2nd編集部がディグる、定番になりそうなアイテム4選。

毎月数多くの情報やアイテムと触れ合っているセカンド編集部。ブランドやショップ取材などで出会った“気になる”アイテムの中から、新作をピックアップ。レギュラー使いしたくなるパンツ、革鞄、眼鏡、シャツの4アイテムをご紹介。

1.「BRING(ブリング)」のアノデニムクライミングパンツ|「山で履けるデニム」がアップデートして再登場。

発売後すぐに完売してしまったブリングの山で履けるデニム、[アノデニムクライミングパンツ]がアップデートして再登場。腰から太ももにかけてゆとりを持たせ、裾に向かって細くなるテーパードシルエット、股下に大きなガゼットクロッチを設けることで、アクティブな動きが可能になっている。

ポリエステル100%でつくられた生地はムレにくく乾きやすいうえ、意外にもその見た目はまるでデニムのようなのだ。コットンデニムとは違って色落ちすることなく、手に入れたその時の色のまま、クリーンなスタイルで穿き続けられるのもアノデニムならでは。

今回アップデートした点として、ウエスト部分のバックルがワンタッチ開閉できるものに、肌にあたるウエストの内側が柔らかいフェイクスウェードに変更されており、より脱ぎ穿きしやすく着心地の良いモデルに生まれ変わっている。街でも、アウトドアフィールドでも、大活躍は間違いなしの一本に仕上がった。16500(ブリング エビスTEL03-4400-1251)

2.「KIGO(キゴ)」のハーフフラップショルダーエス|ブルの迫力と魅力を詰め込んだ、キゴだけの一生モノ。

世界で唯一のブルハイドレザーブランドのキゴは、その名の通り雄牛の革を使用したアイテムを展開している。気性の荒い雄牛からとられた革は、牛革のなかで最も固くて丈夫でありながら、傷が多い等の理由から靴底などの見えない「丈夫さ」が求められるパーツに使用されてきた、縁の下の力持ち的な素材。

そのブルハイドレザーを日本においてバッグや財布などに仕立てたのはキゴが初めて。鞣しから縫製まですべての工程を一社で行うことで、強靭なブルハイドレザーの加工を可能にしている。流行に捕われすぎず、長く愛せるものを届けるキゴのゆるぎないプライドが反映されたアイテムは、シンプルかつベーシック。

そこにアクセントとして加わる、独特なシボ感が特徴のブルハイドレザー。レザーと相性の良い真鍮製のヒネリ錠の経年変化も楽しみだ。各工程において一切の妥協をせず、高品質を求めたものづくり、そして細かなメンテナンスから難しい修理までを一手に請け負う懐の深いキゴが作り出すアイテムは、文字通り一生モノと言えるだろう。53900(カブシキガイシャキンギョセイホウTEL06-7171-8411)

3.「JUGAAD14ジュガードフォーティーン)」のオーシャンクリア グレー(偏光調光レンズ)人と自然に優しい、日本人のためのサングラス。

日常に溶け込むアイウエアをテーマに2021年にスタートしたジュガードフォーティーンは、エシカル素材のみを使用する鯖江メイドのアイウエアブランドで、こちらのモデル[オーシャン]は同ブランドの定番モデル。輪郭をシャープにみせるウェリントンは、かける人を選ばない親しみやすいデザインで、下部にかけて丸みを帯びたリムはモダンで柔らかな印象をもつ。

金属を一切使用せず、バイオマスプラスチックのみでつくられているシンプルなつくり。日本人の鼻周りを徹底的に研究したバランスは鼻ずれを抑え、弾性を持たせたつくりになっており、適度なフィット感を持ちながらも締め付け感のない快適な装着感。さらに23グラムという軽量性を誇り、さらにストレスのないかけ心地を実現している。

そしてなにより、偏光調光レンズ搭載でも1万円を下回るという良心的な価格も嬉しいポイント。確かな生産背景を持ちながら、ついついカラバリで揃えてしまいそうな実用性とコストパフォーマンスは、アイウエア初心者にもおすすめだ。9900(ティータイムTEL03-6447-1395)

「大人のカジュアルブランド」として1986年に創業したパパス。ブランドのネーミングは小説家アーネスト・ヘミングウェイの愛称パパ・ヘミングウェイに由来する。創業当初から厳選した素材、日本の工場でのものづくりにこだわり続け、日本の職人の技術力と、手間暇かけた服づくりが最高の着心地を生み出す。

こちらはオーガニックコットンの糸を使用して織られたドビー織のシャツ。種類のチェック柄を使用したパッチワークになっており、コバステッチで仕上げられているため、白の単色も相まって上品な印象に。洗い込んでも型崩れしにくい上質な作りになっている。

「初めて袖を通した時から馴染む服」という創業当時からのこだわり通り、製品洗いをかけることによって生まれる洗いざらしの風合いが気持ちいい。柄だけではなく、パッチワークにするという遊び心を携えた白シャツはパパスならでは。大人向けでありながら、このカジュアルな塩梅がなんだかいい。47300(パパスTEL03-5469-7860)

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「2nd 20234月号 Vol.193」)

この記事を書いた人
2nd 編集部
この記事を書いた人

2nd 編集部

休日服を楽しむためのマガジン

もっと休日服を楽しみたい! そんなコンセプトをもとに身近でリアルなオトナのファッションを提案しています。トラッド、アイビー、アメカジ、ミリタリー、古着にアウトドア、カジュアルスタイルの楽しみ方をウンチクたっぷりにお届けします。
SHARE:

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

決して真似できない新境地。18金とプラチナが交わる「合わせ金」のリング

  • 2025.11.17

本年で創業から28年を数える「市松」。創業から現在にいたるまでスタイルは変えず、一方で常に新たな手法を用いて進化を続けてきた。そしてたどり着いた新境地、「合わせ金」とは。 硬さの異なる素材を結合させるという、決して真似できない新境地 1997年の創業以来、軸となるスタイルは変えずに、様々な技術を探求...

雑誌2ndがプロデュース! エディー・バウアー日本旗艦店1周年を祝うアニバーサリーイベント開催決定!

  • 2025.11.21

エディー・バウアー日本旗艦店の1周年を祝うアニバーサリーイベントを本誌がプロデュース。新作「ラブラドールコレクション」や本誌とのコラボなど、ブランドの情熱が詰まった特別な9日間を見逃すな! 来場者には限定のブランドブックを配布! 今回のイベントに合わせ、「エディー・バウアー」をもっと知ってもらうため...

着用者にさりげなく“スタイル”をもたらす、“機能美”が凝縮された「アイヴァン 7285」のメガネ

  • 2025.11.21

技巧的かつ理にかなった意匠には、自然とデザインとしての美しさが宿る。「アイヴァン 7285」のアイウエアは、そんな“機能美”が小さな1本に凝縮されており着用者にさりげなくも揺るぎのないスタイルをもたらす。 “着るメガネ”の真骨頂はアイヴァン 7285の機能に宿る シンプリシティのなかに宿るディテール...

「アイヴァン」からニューヨークに実在する通りの名前を冠した新作アイウエアコレクション登場

  • 2025.11.21

ニューヨークに実在する通りの名前を冠した「アイヴァン」の新作コレクション。クラシックな要素をサンプリングしながらも現代の空気感を絶妙に捉え服と同等か、それ以上にスタイルを左右する究極のファッショナブルアイウエア。 Allen 2023年、NYに誕生した「ビースティ・ボーイズ・スクエア」。その付近で出...

Pick Up おすすめ記事

今こそマスターすべきは“重ねる”技! 「ライディングハイ」が提案するレイヤードスタイル

  • 2025.11.16

「神は細部に宿る」。細かい部分にこだわることで全体の完成度が高まるという意の格言である。糸や編み機だけでなく、綿から製作する「ライディングハイ」のプロダクトはまさにそれだ。そして、細部にまで気を配らなければならないのは、モノづくりだけではなく装いにおいても同じ。メガネと帽子を身につけることで顔周りの...

今っぽいチノパンとは? レジェンドスタイリスト近藤昌さんの新旧トラッド考。

  • 2025.11.15

スタイリストとしてはもちろん、ブランド「ツゥールズ」を手がけるなど多方面でご活躍の近藤昌さんがゲストを迎えて対談する短期連載。第三回は吉岡レオさんとともに「今のトラッド」とは何かを考えます。 [caption id="" align="alignnone" width="1000"] スタイリスト・...

時計とベルト、組み合わせの美学。どんなコンビネーションがカッコいいか紹介します!

  • 2025.11.21

服を着る=装うことにおいて、“何を着るか”も大切だが、それ以上に重要なのが、“どのように着るか”だ。最高級のプロダクトを身につけてもほかとのバランスが悪ければ、それは実に滑稽に映ってしまう。逆に言えば、うまく組み合わせることができれば、単なる足し算ではなく、掛け算となって魅力は倍増する。それは腕時計...

スペイン発のレザーブランドが日本初上陸! 機能性、コスパ、見た目のすべてを兼ね備えた品格漂うレザーバッグに注目だ

  • 2025.11.14

2018年にスペイン南部に位置する自然豊かな都市・ムルシアにて創業した気鋭のレザーブランド「ゾイ エスパーニャ」。彼らの創る上質なレザープロダクトは、スペインらしい軽快さとファクトリーブランドらしい質実剛健を兼ね備えている。 日々の生活に寄り添う確かなる存在感 服好きがバッグに求めるものとは何か。機...

グラブレザーと、街を歩く。グラブメーカーが作るバッグブランドに注目だ

  • 2025.11.14

野球グローブのOEMメーカーでもあるバッグブランドTRION(トライオン)。グローブづくりで培った革の知見と技術を核に、バッグ業界の常識にとらわれないものづくりを貫く。定番の「PANEL」シリーズは、プロ用グラブの製造過程で生じる、耐久性と柔軟性を兼ね備えたグラブレザーの余り革をアップサイクルし、パ...