糸や生地を染料に漬け込み着色する「染色」の、一色をつくるまでも緻密な工程の裏側

生地を作る工程において「染色」とは大きく分けてふたつ。「先染め」と「後染め」はまったくの別物で、さらに糸と言ってもひとつではなく綿やウールなど、糸の種類によっても染色の方法が変わってくる。訪れた尾泉染色が「染色」するのは紡績工場から送られてくる糸のみ。いわゆる「先染め」だ。染色液の色を作るところから、糸染め、乾燥させた糸が目的の色になるまで、その長い道のりを取材した。

紡績工場から毎日大量に運ばれてくる様々な種類の糸を、依頼通りの色に染める

「染色」とは大きく分けてふたつ。糸を着色をする「先染め」と生地を染める「後染め」がある。生地を作る工程において「先染め」と「後染め」はまったくの別物で、染色工場すら異なることの方が多い。はじめて染色風景を目の当たりにして頭の中に浮かんだ言葉は「科学」という2文字。

訪れた尾泉染色が「染色」するのは紡績工場から送られてくる糸のみ。いわゆる「先染め」。大まかに「糸のみ」と書いたが、糸と言ってもひとつではなく綿やウールなど、糸の種類によっても染色の方法が変わってくる。「染色」とは、紡績工場から毎日大量に運ばれてくる様々な種類の糸を、依頼通りの色に染めることを呼ぶのだ。

その道のりは長く、染色液の色を作るところから、糸染め、乾燥させた糸が目的の色になるまで。私たちの想像の及ばないところまで計算され尽くして、ようやく一色の糸が出来上がっている。この記事だけでは到底伝わりそうもないが、この均一に染まった糸こそが「染色」のすべてと言える。

染色を終えた直後の釜の中。染色された糸が隙間なく敷き詰められているように見えるが、ひとつとして重なっているものはない。ムラが出ないように幅が計算されたポールに、人の手でひとつひとつスペーサーを挟みながら設置をしていく。染色液の色、温度、水流など、すべての計算がなされて初めて、思っていた通りに糸を「染色」できる

(出典/「2nd 2024年5月号 Vol.204」)

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パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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