誕生から40年を経て蘇る、「FX-2」。 FILAの名作スニーカーがジャパンメイドで復刻。

近年、スケートやHIP-HOPなどのユースカルチャーを中心にスニーカー熱が高まる中で、K-POPとの結びつきやそのレトロスポーツなデザインから人気を集める「FILA(フィラ)」。1911年、イタリア北部の丘陵地帯ビエラにて創業した由緒正しきヘリテージブランドにして、トレンドの最先端を走る同ブランドの名作がジャパンメイドで復刻を果たした。

FILA初のテニスシューズ「FX-2」を忠実に再現。

1985年に登場し、コートシューズの代名詞となったFILA初のテニスシューズ「FX-2」を日本製で復刻。イタリアのFILAミュージアムにあるアーカイブをもとに、細部まで忠実に再現しており、国内の職人によるボードラスティング製法や、吸汗性に優れた豚革ライニングを採用。履き込むほどに表情を変え、傷やシワまでもが味となる”育てる一足”として、時間とともに自分だけのスニーカーとなる。

1985年に登場したFILAの伝説的テニスシューズ「FX-2」。現在では世界的な知名度を誇るFILAが脚光を浴びるきっかけとなったのは、1970年代のテニスウエアへの進出であった。同年代には名テニスプレーヤーのビョルン・ボルグが同ブランドのウエアを着用したことで国際的な知名度を高め、美しくエレガントなスタイル、洗練されたファッション性は多くの人々を魅了した。さらに、1985年に登場したブランド初のテニスシューズはコートシューズの代名詞となり、圧倒的な支持を集めたのだ。

イタリアのFILAミュージアムに保管されているアーカイブ。FILAのシグネチャーともいえるトリコロールのサイドフラッグやボリュームのあるアウトソール、経年変化が楽しめるレザー製のアッパーなど、洗練されたデザインは40年前に誕生したものとは思えないほどだ。

そんな名作がジャパンメイドで復刻するというニュースが舞い込んできた。一般的にライニングの内側にはシワを防ぐためにスポンジを挟むのに対し、あえて使用せずに高度な職人技術によって美しいラストを再現。さらに、フルマッケイ製法の技術を持つ職人が、当時のシューズの風合いを再現するため、あえてハーフマッケイで仕上げている。インナーボードには硬さを持たせ、厚みのある革を使用することで、強い負荷のかかる当時のテニスシーンにも対応する堅牢度に。ライニングとシュータンの裏地には、吸汗性に優れた素上げの豚革を採用。通気孔が無くとも、メッシュ素材よりも優れた汗の吸収性を発揮し、快適な履き心地を実現している。

横から見るとわかる美しいシルエット。ソールはボリュームがあり、コートでの動きに対応する堅牢度の高さも特徴だ。
背面にはブランドロゴが。このFILAの代名詞ともいえるトリコロールカラーのデザインも見逃せないポイントだ。

このモデルはいわば、「履く人とともに時を刻むスニーカー」。レザーの風合いは履き込むほどに変化し、傷や汚れさえも個性となる。革靴が履き込むごとに着用者の足に馴染み、経年変化によって唯一無二の風合いとなるのと同様に、このスニーカーも履き込むことで完成されるのだ。トレンドに流されることなく、“唯一無二の”育てるスニーカー”として、自分だけの一足に育てることができる。かつてのテニスシーンで戦い抜いたその頑丈さと、今も変わらぬクラフトマンシップをぜひとも体感してほしい。

トゥ部分は緩やかに弧を描くラウンドトゥ。ホワイトのレザーとベージュのスウェードとの切り替えのデザインも目を惹く。
サイドにはモデル名「FX-2」が刻まれる。オリジナルモデルのサイドフラッグロゴや、シューレース部分のDリングなど、このモデルならではのデザインが盛りだくさんだ。
ヒール部分のデザインも秀逸。トリコロールのフラッグにブランドロゴが入り、後ろから見ても存在感抜群だ。
ブランドロゴが並んだインソール。細部にまで抜かりがない。

販売開始は4月19日(土)お届けは9月下旬予定!

洗練されたシルエットとクラシックなディテールが詰まった1足の販売開始は4月19日(土)から! サイズ展開は1.0cm刻みで23.0〜29.0cmの計7サイズ。価格は2万6400円(税込)だ。以下が詳細情報だ。

【商品名】
FX-2 made in Japan

【サイズレンジ】
23.0cm~29.0cm(0.5cm展開無し)

【価格】
2万6400円(税込)

【発売日】
4月19日(土)予約開始
※お届けは9月下旬予定

【取扱店】
◆4/19先行予約受付開始
FILA公式オンラインストア https://www.fila.jp/include_html/contents/feature/fx2_jp/
atmosオンラインストア https://www.atmos-tokyo.com/lp/fila-fx-2-made-in-japan-model?utm_source=atmos&utm_medium=event&utm_campaign=fila-fx-2-made-in-japan-model

◆9月以降一般販売開始
FILA SHOP、mita sneakers、KICKS LAB.、BOSTON CLUB

「FX-2 made in Japan」を2nd的トラッドスタイルに合わせてみた。

レトロスポーツな「FX-2 made in Japan」を2nd的なトラッドスタイルに取り入れた3つのスタイルサンプルをご紹介。“スポーツトラッド”という新スタイルに挑戦してみてほしい。

【スタイル①】王道のアイビースタイル。

ブレザーにボタンダウンシャツ、スラックスという王道のアイビースタイル。足元をスポーティなスニーカーにするだけでいつもとは違った新鮮なスタイルに。ソックスを挟むのもいいが、シューインソックスを履きアンクル丈のスラックスを合わせることで足元を軽快に。

【スタイル②】“着崩しの美学”プレッピー。

アイビースタイルを元に着崩したプレッピースタイルとも好相性。様々なテイストのアイテムを掛け合わせるスタイルなだけあり、スポーティなスニーカーともよく合う。全体的にスポーティな雰囲気にするためにトップスにはスポーツジャケットを選択した。

【スタイル③】アメカジをトラッドに落とし込んだミックススタイル。

アメカジな印象の強いデニムジャケットをトラッドスタイルに落とし込んだミックススタイル。武骨なデニムジャケットに対して足元にスポーティなスニーカーを合わせることで全体としてマイルドな印象に。

幅広いスタイルにハマるスニーカー、それが「FX-2 made in Japan」。

上記3スタイルのようなトラッドスタイルにもハマる「FX-2 made in Japan」。スウェットシャツなどのスポーティなスタイルにはもちろん、アメカジなどの様々なスタイルにも取り入れやすい汎用性の高さも魅力だ。この名作スニーカーを軸に、様々なスタイルを楽しんでほしい。

この記事を書いた人
みなみ188
この記事を書いた人

みなみ188

ヤングTRADマン

1998年生まれ、兵庫県育ちの関西人。前職はスポーツ紙記者で身長は188cm(25歳になってようやく成長が止まった)。小中高とサッカーに熱中し、私服もほぼジャージだったが、大学時代に某アメトラブランドの販売員のアルバイトを始めたことでファッションに興味を持つように。雑誌やSNS、街中でイケてるコーディネイトを見た時に喜びを感じる。元々はドレスファッションが好みだったが、編集部に入ってからは様々なスタイルに触れるなかで自分らしいスタイルを模索中。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...

Pick Up おすすめ記事

東洋エンタープライズがこれまでに培ったノウハウや知見の集大成「モダクト」と「タフナッツ」

  • 2025.09.19

「シュガーケーン」や「バズリクソンズ」など、ヴィンテージをベースとした生地やディテールの圧倒的な作り込みで知られる東洋エンタープライズ。そんな同社が手がけるブランド、「モダクト」と「タフナッツ」は、これまでに培ったノウハウや知見の集大成でありながらどんな日常のシーンでも使いやすい実用性を備える。映画...

レザーラバー必見! 革ジャン用に作られた薄手のスウェットをゲットせよ!

  • 2025.09.30

革ジャン専用のTシャツをリリースし、レザーラバーから絶大な支持を受けるブランド「ハイウェイナイン」。ライトニング別注の「Lightning Leather Lover Tシャツ」のボディにも使われているので、愛用している方も多いのでは? そんなハイウェイナインが、レザーラバーのために新たなアイテムを...

Wranglerの走破性は本物か? オフロード体験会で徹底検証

  • 2025.10.03

筑波山の麓で開催されたジープのオフロード体験イベントは、ジープオーナーはもちろん、新規顧客にとってもジープの魅力を存分に感じられる特別な一日となった。専用のオフロードでラングラーならではの走破性を体感でき、オーナー同士の交流も見られた。今回は現地取材を通して、その模様と参加者のリアルな声をお届け。 ...

デニムにする? コーデュロイにする? エドウインのトラウザーズを軸に作る「シン・トラッドスタイル」

  • 2025.09.19

ジャパニーズアイビーのボトムスは、太ももから裾まで太さが一定のパイプドステムが主流であった。対してタック入りのトラウザーズは、1920年代に登場したといわれる、よりクラシックなボトムス。そんな旧きよきトラウザーズを軸に、いつものトラッドスタイルを刷新してみてはいかがだろうか。 【右】トラウザーズ2万...

シルバーをアートに変える、現代の錬金術師。

  • 2025.09.24

ネイティブアメリカンの伝統技法をベースに現代的なエッセンス、そして日本独自の繊細な美意識を加えることで唯一無二の世界観を紡ぎ出すFIRST ARROW’s。一片のシルバーの塊に命を吹き込むその様は まさに現代のアルケミスト(錬金術師)という表現が相応しい。これらの作品は貴方が身に付けることで完成する...