棒となる。 ...