ダッフルコートとは? 英国海軍が採用したことで広く知れ渡ったウールアウターの元祖。

  • 2023.01.10

ウール製コートの定番として世界的に愛されているダッフルコート。起源は民族衣装、漁師など諸説あるが、広く認知されたのは英国海軍に採用されてからだろう。

大戦時には完成されていたウールアウターの元祖。

トグルと呼ばれる特有のボタンが付けられるダッフルコート。まるでブランケットを身体に巻き付けているようなあのコートは英国を象徴するウールアウターでもある。

そもそもダッフルとは、ベルギー北部に位置するアントウェルペン州に位置する小さな街、デュフェル(Duffel)に由来するという。旧くからこの街は毛織物を産業としており、厳冬期のアウターにほどよいヘビーなウール生地を作っていたとされる。

英国海軍で採用されるようになった第二次大戦頃、トグルボタンを3つ装備した最初期のダッフルコートを再現。¥63,800_(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

象徴的なトグルボタンは手袋を装着したままでも容易に着脱できるよう考えられた伝統的なディテール。もしかしたらこの街では、ダッフルコートの前身となったアウターが存在していたのかもしれないと思うとワクワクするものだ。

初めてダッフルコートが陽の目を見たのは、第二次世界大戦中。英国海軍によって制式採用され、その後、世界的に広まっていく。ヴィンテージダッフルコートのなかでも、初期型とされているのはフロントのトグルボタンが3本のタイプ。象徴的な大きめのフードは、帽子などのヘッドウエアを装着していてもすっぽりと被れるように。またフードには調節可能なスナップボタンが装備され、潮風に吹かれても裾がバタつかないようストラップが装備された。

DUFFLE COAT ¥79,200_ (GLOVERALL) SAILOR HAT ¥13,200_ (Blue Books Co. /Pt.Alfred Tel.03-3477-7952)JAKET¥62,700_ (BOB / TAKIHYO Tel.03-5829-5671)HENLY NECK T-SHIRT ¥12,100_ (NIGEL CABOURN /OUTER LIMITS Tel.03-5413- 6957) CORDUROY PANTS¥9,790_ (LEVIS[USED] /SANTAMONICA OMOTESANDO Tel.03-3498-3260) GLASSES ¥53,900_ (YELLOWSPLUS / G.B.GAFAS Tel.03-6427-6986) BELT ¥29,700_(HTC BLACK/RUMBLEFISH&Co Tel.092-713-0730)SNEAKERS ¥6,380_ (CONVERSE / CONVERSE INFORMATION CENTER Tel.0120-819-217)
DUFFLE COAT ¥99,000_ SCARF ¥12,100_ (ANATOMICA / ANATOMICA TOKYO Tel.070-3144-0378) JAKET ¥55,000(_ FILSON) MEDICAL SHIRT ¥26,400_ PANTS ¥37,400_ (NIGEL CABOURN/ OUTER LIMITS Tel.03-5413-6957) BOOTS ¥13,200_(CLARKS[USED] / FOVOSTel.03-3797-5822)

CLUTCHが注目するダッフルコート6選。

1.ALLEVOL

1940年代のロイヤルネイビーで使われていたダッフルコートをベースにLondon Traditionとダブルネームで制作。肉厚な生地は英国の大手生地メーカー、MOON社を採用。¥69,300(JELADO Tel.03-3464-0557)

2.BBR

2022年秋冬に日本限定ラインとしてデビューしたニットダッフルブランド。身頃はダウンで軽量化しヨークやポケットのニットデザインが目を惹く。¥159,500(AVALON Tel.03-6434-7333)

3.DOWLUCK×BROWN’S BEACH JACKET

トグル4本にボックスタイプのシルエットが特徴のビーチクロスダッフルコート。超ロングレングスであるため、保温性も高くまるでブランケットを着用しているかのよう。価格未定(琵琶湖平安樓 Tel.077-594-1901)

4.BUZZ RICKSON’S

英国海軍に採用された第二次世界大戦時、ダッフルコートの初期型の特徴であるフロントのトグルが3本仕様で、フードには調節可能のスナップボタンを装備している。¥63,800(BUZZ RICKSON’S Tel.03-3632-2321)

5.Gloverall

旧くからダッフルコートを生産し、本国でも名門として知られるベーシックな1着。フロントトグルはバッファローホーンを採用し、レザー製のロープがアクセント。¥90,200(un passo AVANTI Tel. 025-282-1969)

6.Dry Bones

ラウンドの襟が特徴のショートダッフルコート。赤のボディにバランス良く配置されたフロントのトグルボタンが映える。¥30,470(Dry Bones Tokyo Tel.03-5458-5688)

※情報は取材当時のものです。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部