鏡面磨きのポイントはココ!
・全面を光らせるのではなく、さりげなく光ることを意識
・人間の肌と同様に、優しく扱うことが重要
1.準備
羽根部分もしっかりと磨くことができるようにシューレースを外し、革が張った状態にするためにシューツリーを入れる。その後、クリーナーなどを塗る時にその効果を半減させてしまうホコリを落とすために丁寧にブラッシング。
2.クリーナーで汚れを落とす
過去に塗ったワックスの層を溶かしながら除去する工程。クリーナーを適量クロス(手ぬぐい)に取り、円を描くように優しく塗る。革を傷めないように調合されている〈ブリフトアッシュ〉のクリーナーを使用(本人私物)。
3.クリームを塗って栄養を入れる
シワの入りやすい甲の部分を中心にクロスで全体に馴染ませていく。革を長持ちさせるためにも最も大切な工程。クリームは、本場フランスの「アナトミカ パリ」でも使用しているというオールデンのもの(本人私物)
4.ワックスを入れる
ブラッシング後、鏡面させるためのワックスを指で塗っていく。さりげなく光らせることを意識し、トゥとヒールを中心に薄く広げるイメージ。ワックスも「アナトミカ パリ」と同様にサフィールのものを使用(本人私物)
5.ワックスのムラをなくしてからブラッシング
ワックスと水をクロスにつけてさらに薄く全体に引き伸ばしていく。ここが鏡面させる上で最重要だといい、水を付けすぎると白く曇ってしまうことも。最後に山羊毛のブラシでムラを整えれば完成。ブラシがない人はクロスでも可。
(出典/「2nd 2024年5月号 Vol.204」)
Photo/Yoshika Amino,Nanako Hidaka,Ryota Yukitake Text/Kihiro Minami
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