古着は「コレクション」でも「投資目的」でもない!「どう着るべきか」を知るために、ニューヨークの名店【WOODEN SLEEPERS】を表敬訪問!

  • 2023.11.27

「古着は、集めるためのものではない! どう着るか?」近年の高騰化が著しい古着ブームへのアンチテーゼを込めて、ニューヨークの名店【WOODEN SLEEPERS】のスタイルをご提案したい。まずは、自己紹介から。私、J.PRESS&SONSという表参道の店のディレクター(や諸々)を行いつつ、古着をベースとしたスタイリング提案を行うインスタアカウントなども頑張って更新しているクロノと申します。ここDig-itというメディアサイトでは「ブレザー偏愛家」という肩書きのもと記事を投稿、また「blazer snap」なるアカウント運営も行なっています。いきなりリンクばかりで読みづらいですね。あとでお時間あれば覗いてみてください。

前置きが長くなりましたが、現職のJ.PRESSの仕事の兼ね合いもあり、約3年ぶりのニューヨーク出張へ。仕事の合間を縫って、念願の【WOODEN SLEEPERS】というヴィンテージショップに足を運ばせていただきました! 同店がブルックリンから移転してからは、初めての訪問となり、ワクワクが止まらない。降り立ったのはマンハッタンから電車で30分のクレスト・ウッドという駅。閑静な住宅街が立ち並び、自然も豊かな土地だ。駅を出て徒歩1~2分で目的地へ到着するのでアクセスもイイ。

ワーク、アウトドア、ミリタリー、アイビーの4つを主軸としたヴィンテージショップ

ところで、【WOODEN SLEEPERS】というヴィンテージショップを皆様はご存じであろうか? WOODEN SLEEPERSは、ブライアン M. デイビスによって 2010 年に設立され「Work」「Outdoor」「Military」「Ivy」 という4つのスタイルを中心に厳選された古着を展開するヴィンテージショップだ。彼は、ロングアイランドのノース・フォークの出身で、彼がその土地で実際に触れてきたリアルなアメリカン・ウェアをコンテポラリーなスタイルで表現している。

私自身が彼のファンで、洋服という仕事に携わっていることもあり、刺激を求めに足を運ぶ。
彼が作りあげる”WOODEN SLEEPERS”という世界観は、日本のヴィンテージショップを見渡しても、中々見つけることが出来ない。
というのも日本では、「この古着は貴重だとか古い」などモノ単体に目がいきがち。確かに集めるのも大変だし、自分も実際、そういう視点で楽しんでいる部分もあります。しかし、彼には提案したいコンテンポラリーなスタイルや伝えたいストーリーが明確にある。ヴィンテージをコレクションするという楽しさよりも、まだ世の中では評価されていない古着も含めて、再編集して提案する楽しみを届けたい。【SLEEPERS】というショップに名付けた意味でもある。今回の訪問で、僕が刺激を受けたポイントをいくつかご紹介していきたいと思う。まずは、スタイルだ。

「WOODEN SLEEPERS」の提案するスタイリング

こちらは、カモ柄のシャモアシャツ(’70sのDUXBAK)をアクセントにしたレイヤードスタイル。カモ柄が少しミリタリーな気分を残しつつ、インナーのカレッジT、ダウンベストはアウトドア、デニムはワークと様々なカテゴリーを取り入れながらも、新鮮なスタイルでまとめあげているのが分かるだろう。

その他のスタイリングのミックス感も、言うまでもなく素敵だ。「ダックカモ、いいな」と思っているのは、私だけではないのでは?(笑)

アイテムセレクトのフィロソフィー

次にどのようなモノがセレクトされているのか。ジーンズは、古いヴィンテージももちろんラインナップするが、意外にも80年代以降のリーバイス501や505などが多かった。彼が言うには、それ以前の年代になるとどうしてもコレクション扱いになって穿いてもらえない可能性が高くなる。普段から着用することを前提に揃えているため、価格的にも手が届きやすいラインナップとしている。激しく納得。

LANDS’ENDやラルフローレンのニットも年代的には新しく、これまで日本ではオールド扱いだったが近年では日本と同様、ニューヨークでも古着、あるいはヴィンテージとして扱っているようだ。特にカラーにこだわって揃えているといい、私としてもどこか懐かしく、今となってはかえって新鮮に感じる色選び。これは「さすが」のひと言に尽きる。

もちろん、希少なヴィンテージも数多くある。センスの良いワッペンが貼られたハンティングジャケットや60年代のJ.PRESSのジャケットなどもあり、とにかく興奮した。

ニューヨークということで、訪れることはそう簡単ではないが、そう思うならぜひ【WOODEN SLEEPERS】のインスタグラムをチェックして欲しい。古着だけではなく、彼が提案するスタイルから目が離せない。詳しい内容は、僕のYouTubeでも近日公開予定なので、こちらもお楽しみに。

【WOODEN SLEEPERS】
273 Colubbus Ave Suite,Tuckahoe,NY 10707
営業は、アポイント制ですのでお気をつけください。

【WOODEN SLEEPERS】のインスタグラムは、こちら。
https://instagram.com/woodensleepers?igshid=M2RkZGJiMzhjOQ==

【執筆者】黒野智也
INSTAGRAM/@tomoya.kurono
https://www.instagram.com/tomoya.kurono/
YouTube/クロノトフク
https://www.youtube.com/@kurono_to_fuku

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