3ページ目 - 永遠の憧れ、空冷ポルシェの魅力と市場価格の相場が知りたい!

  • 2023.02.21  2020.12.09

愛でるだけではダメ。走ってこそポルシェ。

空冷ポルシェの高騰が止まらない。そんな会話がポピュラーになって久しい。それでも旧いポルシェに乗りたい……。そんな魅力について、新進気鋭のポルシェ専門店である「ザ・ガレージワークス」に聞いてみた。

「THE GARAGE WORKS」高橋真光さん|ガレージワークスのセールス担当。レース イベントなどでは、自らハンドルを握りレースに参戦。日本を代表するレーサーである高橋国光氏を父に持つことからも、その情熱を受け継いでいることがうかがえる

「空冷ポルシェの価格は正直、高値安定してしまっています。10年前の市場価格の2倍以上と言えるかもしれません。海外からの買い付けやヴィンテージブーム、投機目的などいくつかの要因がありますが、とりわけ、誰でもが簡単に速く走れてしまう最新のクルマに比べ、プライスレスな価値。ヒューマンサイズなボディ。走る、曲がる、止まるが心地よく、RRの特性と相まって至福のドライブフィーリングをもたらすこと。なによりも50年前のクルマが普段の足として使え、サーキットでも楽しめるという大人にとって最高の玩具だと気が付いたユーザーが増えたことではないでしょうか。

最新のポルシェ991を乗っているお客様が、信号待ちで隣に停車したナローに一目惚れして、同色のナローに乗り換えた……そんな話は決して珍しくはありませんよ。現在の市場では、とりわけナローポルシェと称される901と三代目964が高値をキープ。二代目930はターボを除きやや安定傾向、最終の993も同様といえるのでは」とセールス担当の高橋さんは語る。

これがクラシックポルシェ・スポーツデイ (CPSD)のイベント風景。356から964までの空冷ポルシェによる運動会。大人たちが愛車とともに集まるソサエティ

ザ・ガレージワークスでは5年前から「クラシックポルシェ・スポーツデイ」と称した旧いポルシェのイベントをサーキットで開催。旧いポルシェ好きの人たちの社交場として、年に数回集まり“目くじらを立てずにレースっぽく走れれば”という想いで始まったという。集まったポルシェ好きとともに2018年には念願のチーム対抗の2時間耐久レースを「千葉・袖ヶ浦フォレストレースウェイ」で開催。

レーシングスーツを纏いポルシェ談義が絶えない参加者たちには笑顔があふれている

このようにクルマ販売・整備するだけでなく、ポルシェのあるライフスタイルのサポートまで行う同店。空冷入門者から現オーナーまでを満足させるハードとソフトを兼ね備えたハイブリット・ショップといえよう。少しでも旧いポルシェに興味を持ったヴィンテージファンは気軽に遊びに行ってはいかがだろうか。

2012年から開催されているアルペン・クラシックカーラリー(ACCR) を疾走するナローポルシェ。CPSDの兄弟イベ ントだが、こちらはクラシックカーが本気で峠道を走るターマックラリー。ポルシェも多数参加している国内有数のイベントとなる

空冷ポルシェならまずはここ! スタイルのあるポルシェ専門店「The Garage Works」

多摩川に程近い第2ファクトリーはガレージワークスのユーザーしか知らない秘密工場。 整備を待つポルシェと販売車両がところ狭しと 並ぶ

2014年にオープンしたポルシェ専門のファクトリーが東京世田谷にあるザ・ガレージワークスだ。メインテナンスからカスタム、チューニング、サーキット走行までポルシェ乗りの心強い味方だ。また、自社整備済の空冷ポルシェを多数在庫していることも大きな魅力。空冷を探す際は要チェックだ。

246号線三軒茶屋にあるヘッドオフィス&ファクトリー。ここはすべてのポルシェに対応。カイエンと930や、最新991と356など、ポルシェを複数台所有のオーナーさんも常連だ
広いファクトリー内の壁にはセンスのいいポスターが。西海岸のサービスファクトリーをイメージした遊び心満載のガレージはまるでオモチャ箱のよう
熟練のメカニックたちが空冷のパフォーマンスを引き出す。空冷ポルシェのメカニカルな質問にもフレンドリーに対応してくれる。メカも空冷ポルシェユーザーなのだ
ショップ敷地内には新たなオーナーを待つ空冷ポルシェたちがスタンバイ。40〜50年超の歳月を感じさせない魅力はポルシェならでは

【DATA】
The Garage Works
東京都世田谷区上馬1-32-7
TEL03-6804-0144
営業/11:00〜19:00
休み/水曜
http://www.thegarageworks.jp

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