洒落者たちに学ぶ、夏の小物選び。【革靴&腕時計編】

  • 2023.08.01

暑い夏はおしゃれを楽しむよりも清涼感を重視する服装になりがち。しかしながら洒落者たちはそんなときでもセンスを発揮する。夏だからこそ、夏に合う小物は何を選んでいるのか。彼らが普段愛用している革靴、腕時計を通して夏の小物選びを探ろう。

夏のカジュアルには白のレザーを合わせたい。

やはり夏だということもあって、レザーサンダルとローファーの着用率がもっとも高かった洒落者たちの足元事情。さらに注目して見てみると白いレザーの着用率が高く、革靴においても「色」が重要視されていることが分かる。

「トゥモローランド 」川辺圭一郎さん|ヴィンテージ

60人以上ものスナップを撮影しているとは言え、かなり少数派だろうと思っていた白い革靴の着用率が10%を超えてくるとは、正直予想だにしていなかった。

「シップス銀座店」山本能久さん|チャーチ

改めて内訳を見てみよう。いわゆる「紐靴」を履いている4人が、いずれも内羽根式しか履いていないのは偶然だろうか。もしかすると上品なデザインの靴においてこそ、ホワイトレザーがより引き立つのかもしれない。

「サンタセッ」大貫達正さん|オールデン

「シップス銀座店」雨宮教夫さん|オールデン

続いてパンツとの合わせ。まず気になるのが、9人中4人がホワイトパンツを穿いていること。これから白い靴を履いてみたいという人は、まずホワイトパンツと合わせてみるのが得策なのかも。

「サンカッケー」尾崎雄飛さん|ジェイエムウエストン

サンカッケー尾崎さんは、白パンと言っても過言ではないほどに薄色のデニムを穿いているが、派手なマドラスジャケットに対して下半身のカラーリングが薄いため、バランスよく見える。などなど、あくまで予測ではあるものの、彼らの白靴選びが参考になることは間違いない。

「Jプレス&サンズ」黒野智也さん|リプロダクションオブ ファウンド

ビームスフェニカ」森ゆりなさん|ジャランスリウァヤ

「ユーソニアングッズストア」髙梨祐人さん|ランコート

夏素材のジャケットに合わせる腕時計。

プレッピーの定番であるリボンベルトや、スケルトンのチープ系、あえてヘビーなメタルブレス……。シアサッカーやマドラスといったサマージャケットに合わせる時計の選び方は千差万別。

1.「原宿キャシディ」八木沢博幸さん|ザ・プレッピーなリボンベルトが肝。

夏素材のジャケットともっとも相性がいいのはリボンベルトと言っても過言ではないぐらい、夏の定番アイテムだ。白の文字盤で、ポップなベルトがいっそう映える。

2.「鎌倉シャツ丸の内店」庄子晃功さん|ドレスなジャケットにはスポーティーな時計を。

白のリネンのセットアップに合わせたのは、スポーティーなリボンベルト。ちらりと覗くカラフルなベルトが夏のセットアップスタイルを軽やかにする。

3.「アイビー&ネイビー」小野雅之さん|マリンなリボンベルトをチョイス。

赤系のマドラスパッチワークジャケットに青のリボンベルト。赤と青の組み合わせはマドラスチェックでは定番、夏はこれくらい派手にいきたい。

4.「シップス」瀬谷俊法さん|夏はチープな時計が気分。

コードレーンのドレッシーな生地にチープなクリアボディのアンバランス加減がちょうどいい。汗をかいても清潔に保てる素材が嬉しい。夏の時計選びの新たな選択肢。

5.「にしのや」西野大士さん|リネン×スポーツウォッチで大人なスタイル。

ベージュのリネンのシャツをチノパンにタックインしたアースカラーで統一感のあるスタイリングに、黒のスポーツウォッチは落ち着いた夏の大人なスタイルを演出。

6.「VAN」宮原道人さん|マドラスにはシンプルなミリタリー。

アイビーファッション歴10年以上の宮原さん、マドラスジャケットにミリタリーウォッチの合わせ、レザーやメタルではなく涼しげなベルトをチョイスしている。

7.「アーカイブ&スタイル」坂田真彦さん|角ばったブレスがちょっぴり個性的。

シアサッカーのような定番ジャケットと合わせると、時計の個性はより際立つ。小ぶりなため、あくまで上品ではあるが、角ばったブレスは他とは違う印象を与える。

8.「アーチ」原祐輔さん|なんにでも合わせられる黒文字盤。

約18年愛用しているという〈オメガ〉の[スピードマスター]。ブラックフェイスは使いやすいうえ上品で、ユーロスタイル含め、どんなスタイルにも合わせやすい。

9.「サンカッケー」尾崎雄飛さん|派手ジャケットには小ぶりなヴィンテージ。

派手なマドラスジャケットには小ぶりのヴィンテージウォッチを合わせた尾崎さん。主張しすぎないサイズ感とレザーの黒でスタイリングが引き締まる。

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 2023年7月号 Vol.196」)

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