2ページ目 - 「キング」と呼ばれる美しいワークブーツ。ホワイツの経年変化をとくと見よ。

9.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)

Owner:片桐俊彦(かたぎりとしひこ)埼玉県所沢市で美容室を経営。アメカジ好きであり、自身のウェブサイト「美容室アムリタのアメカジ基地」内において、ブログ形式で銘品を紹介している

WHITE’S BOOTSは20足以上履き、いまも愛用しているんですが、その中でお気に入りの1足といえば、ウィケット&クレイグ社のオイルドラティーゴを使ったスモークジャンパーです。重厚な革やサイドパッチなど、キャッチーな見た目以外にもヒールの積み革を1枚追加し、さらにハイトを7インチでオーダー。脱ぎ履きのしやすさとカッコ良さのバランスが取れたブーツに仕上がったんじゃないかなと自負しています。いわゆるWHITE’S BOOTSの良いところ「全部乗せ」みたいなブーツにしたのですが、片足、1.6キロと、持っているブーツの中で最重量級のブーツになってしまいました。そんなブーツに負けないようジムで身体を鍛えております。

10.NORTHWEST OXFORD(ノースウエストオックスフォード)

Owner:小林佳世(こばやしかよ)群馬県太田市のアメカジショップ「KLAMP」のショップマネージャーを務めるアメカジ女子。もちろんショップでもWHITE’S BOOTSを販売している

5年前に自分の店でオーダーしたノースウエストのオックスフォードです。アッパーはオイルドレザーでダブルステッチ仕様、さらにアイレットはブラス製のものを選びました。ボリュームのあるブーツが欲しくて、というのも普段からワイドシルエットのジーンズやゆったりめのオーバーオールを着用することが多く、当然、足元はブーツを合わせることが多いんです。このノースウエストが、私にとって初めてのWHITE’S BOOTSですが、想像していた以上に履きやすく、得意のアーチイーズも自分の足型とも相性が良いようです。女性が履くのなら、脱ぎ履きしやすいオックスフォードタイプが良いとは思うのですが、最近はエンジニアも欲しいなと思っています。

11.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)

Owner:原田久敬(はらだひさのり)福岡県柳川のアメカジセレクトショップ「HANGAR MARKET」のマネージャーを務める。WHITE’S BOOTSを取り扱っている身近さもあり、オーダー数も増え続けている

WHITE’S BOOTSは着用することで、その良さがより理解でき、気づいたら何足も作ってしまっていますね。異なるモデルだったりアッパーのレザーの色など、その日のコーディネイトや気分によって履き替えています。履き心地が素晴らしいのはもちろんなのですが、カスタムオプションが多いのも次から次に作りたい欲とオプションのアイデアが浮かんできて、それを考えるのもひとつの楽しみとなっています。ブラッシングやオイルを塗って磨いたりなど、定期的にメンテナンスをしています。ソール交換も1度しました。Cウィズでオーダーしているので、シャープなフォルムと、飾り穴のついたキャップトゥがよりクラシカルな印象を与えてくれるブーツです。

12.SEMI-DRESS OXFORD(セミドレスオックスフォード)

Owner:板倉環(いたくらたまき)1981年生まれ。本誌『CLUTCHmagazine』に創刊時より携わるフリーライター。強く美しいものに心奪われる傾向にあり、WHITE’S BOOTSもそのひとつ

7、8年ほど前に『Lightning』別注アイテムとして作ったセミドレスのオックスフォードシューズ。確かフレンチカーフとクロムエクセルの2種類で作った限定モデルで、断然フレンチカーフでしょ!って迷うことなく手に入れた1足。だってWHITE’S BOOTSにフレンチカーフですよ? しかも穴飾り付きのキャップトゥがクラシカルで良いじゃないですか。これね、お世辞抜きで、いま見てもカッコ良い。サイズを選ぶときにドレスシューズ同様、ジャストサイズ、素足に合わせて買ったのも大正解。いまもこれを履くときはだいたい素足で履いていますね。アーチイーズをダイレクトに感じることができますからね。5インチや6インチもあったら買っちゃうだろうな。

13.SMOKE JUMPER(スモークジャンパー)

Owner:関口達矢(せきぐちたつや)埼玉県、群馬県でアメリカンカジュアルウエアに特化したセレクトショップを展開。バイク乗りであるためブーツ歴も長い。愛馬は、’80年製のH-Dショベル

バイクに乗っていることもあってブーツは、ほとんど毎日のように履いています。なかでもこのスモークジャンパーは14年ほど履いているお気に入りの1足です。定期的なメンテナンスをしていますが、こまめに愛でている感じではないですね。汚れた時にブラッシング、たまにオイルを塗るくらい。バイクのライディング時はもちろん、ある程度ラフに履いても、それなりにカッコ良く見えるブーツ。いろんなワークブーツメーカーを履いてきたなかで、WHITE’S BOOTSの履き心地は自分の合っていますね。ブーツの重量とは反対に、長時間履いていても疲れにくいですし、長年の着用でレザーが馴染んでいるため、履きやすい1足に仕上がったかなと思いますね。

(出典/「CLUTCH2023年2月号 Vol.89」)

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CLUTCH Magazine 編集部
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