【簡単で激変!自転車セルフカスタム初級編】ハンドル換装とスタンド追加でロードバイクを街乗り仕様に!

いつかは自分でやってみたいと思っていたものの、何かと億劫で放置、そのうちお店任せでお願いするのかなと思っていたのが、自転車のカスタム。バイクや車、自転車など、タイヤのつくものが好きなのは多くの男性全般に言えることだと思うが、いざ自分でメンテナンスやカスタムとなると、小さなネジ類や換装するパーツなど、サイズや仕様を少し間違っただけですぐに頓挫するとか、特殊な工具が必要とか、躊躇する理由はたくさん。でも私も永くものを愛し、エイジングを楽しむ偏愛集団Dig-itチームの端くれ。一念発起し、全国のものぐさ代表として重い腰を上げてセルフカスタムにチャレンジした。

カスタムするのは、クロモリのロードバイク。

カスタム対象は、10年近く所有してきたクロモリのロードバイク。高価なビンテージではないけれど、近所の散策などで愛用してきたもので、シンプルでスリムなフォルムが気に入っている。ブランド名などは表記されておらず、「ISHIWATA EXO」というチューブセットのみが表記されている。ISHIWATAとはTANGE(タンゲ)と双璧をなす国内フレームメーカー、Kaisei(カイセイ)の元となったフレームメーカーで、今はなき石渡製作所のものらしい。詳しい年代は不明だが、石渡製作所は90年代には倒産しているので、それ以前のフレームではあるようだ。その他、Campagnolo(カンパニョーロ)のディレーラーやNITTO(ニットー)のステム、UNIVERSAL(ユニバーサル)のブレーキなど、いくつかビンテージらしいパーツがついている。

これまでに手を入れたといえば、チューブラータイヤやバーテープ、サドルの交換程度。ド派手なピンクと白いサドルに替えた外装的なことと、「一応、乗れる」という状態を保持する程度しか触ってこなかった。ただ、最近になって駅から遠いところに引っ越しをしたこともあり、使用頻度が激増。少しは使いやすい形にカスタムしなきゃと思ったのがきっかけだ。

そこで今回行ったのは初心者でも簡単にできる以下の2カスタム。

  • サイドのキックスタンドを追加
  • ハンドルバーをドロップ→プロムナードに換装

これまでは目的地に行ってワイヤー式の鍵で何かにくくりつければ事が足りたのだが、通勤時に駐輪場に止めるとなると、やはりスタンドが必要ということで、キックスタンドの取り付けを行った。当初は2足のセンタースタンドを検討していたものの、フレーム形状から取り付けは難しく断念。サイドのキックスタンドは「取ってつけた感じ」でシンプルなロードバイクには似合わないと思っていたので、あまり気乗りしなかったが、たまたま見つけた風変わりな自転車店で相談したところ、フレームの色にかなり近く、スリムで外観を損なわないものを発見してくれた! そこで一気にセルフカスタムへの熱量が湧き出してきたのだ。

店の外に置かれた数々のビンテージバイクが目印の自転車店「FUNNY’S B.C.S.」。ビンテージのBMXを中心に、旧い自転車のレストア、カスタム、一般のタイヤ修理まで手がけるショップで、店内にはビンテージ自転車好きには垂涎もののパーツ類も。店主の丸屋さんは心優しい人で、初心者丸出しの私にも丁寧にカスタム方法を教えてくれた
東京都立川市錦町4丁目4−1 第二寿マンション TEL042-595-7274

今回購入したのはMINOURAの後付け式サイドスタンドとプロムナードのハンドルバー、それにワイヤーを短く調整した後に使う小さなパーツ類とラスペネ。しめて7000円程度

まずはスタンドの取り付けから。

スタンドの取り付けは至って簡単。用意するのは六角レンチのみ。リアタイヤを外すまでもなく、適切な場所に取り付けるのみ。計3箇所を6角ネジで留めるだけ。ただし、少し緩むだけで駐車時にグラグラしてしまうので、スタンド取り付け後は、使用するたびに何度か増し締めを行った方が無難。それと、クロモリのような硬いフレームの場合は問題ないが、カーボンなど軽量なフレームの場合は、締め上げた際にフレームを損傷する可能性が高いので後付けのスタンドは向いていないらしい。そんなことも調べてみないとわからないくらいの初心者だってこともご理解いただけるだろう。

また「FUNNY’S B.C.S.」からは「少しくらい洗車した方が……」というご指摘も受けたため、水洗いとラスペネ(浸透、潤滑、防錆、水置換の万能スプレー)の塗布を随所に。丹念に行ったというほどではないけれど、いくらかの洗車、カサカサだった可動部分へのケアも行った。

お次はハンドルを取り付けてみた。

次はハンドルの換装。元々ついていたのはドロップハンドルなのだが、前傾姿勢は中年男性には少々辛い。もちろん上り坂などは力も入れやすく、早く走るのには良いのだが、街乗りや通勤時、子どもと連れ立ってサイクリングといった使用がメインの私に最適なハンドルとはいえない。

そこでハンドルも「FUNNY’S B.C.S.」の丸屋さんに相談したところ、店内をゴソゴソと探したのちに、プロムナードのハンドルバーを手渡され「逆さにしたら似合いますよ」と。プロムナードとは「遊歩道や散歩道」などを指すフランス語。その名の示す通り、言ってしまえばママチャリ的な楽なポジションのハンドル。とはいえ一辺倒とは言えず、ライズの具合によって印象は結構異なる。

私が購入したプロムナードは一見フラットにも見えるが、わずかにライズがあるおかげでビンテージらしい佇まいも感じさせるもの。でも、これを逆さにつけるって? そんなこともありなのか!? 実際に当てがってみると確かにイケてる。天返しなどとも呼ばれる手法のようだ。さらにブレーキワイヤー類の長さの調整が必要かもしれないとのことで、小さなパーツ類も一応購入し、セルフカスタムの方法を聞いて、店を後にした。

自分で自転車をイジるのは初めてだと伝えていたので、色々と教えてくれたのだが、いざ自転車を前にすると、やっぱり何から始めればいいのかわからない。その場合は「YouTubeを観れば大抵わかる」と言われていたので、いくつかの動画もみた上でいざ!

まずはバーテープを外す。今回はハンドル換装後もバーテープは同じものを使うため、慎重に。といっても、中央のビニールテープを外してから、バーエンドを外し、クルクルと剥がしていくだけ。

次に、ブレーキレバーを外す。ブレーキ側のワイヤー固定を緩めてから、レバー側の固定部分を外して、レバー本体を6角レンチで緩めるのみ。フロントとリアの2箇所とも同じ要領で外す。その後、ステムを緩めてドロップハンドルを外す……のだが、適当にやっていたら曲線部分からハンドルが抜けず、知恵の輪状態に……。

「ちょっと考えればわかるだろ!」というご指摘が聞こえてきそうだが、何度か行ったり来たりしながらなんとか抜き出した。ハンドルは端から端まで同じ径ではあるが、曲線部分は外しづらいことを学びました……。

いざ、ハンドルバーを逆さまに取り付ける!

そして、次はプロムナードのハンドルバーを入れる。もちろんオススメされた逆さまに。こちらはライズがゆるめなこともあり、すんなり。どの角度がいいか、仮留めしては眺め、仮留めしては眺めを繰り返し、実際にまたがって握ってみて修正&修正&修正を繰り返して、ついに決定。

しかし今度はブレーキレバーの設置。どの位置、角度にするか。これがなかなか難しい。握りやすさと外見のカッコよさを両立する場所を探さなくてはいけない。レバー位置や角度を検討しているうちに、またハンドル角度の再検討に戻って……を繰り返すこと数十回。レバー形状とハンドルの形状の相性にもよるのだろうが、やっぱりここはすんなりとは行かない。ハンドルの両端にある直線部分にレバーをつけ、地面に向かって垂直にレバーをつけるのがプロムナードとしては一般的なのだろうが、なんだかしっくりこない。結果としては、ハンドルと並行するような角度にしてみた。バーハンドル的な握り心地といえば伝わるだろうか。そしてこの位置にすることで、(面倒だったこともあり)ブレーキワイヤーの長さの調整は不要と判断。つまり、あとはバーテープを巻くだけ!

エンド側からクルクルと巻き、元々ついていたビニールテープをつけて完成!「わずか30分!」とか言いたいところだが、不慣れな私は全工程を行うのに2時間以上かかってしまた。でもこの2時間余りで一気に私好みの外観と乗り心地、そして何よりも通勤に使いやすい仕様となった。

こうして手を入れたことで、これまで以上にこのロードバイクが愛おしくなった。やっぱり自分で手を入れることによって、愛情は増すもんです。衣類などでも同じことだが、自分で直すと捨てるなんて考えられないほど愛着が湧く。着用の頻度も高くなる。また、たったこれだけのカスタムをするだけでも、色々と調べることで対象物に対しての理解も深まる。費用だって抑えられる。セルフカスタムすることで、より自分好みとなり、所有物への愛情・理解が深まる。たまの休日をこんな時間に充ててみてはいかがだろうか。

それと一方で、欲が出てきたのも事実。バーテープの色を替えたり、キャリアや泥除けをつけたり、ワイヤーの色も替えたくなったり。さらにはブレーキレバーの位置を再検討したくなったり、やっぱりワイヤーの長さは調整したくなったり。元々ついていたバーエンドも径が合わず、剥き出し状態なのを直したい……などなど、さらなるセルフカスタムに意欲が湧いてくるのでした。セルフカスタム第二弾はこちらから。

この記事を書いた人
おすぎ村
この記事を書いた人

おすぎ村

ブランドディレクター

『2nd』のECサイト「CLUB-2nd」にて商品企画・開発を担当。貴重なヴィンテージをサンプリングした人気ブランドへの別注などを世に送り出している。2nd、Lightningの元編集長にして現在は2ndのブランドディレクター
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