組み合わせ無限大! 自分だけの“オーダージーンズ”を作る

スーツをオーダーした経験はあるかもしれないが、実はジーンズも気軽にオーダーできる時代。ジーンズの聖地・児島。ジーンズストリートが有名だが、「ベティスミス ミュージアム&ヴィレッジ」への訪問をオススメしたい。ここは日本で初めてとなるジーンズの博物館やジーンズ作りの体験工房、ファクトリーショップ、ドッグランなどを併設したジーンズの大型施設なのだが、2024年4月に全面リニューアルオープン! 一足先に現地を訪れ、こちらも新しく完成したオーダージーンズサロンへ潜入してきた。自分の好きなディテールや素材だけを詰め込んだマイベストジーンズを作りたい!

1.シルエットを選ぶ

スキニー
タイトストレート
スリムストレート
レギュラーストレート

まず基本の4種類の中からサイズを穿き比べ、ジーンズの肝となるシルエットを決定する。一番人気はスリムストレートだが、次に選ぶ生地によっても雰囲気が変わるので、必ず穿き比べるように。

2.生地を選ぶ

14ozセルビッジデニム ブラック
14ozセルビッジデニム
アンティックピケ
14ozセルビッジデニム ホワイト

スタンダードとプレミアムに分けられる45種以上の生地は、選択する生地に応じてベースの価格が決まるという仕組み。もちろんデニム以外にも、チノやピケなどの異素材もラインナップされている。

3.ボタンを選ぶ

ベティスミスが1970年代に使用していたデザインを忠実に復刻させたもの(上から2点)から、いかにもヴィンテージ然としたデザインのボタンまで、およそ36種類の中から好きなボタンを選ぶことが出来る。

4.ポケットを選ぶ

せっかくなら無地ではなく、気に入ったポケットデザインを選ぶのも面白い。もちろん飾りステッチの色も変えられるので、ジーンズの経年変化を見越してステッチカラーを考えるのがオススメ。

5.リベットを選ぶ

普段は見えずらい、こんなディテールまでオーダーすることが可能。一つひとつは小さいながらもジーンズの雰囲気が一変するほど影響する部材だけに、慎重に考えたい。

6.ステッチを選ぶ

ステッチ色はジーンズのデザインにおいて重要なスパイス。着用時にも見える部分なので、オリジナリティを出すにはもってこいだ。ちなみに、金や銀を練り込んだ糸も特注で用意されている。

7.パッチを選ぶ

ヌメ革
オイルドレザー

ハラコ

ブランドネーム

パッチはジーンズの名刺代わり的存在。豊富なカラーのレザーパッチのほかにも、布のパッチも選択可能。本サロンでは、倉敷の名が入るデザイン(下)のタイプが人気なのだとか。

7.経年加工を選ぶ

1年着用加工
5年着用加工
10年着用加工
15年着用加工
20年着用加工

穿きこんだ年数を想定した経年加工は5種類をラインナップ。年数に応じて色の濃淡や生地の破れ加工が強く出る。このほかにもブリーチ加工やストーンウォッシュもあり。

トラッド好き編集部のワガママは叶うのか?

1.背面の革パッチをコードバンにしたい!|パピーたかの

2色のコードバンから選べます!

常時24種程度のパッチデザインを用意しており、その中に2種類のコードバンもラインナップされている。シャツをタックインしたときにチラッと見えるコードバンのパッチは、革靴と同色のカラーを選ぶべし!

2.大戦モデル風のディテールにしたい!|なまため

へリンボーン柄のスレーキもあります!

スレーキも15種類ほどの生地の中から選ぶことができる。もちろんその中には、大戦モデルで使用されていたとされるオリーブのへリンボーンツイルも用意されている。月桂樹ボタンなどと合わせ、デッドストック気分で着用できるのが嬉しいポイント。

3.ボタンもリベットも全部シルバーが良い!|みなみ188

プレミアムボタンもご用意しています!

特注で製作したシルバーボタンは価格もプレミアム! その分、1部分だけの使用でも十分迫力が出るので、シルバーアクセサリーなどとの合わせを考えながらワンポイントで取り入れるのもオススメ。ボタンは1個につき1万1000円、リベットは6600円。

【DATA】
ベティスミス 倉敷オーダージーンズサロン
リニューアルしたばかりのサロン。様々なサンプルを見比べながらゆったりとオーダーが可能。
岡山県倉敷市児島下の町5丁目2番70号
TEL086-473-4460
営業/00:00~00:00
休み/不定休

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 2024年6月号 Vol.205」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

【UNIVERSAL OVERALL × 2nd別注】ワークとトラッドが融合した唯一無二のカバーオール登場

  • 2025.11.25

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【UNIVERSAL OVERALL × 2nd】パッチワークマドラスカバーオール アメリカ・シカゴ発のリアルワーク...

Pick Up おすすめ記事

【ORIENTAL×2nd別注】アウトドアの風味漂う万能ローファー登場!

  • 2025.11.14

これまでに、有名ブランドから新進気鋭ブランドまで幅広いコラボレーションアイテムを完全受注生産で世に送り出してきた「2nd別注」。今回もまた、渾身の別注が完成! >>購入はこちらから! 【ORIENTAL×2nd】ラフアウト アルバース 高品質な素材と日本人に合った木型を使用した高品質な革靴を提案する...

2025年秋冬、「ジェラード」から厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来!!

  • 2025.12.12

2025年秋冬、ジェラードらしいネイティブアメリカン、ミリタリー、クラシックなワークウエアなど、厳選されたヴィンテージモチーフが息づく至高のコレクションが到来。Lightningがその中からおすすめアイテムを厳選して紹介する。 Salem Coat [Lot No_AG12420] 6年ぶりのリリー...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...