ファッション業界人10人の至極のブーツを紹介! 変わらぬWESCO愛をご覧あれ。

1918年、アメリカ・ポートランドで生まれたWESCO。ハンドソーンによるタフな作りから多くのワーカーたちに絶大な信頼を得たアメリカ屈指のワークブーツメーカー。ここではクラッチマンたちが愛用するWESCOを紹介する。

1.CENTURY BOSS|owner:MASAO INOUE/REVOLT CUSTOM CYCLES

初めてWESCOを購入したのは、独立しREVOLT CUSTOM CYCLESを開業するときに仕事用としてボスを買いました。バイクのカスタムワークをはじめとする、ハードな仕事には欠かすことができない足元から守ってくれる頼りになるブーツです。複数足所有していますが、このセンチュリーボスは、2017年に購入した限定モデルです。仕事もプライベートも、そしてバイクのライディングのときにも分け隔てなく、普段からWESCOを愛用していることもあり、ブーツメーカーであるWESCOの長い歴史へのリスペクトの想いを込めて購入しました。このモデルに関しては、バイクに跨るときではなく、日常のコーディネイトに合わせて履いています。

井上正雄(いのうえまさお)|大阪府大東市を拠点とし、ハーレーダビッドソンのカスタムビルダーとして活躍。WESCOはほぼ毎日のように愛用する仕事道具の一部となっている。
Web:http://www.revolt-cc.com
YouTube:Inoue MasaoーHARLEY DAVIDSON Custom Builderー
Instagram:revolt_custom_cycles

2.VINTAGE RIDING BOOTS(Prototype)|owner:SUNAO OKAMOTO/WESCO JAPAN CEO

1950年代のバイカーたちが、当時、ハーレーダビッドソンの純正P&Aとして販売されていたチェーンスポッツを使用し、カスタムを施したヴィンテージブーツをモチーフにプロトタイプとして作ったモデルです。ストラップに打ち込まれたスタッズは、当時のチェーンスポッツのディテールや雰囲気を再現するため、日本国内で型から製作。ブーツ完成後に職人による手作業にて打ち込んでいます。アッパーに使用した革はイタリアで鞣された腰のある極厚ホースハイドを使用し、バイクライディング時にも充分に耐えうる耐久性を持っています。そのほか芯材を除いたソフトトゥやビンテージロゴ、バックステイのVステッチなど、細かなディテールも気に入っています。

岡本直(おかもとすなお)|1965年生まれ。1918年創業のWESCOの品質に感銘を受け、2004年にWESCO JAPANを設立。ジャパンリミテッドモデルを多数プロデュース。
Web: https://www.wescojapan.com

3.BOSS × CHROME HEARTS|owner:SHOTA KONDO/CHROME HEARTS STAFF

WESCOの存在を知って以降、これまでボスやジョブマスターなどを長く愛用してきました。CHROME HEARTS仕様のブーツは、手にするタイミングを逃して持っていなかったのですが、2015年にCHROME HEARTS OSAKAで開催されたオーダーショーにてオーダーしたのがこのブーツです。オーダーするにあたり、初めてバブルトゥにしたのですが、ボストゥに比べてワイズが狭いため履き慣れるのに時間がかかりましたが、馴染んできてからは、他のブーツよりもフィッティングが良く、1番多く履いているブーツです。仕事柄、CHROME HEARTSのパンツとコーディネイトすることが多いのですが、裾から見えるヒール部分のラベルなど、色気を感じます。

近藤翔太(こんどうしょうた)|1987年生まれ。学生時代から聴いていた音楽の影響からCHROME HEARTSの存在を知る。WESCOはジョブマスター、ボスなど複数足所有。

4.Langlitz Leathers Engineer Boots 70th Anniversary Limited Model|owner:TAKANORI OKAMAOTO/Langlitz JAPAN CEO

5年前、Langlitz Leathersの創立70周年の際にWESCOに依頼して製作したエンジニアブーツです。カスタムメイドを基本とする両ブランドのコンセプトが融合した最高の1足だと思っています。WESCOのステッチダウン製法とアッパーに使用したブラックタイドメインレザーのおかげで雨の日のレイン走行でも、インナーのソックスまで濡れることなく、快適に履くことができているのは、このブーツの大きなポイントですね。基本的にあまりメインテナンスはしていませんが、雨予報のツーリング前にはオイルアップをする程度。今年でLanglitz Leathers019 が75周年を迎えるため、スラッシュカットエンジニアブーツも製作を依頼していて、その仕上がりも楽しみです。

岡本隆則(オカモトタカノリ)|アメリカ生まれのレザーウエアブランドとしてファンの多いLanglitz Leathersの正規代理店ジャパンの代表。世界的コレクターとしても知られる。
Web: https://langlitzjapan.com
Instagram: rokamoto_takanori

5.BOSS|owner:MASAKI EGAWA/Trophy Clothing Owner

親交のあるLYNCH SILVERSMITHの矢野さんのアトリエへ遊びに行った時に、たまたまWESCOとコラボレーションしたモデルのサンプルが置いてあり、一目惚れして、その場で予約したんです。自分は20年近く、INDIANのチーフに乗っているので、ネイティブアメリカンをモチーフとしたシルバーパーツがド真ん中でした。WESCOは過去に何足も買っていて、アメリカらしいヘビーデューティな作りに、もっとも魅力を感じます。他のメーカーよりも際立っており、日本製やヨーロッパでは真似できないと思います。日常的に履くというよりも、バイクで旅へ出る時に履くことが多いです。タフで頼り甲斐のある道具としてのワークブーツでもありますね。

江川真樹(えがわまさき)|1978年生まれ。新潟県出身。有名ブランドのショップスタッフを経て、ブランドをスタート。東京インディアンズの立ち上げメンバーでもある。
Web: http://trophy-clothing.com
Instagram: trophy1605

6.BOSS Lynch Buckle Model|owner:TATSUYA YANO/LYNCH SILVERSMITH OWNER

購入したのは今年。20代の頃から憧れでもあったWESCOとコラボレートというカタチで関わることができたとても想い出深い1足です。アッパーにはラフアウトと表革のコンビでオーダーし、2つのバックルには自分で製作したものを付けました。若い頃は足を大きく見せたかったので、1サイズ大きめを選んで履いていましたが、WESCOは、元々バンプが2重に作られているためジャストサイズを選んで履いても大きく見えます。当時は、現在のように取扱店であるWESCO JAPANもブーツの情報すら乏しい時代でしたので、履き慣れるのに苦労しました。このブーツは、オーダーなので自分の足にピッタリとフィットしているため履き心地抜群です。

矢野達也(やのたつや)|1994年に自宅ガレージにてシルバーアクセサリーの製作をスタート。レザーウエアや小物なども製作し、近年はWESCOとのコラボも話題となる。
Web: https://link-and-chain.com

7.CENTURY BOSS 100th ANNIVERSARY LIMITED MODEL|owner:HAYATO MURAKAMI/KAMITO OWNER

WESCOとの出会いは25年ほど前。当時、他のブーツブランドに比べて、高価だったこともあり、買うのに少し勇気が要りましたね。そのときはジョブマスターのクレープソールを購入したのですが、ボリュームのあるアッパーのわりにソールがカジュアルで、歩きやすかった印象です。このセンチュリーボスは、2018年前後の冬に妻からプレゼントとして貰ったもの。ホースハイドのきめ細かな質感もさることながら、芸術的なフォルムが気に入っています。シャフトのシワの入り方も抜群。メインテナンスは基本的にブラッシングのみ。気が向いたときに革の保養剤を塗るだけ。サイズ選びはとても重要で、購入の際は必ず専門店で足を測ってもらっています。

村上隼(むらかみはやと)|東京・神田で2022年10月に新店舗BARBER KAMITO HERITAGE を出店。ヴィンテージトライアンフのライディング時はWESCOを愛用。
Instagram:
kamito_hayato
barberkamito

8.JOBMASTER 1st|owner:RYOSUKE MATSUI/AFFECTiONERY OWNER

ハーレーが好きで毎日の様に乗っているため、必然とタフなWESCOに辿り着きました。ウエスコ愛用歴は10年以上ですが、レースアップブーツはこのJOBMASTER 1stを入れて2足のみ。基本的には脱ぎ履きしやすいエンジニアのボスが多く、10足ほど所有しています。このジョブマスターも脱ぎ履きしやすい様にアイレットをフックにカスタムしました。今年の春に1度バイクで転倒し路上を転がりましたが、WESCOのおかげで足を折らずに済みました(笑)。職業柄いろんな靴を履いてきましたが、結局ほぼ毎日ウエスコを履いていますね。ソール交換も何度もしてきましたが、個人的には100番ソールが好き。ナロートゥにしているボスは700番が多いです。

松井良輔(まついりょうすけ)|オーナースタイリストとして神戸元町にて美容室を経営。毎日片道30㎞の道のりを愛車のヴィンテージハーレーで通勤し、WESCOを愛用する。
Instagram:ryo5310

9.JOB MASTER|owner:TAKAHIRO OGAWA/Editor

今から十数年前、取材で初めてアメリカ・オレゴン州ポートランドにあるWESCOのファクトリーを訪れた時のこと。取材終わりでポートランド市街をブラついている時に偶然古着ショップを見つけ、このJOB MASTERと出会った。試着してみると8 1/2インチとサイズもぴったりで、なによりヤレたブラウンが何とも言えず艶っぽい。WESCOのファクトリーで昔ながらの靴作りを取材し興奮気味だった俺は、ちょっと値が張ったが即購入した。あれからさらに履き込んで、革の色気がより増したような気がする。こいつを履いて、健康のためウォーキングをすることもしばしば。重量はあるがフィット感が高いので、10㎞は歩き続けられる心強い相棒である。

小川高寛(おがわたかひろ)|姉妹紙Lightningのレザー担当編集者。革ジャンとブーツをこよなく愛し、足元は一年中ブーツ。アメリカ・ポートランドのWESCOのファクトリーにも数回訪れたことがある。

10.ROMEO|owner:KAZUSHI OTOJIMA/SCANDA STAFF

2019年にL.A.で開催されたインスピレーションにWESCO KANAZAWAの一員として渡米し、イベント終了後にはWESCOが拠点とするオレゴンの本社にも訪問。2015年に復活を果たしたロメオの着用のしやすさ、履きやすさ、他のブーツメーカーとの違いを有識者から聞くとともに、製作の現場を目の当たりにし、実際にROMEOを履きたいと強く思いました。オンオフ関係なく、仕事でもバイクに乗るときも履いています。他にも数足所有していますが、このロメオはデザイン的にも季節を問わず履くことができるので、1番出番の多いブーツです。個人的に脱いだ時に見せるバイソンレザーのインソールもお気に入りです。

音島一志(おとじまかずし)|石川県のセレクトショップ、SKANDAのショップインショップで展開するWESCO KANAZAWAにて、ブーツの歴史や素晴らしさを広める担当。
Web: https://www.skanda.jp
Instagram:skanda_kazushi
Youtube: SKANDA KANAZAWA

(出典/「CLUTCH2022年12月号 Vol.88」)

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