クラシカルなバーバースタイルを地域密着型で発信。
新選組副長として活躍した土方歳三の菩提寺にして、高幡不動尊の通称でも知られる金剛寺のお膝元、閑静な住宅街の一角に位置するNEW STANDARDは、かつてアパレルブランドNatal Designに籍を置いたオーナーSHIMOKEN氏が2015年にスタートした理髪店。
「当時はまだ水面下にあったクラシカルなバーバースタイルをあくまで地域密着型で発信していきたい」なる思いから、再び原点回帰し理容の世界へと返り咲いた。
そんなユニークな経歴はショップディスプレイや各種インテリアにも如実に見て取れる。スケートボード、あるいはBMXといった往年のウィールカルチャー、さらにはアメリカンヴィンテージにインスパイアされたアートピースやインダストリアルファニチャーなどを巧みに散りばめつつ、ゆっくりとした時間を堪能できる独自の空間へと昇華。
「子供から年配の方まで誰でも気兼ねなく入れる“街の理髪店”を目指している」と語る。
「BARBER SHOP NEW STANDARD」の内部を紹介!
什器類は店舗スタート以前からイメージに合わせ集めていたもの。ウエイティングスペースのチェアには’40年代頃のチャーチベンチ、テーブルはテイストを合わせたDIY仕様という。
アメリカで買い付けたヴィンテージのサインポールがワケあって破損し、オーナー自らカスタムしたオリジナル仕様。星条旗柄のウォールハンギングタイプと自立型の2つを使用している。
National(NCR)社製レジスターは1890年代に製造された両替ボタン付きのメタルケースを備えた最初期モデル。単なるお飾りではなく、しっかり現役の完動品だった。
かの『AKIRA』や『幻魔大戦』でも知られる大友克洋の息子でもある大友昇平氏が手掛けたボールペンによる緻密なドローイング画は、トイレ利用者のみ閲覧できる仕組み。
ブランド主催のLAYRITE BARBER BATTLEにおいて上位入賞者のみに贈られたモデルをはじめバリカンはWhalがメイン。
LAYTITEのポマードは’99年にDonnie Hawleyがカリフォルニアで設立したHAWLEYWOOD’S BARBER SHOPのグルーミングブランドだ。
SHIMOKENさんのイチ押しスタイル。
最も得意とするスタイルはフェードと語るものの、クラシックとモダンを見事にミックスさせている。サイドのグラデーションとボリュームを持たせたトップが美麗なコントラストに。
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