9.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)
WHITE’S BOOTSは20足以上履き、いまも愛用しているんですが、その中でお気に入りの1足といえば、ウィケット&クレイグ社のオイルドラティーゴを使ったスモークジャンパーです。重厚な革やサイドパッチなど、キャッチーな見た目以外にもヒールの積み革を1枚追加し、さらにハイトを7インチでオーダー。脱ぎ履きのしやすさとカッコ良さのバランスが取れたブーツに仕上がったんじゃないかなと自負しています。いわゆるWHITE’S BOOTSの良いところ「全部乗せ」みたいなブーツにしたのですが、片足、1.6キロと、持っているブーツの中で最重量級のブーツになってしまいました。そんなブーツに負けないようジムで身体を鍛えております。
10.NORTHWEST OXFORD(ノースウエストオックスフォード)
5年前に自分の店でオーダーしたノースウエストのオックスフォードです。アッパーはオイルドレザーでダブルステッチ仕様、さらにアイレットはブラス製のものを選びました。ボリュームのあるブーツが欲しくて、というのも普段からワイドシルエットのジーンズやゆったりめのオーバーオールを着用することが多く、当然、足元はブーツを合わせることが多いんです。このノースウエストが、私にとって初めてのWHITE’S BOOTSですが、想像していた以上に履きやすく、得意のアーチイーズも自分の足型とも相性が良いようです。女性が履くのなら、脱ぎ履きしやすいオックスフォードタイプが良いとは思うのですが、最近はエンジニアも欲しいなと思っています。
11.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)
WHITE’S BOOTSは着用することで、その良さがより理解でき、気づいたら何足も作ってしまっていますね。異なるモデルだったりアッパーのレザーの色など、その日のコーディネイトや気分によって履き替えています。履き心地が素晴らしいのはもちろんなのですが、カスタムオプションが多いのも次から次に作りたい欲とオプションのアイデアが浮かんできて、それを考えるのもひとつの楽しみとなっています。ブラッシングやオイルを塗って磨いたりなど、定期的にメンテナンスをしています。ソール交換も1度しました。Cウィズでオーダーしているので、シャープなフォルムと、飾り穴のついたキャップトゥがよりクラシカルな印象を与えてくれるブーツです。
12.SEMI-DRESS OXFORD(セミドレスオックスフォード)
7、8年ほど前に『Lightning』別注アイテムとして作ったセミドレスのオックスフォードシューズ。確かフレンチカーフとクロムエクセルの2種類で作った限定モデルで、断然フレンチカーフでしょ!って迷うことなく手に入れた1足。だってWHITE’S BOOTSにフレンチカーフですよ? しかも穴飾り付きのキャップトゥがクラシカルで良いじゃないですか。これね、お世辞抜きで、いま見てもカッコ良い。サイズを選ぶときにドレスシューズ同様、ジャストサイズ、素足に合わせて買ったのも大正解。いまもこれを履くときはだいたい素足で履いていますね。アーチイーズをダイレクトに感じることができますからね。5インチや6インチもあったら買っちゃうだろうな。
13.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)
バイクに乗っていることもあってブーツは、ほとんど毎日のように履いています。なかでもこのスモークジャンパーは14年ほど履いているお気に入りの1足です。定期的なメンテナンスをしていますが、こまめに愛でている感じではないですね。汚れた時にブラッシング、たまにオイルを塗るくらい。バイクのライディング時はもちろん、ある程度ラフに履いても、それなりにカッコ良く見えるブーツ。いろんなワークブーツメーカーを履いてきたなかで、WHITE’S BOOTSの履き心地は自分の合っていますね。ブーツの重量とは反対に、長時間履いていても疲れにくいですし、長年の着用でレザーが馴染んでいるため、履きやすい1足に仕上がったかなと思いますね。
(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)
Photo by Akira Kuwayama 桑山章 Text by Tamaki Itakura 板倉環
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