素材の良さを活かしてリメイク、ふるぎの新しい楽しみ方【ふるぎ道第8回】

古着好きならば、究極の一点物であるリメイクに興味を持つ人も多いのでは。お気に入りの古着をより魅力的にするにはどうすればいいのか、悩みは尽きない。そこで、三軒茶屋にあるヴィンテージ専門のリペアショップ「ヴィジティングオールド」の代表・岩城リョージさんにリメイクのコツを教えてもらうこちらの連載。第8回はラングラーのデニムジャケットにメスを入れる!

岩城リョージ|三軒茶屋の古着専門お直し屋「ヴィジティングオールド」の代表。「今回のリメイクで1番に意識したのは、ハンドメイド感です!」

今回の訪問者/Muri vintageオーナー 前田桐吾さん

昨年8月三軒茶屋にオープンした古着店ムリ ヴィンテージ(Instagram:@muri_vintage)オーナー。バンド活動をしてたこともあり、音楽がバックボーンにある古着が大好物

素材の良さを活かしたバックボーンを感じるリメイクがモットーなり。

持ち込まれたラングラーのデニムジャケットにメスを入れて、着る面によって印象が変わる一石二鳥なジャケットが完成! 裏で着た時のセンターにレザーを貼りフェイクボタンをつけることでより自然に仕上がった。

持ち主のバックボーンもしっかりとリメイクに活かしたくて。

岩城さん 第8回目の訪問者は、僕のアトリエと同じ三軒茶屋にある古着店ムリ ヴィンテージのオーナーのトーゴです。

前田さん リョージとは7年の付き合いになるけどこんな風に一緒に仕事をするとは思ってもなかったよ。

岩城さん そうだね。早速なんだけどリメイクの出来はどうかな?

前田さん 凄くいいね!

岩城さん よかった〜。この瞬間いつも緊張しちゃうんだよ。で、今回のリメイクは、デニムにレザーを縫い付けるっていう意外と簡単な手法なんだけど、結構色々考えてこの方法に辿り着いたんだよね。

前田さん そうそう。いろいろ考えたよね。まず、1番に決めたのは、本当に着たいものを作ることだったよね。

岩城さん それで、トーゴの好きなものが音楽だったから、そのバックボーン大事にしたいねって話になってね。

前田さん そうだね。それで音楽カルチャーを感じつつ、現代風のシルエットでも着られる服が今1番着たい服だって思ったんだよね。

岩城さん そんな話をしている中で、ジョン・レノンが〈ラングラー〉のデニムジャケットをカスタムしてた話になり、僕らもそうしようみたいなね。

前田さん だから、お店にあった〈ラングラー〉のジャケットでお願いしたんだったね。

岩城さん これは、預かった後に思ったことで、〈ラングラー〉らしさも活かしたいなってなっちゃって、それならブロークンデニムの独特な織りかなって思って裏の織り柄を見せるために、いきなりリバーシブル仕様にしたんだよ。

前田さん そういうことだったんだ。元々はその予定じゃなかったから、出来上がってびっくりしたよ。でも、理由を聞いたら納得した。

岩城さん さっきも話に出たけど、レザーのモチーフはピーターマックスなの伝わる?

前田さん たしかに! 言われてみればピーターマックスなの伝わるね!

岩城さん よかった〜。 あ! そういえば、お店が1周年だったね。おめでとう!

前田さん ありがとう。まだまだこれから、もっといいアイテム仕入れてくるよ!

岩城さん それは楽しみ! 同い年で三軒茶屋同士、もっと盛り上げていきたいね!

How To Remake

裏側に付く「ラングラー」タグを外す。他の位置に移植するので綺麗に。

レザーを縫い付けたい箇所をレザーで型取り、左で使う型紙の原型とする。

剥がしたテープを紙に乗せ、切っていく。他の部位も同様に型紙を作る。

レザージャケットに型紙を当て、合わせる柄を確認しながらカッティング。

レザーを縫う際、先に両面テープで貼ってから縫うとズレない。コレ大事。

裏側の前縦には縫い付ける前にフェイクのスナップボタンを取り付ける。

背中や肩部分のレザーを縫い付けていく。柔らかいレザーはヨレ注意。

好きなモチーフを切り抜いて、自由に縫い付ける。少し雑くらいがイイ。

完成! 70sなアイテムでもシルエットは現代的。

背中や肩部分にはレザーからモチーフに切り抜いて縫い付けた。今回のリメイクの主な作業はレザーを切って、デニムに縫うという作業なので、意外と簡単。自分好みにリメイクして欲しい。

(出典/「2nd 2024年11月号 Vol.208」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

高額商品もお得にゲット! 夏の“福”を呼ぶオンラインフェス「イナズマ福袋フェア」8月15・16日開催

  • 2026.08.04

真夏のオンラインフェスの開催が決定! 今回はなんと“福袋”。人気ブランドの人気アイテムを袋に詰め込んで販売するぞ。中身は開けてのお楽しみ。もちろん恒例の2日間ライブ配信も。さらに○○グランプリも開催。オンラインショッピング会場には1000円の入場料がかかるが、LIVE配信、抽選会、○○GPは参加無料...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

Pick Up おすすめ記事

「ATSU LEATHER WORKS」が世に放つ、唯一無二の革パンエイジングモデル。

  • 2026.07.22

ライダースジャケットの世界で独自のエイジング表現を追求してきたアツレザーワークス。その哲学を受け継ぐ初のレザーパンツ“Lily”が誕生。いちから着用者のライフスタイルを刻み込むプレーンモデルと、長年穿き込まれた表情を職人技で再現したエイジングモデルをラインナップ。革をより幅広い季節、幅広いスタイルで...

遊びをぎっしり詰め込んだ“俺ジーンズ”を作ってみた。

  • 2026.07.29

児島に本社と工房を置くベティスミスでは、その人に合ったジーンズをフルオーダーで作ることができる。そこで編集部スタッフが現地へ赴き、わがまま言い放題の“俺だけのジーンズ”をオーダー。その様子と完成品をレポートする。 編集・ジョージ(右)|編集部イチのジーンズ偏愛者といっても過言ではない。とんでもないジ...

変わらぬ美学に宿る新たな意匠。「アリゾナフリーダム」の今季注目は『浮唐草』

  • 2026.08.03

ARIZONA FREEDOMのものづくりは、受け継がれてきた美学を守りながら、新たな表現を追求し続けている。今季は、立体感のある彫刻で唐草を表現した「浮唐草」が登場。伝統的なモチーフに新たな息吹を吹き込み、ブランドの世界観をさらに進化させている。一方で、創業以来愛され続ける定番モデルも、その普遍的...

【連載】ビートルズのことを考えない日は一日もなかった

  • 2024.02.05

80年代、私的ビートルズ物語。 ビートルズ研究と収集に勤しむビートルデイズを始めて早44年(Since1980)。 なにをするにもビートルズが基準だった『昭和40年男』編集長のビートルズ史を、 当時の出来事とともに振り返ります。

朗報!「ウエアハウス」最高峰レーベルの最高傑作DDシリーズ「1001XX」が待望の再入荷。これは見逃すな!

  • 2026.08.02

ミクロレベルまで研究し、古着と見間違うほどのプロダクツを現代に蘇らせるウエアハウス。当時の生産技術や時代背景までも丁寧に掘り下げられて完成した服は、限りなくヴィンテージに近い存在だ。そんな彼らが生み出す服こそ、オーセンティックと呼ぶにふさわしい。 「1001XX 1947」が近日入荷。夏の装いに欠か...