1.独自の染色方法をもつブラックの未知なる変化。

インディゴとは異なる特殊な染色を要するブラックデニムはその工程のほとんどが企業秘密だという。ボンクラは独自のレシピで経糸を“中白”にすることでインディゴと同じようなアタリを楽しめる希有なブラックデニムを開発した。古着にはないブラックの経年変化を楽しみたい。
2.アイビースタイルもどこか大人びた雰囲気。

バーシティジャケットとデニムから連想されるは、1960年代アメリカ東海岸の 学生たち。彼らの定番パンツスタイルだった品のいい細身シルエットをオアスロウがブラックデニムで体現した。硫化染めにより、グレーカラーへとフェードした具合が「もう子供じゃない」って感じ。
3.デニムでも色気を漂わせるヨーロッパカジュアル。

ストライプのバンドカラーシャツに首元にはシルクスカーフ。エレガントなヨーロッパカジュアルには断然ブラックデニムの相性がいい。ブルーデニムだとワークテイストが強く、やや野暮ったくも見えてしまうだろう。ウォッシュのかかったグレーカラーもこなれ感を演出する。
4.ブレザースタイルのマンネリにこれで終止符。

J.プレス オリジナルスとジャパンブランドのクロが共作したありそうでなかったブラックデニム。深い股上にスラックスポケット、シェイプが入らずにストンと落ちるワイドストレートシルエットにはセンタークリースが施され、デニム×紺ブレの王道スタイルを新鮮に変える。
5.ブラックデニムの濃淡で楽しむ玄人な合わせ。

「テーラードジャケットにも合うヴィンテージジーンズ」というコンセプトで生まれた新鋭ブランド。50年代のジーンズのパターンを参考に股上は深くウエストを絞っているためタックインした時のシルエットがなんとも美麗だ。インナーにはブラックデニムのウエスタンシャツ。フェード差でコントラストを表現する粋な計らい。
6.デニムの土臭さを浄化するブラックのワンウォッシュ。

カバーオールとコーチジャケットの融合を図った今までにないライトアウター。薄手の8ozデニムを使用しているがライニングにナイロンタフタを配することで風を防ぎ保温力も高い。クリーンなスポーツテイストに武骨すぎないワンウォッシュのブラックデニムがマッチしている。
※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。
(出典/「2nd 2023年4月号 Vol.193」)
Photo/Takashi Murata Styling/Shogo Yoshimura Text/Kazuki Ueda Hair&Make/Takeharu Kobayashi Model/Hayate Kudo
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