古着ひと筋の玄人から若きトラッドマンまで。世代別ベストバイ・ヴィンテージ【前編】

下北沢を中心に、古着が爆発的に流行した2022年。そんなブームの前から当たり前のようにずっと古着を追い続けていた洒落者たちは、いまどんなものが気になっているのだろう。古着ひと筋の玄人から若きトラッドマンまで、前編・後編に分けてご紹介。まず前編は20~40代が登場、世代ごとの特徴から古着の未来像が見えてくるかも!?

後半はこちらの記事をチェック!

1.「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん|見たこと、着たことのないものをジャンルレスに購入。

「ボンビュー」オーナー・大島拓身さん|1979年生まれ。京都府出身。ビームスを経て、昨年独立。ボンビューを手掛ける一方、今年の秋冬よりアウトオブトラッドをスタート

ベーシックながらも個性的な着こなしで、多くのファンを持つウェルドレッサーの大島さん。そのセンスだけでなく、各ジャンルに精通している。そんな大島さんの古着を買う基準は、実にシンプルである。

「基本的には着たことのないもの、その存在は知っていたけど、実物を見たことがなかったものに惹かれます。洋服を生業にして20年以上経ちますが、そういうものがまだまだあるのが古着のおもしろいところ。逆に年代や国、トレンドなどはまったく気にしていないですね。見た目とサイズ感を重視します」

  • Q 年齢と出身地は?→43歳。京都府出身
  • Q よく行く古着店は?→高円寺の「トランク」と「サファリ」
  • Q 一年で古着に費やすおおよそのお金は?→言いたくありませんし、考えたくもありませんw
  • Q 古着にハマったのはいつ、きっかけは?→1617才の時で、兄の影響です
  • Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→リーバイス502

1.「リーバイス」の505E

リーバイスのヴィンテージは、王道の501でなく、テーパードモデルの505をセレクト。セルビッジ付きのレアな個体である。

「正直、505は細めのシルエットを敬遠していて、積極的に着てなかったんです。たまたまベストサイズが出たので購入」

2ポールセンスコーンのブーツ

クロケットアンドジョーンズが生産していた時代のポールセンスコーン。

「ビームスでも過去に扱っていたブランドで、先輩から譲ってもらいました。90年代前半のもので、ラストが非常にきれい」

31970年代のスウェードジャケット

コンディション抜群のレザージャケットは、70年代のヴィンテージでブランドは不明。

「裾にフリンジの付いていないデザインを探していたところ、理想のものに遭遇。サイズも完璧で気に入ってます」

2.フリーランスPR・柳 雅幸さん|得意のドレススタイルを古着でカジュアルダウン。

フリーランスPR・柳 雅幸さん|昨年独立し、フリーランスPRとして活躍中。「今年はソロキャンプと、オールドMTBを使ったバイクパッキングに挑戦したいです」

2022年は、80年代のアウトドアウエアとアメカジ古着を中心に掘っていたという柳さん。

「昨年は転職したことで環境が変わり、カジュアルなスタイルが多くなりました。それに伴い、自分のルーツとなるアメカジの王道的なアイテムに改惹かれています」

なかでも派手な色のウエアが特に気になったとか。

「そろそろ、赤やオレンジのウエアを着ても、浮ついて見えない年齢になってきたかなと。今年はそのあたりのアイテムを、違和感なく取り入れることが目標。なるべくアメカジのコスプレ感が出ないように、日常着として楽しみたいです」

  • Q 年齢と出身地は?→37歳。千葉県佐倉市
  • Q よく行く古着店は?→下北沢の「ヒッコリー」と「フィルム」、高円寺の「サファリ」
  • Q 一年で古着に費やすおおよそのお金は?→20万~40万円
  • Q 古着にハマったのはいつ?→きっかけは?→裏原ブームだったが値段の高騰や人気で手が出ず、やむを得ず手頃な古着に魅力を見出して行った事がきっかけ
  • Q 無人島に持っていきたい名作古着は?→ 13年愛用している、70年代製リーバイスの505

1ィー

希少性が高まりつつある 90 年代の目無しモデル。

「先週入手したばかりだけど、グッドコンディションで、サイズもちょうどいいので、ヘビロテ確定。定番アイテムだから アメカジの王道コーデもいいけど、アメトラスタイルのハズしとしても重宝しそう」

2517

こちらも古着市場で価値が高まりつつある、51766シングルス

用していた517を久しぶりに履きたいなと。これはサイズも大きいので、ブーツカットっ ぽくないのもいい」

3リーウダウンベスト

今春に復刻するアメリカのアウトドアブランドの一着。

90年代前後のアイテムで、当時ならではのクラシックなデザインとカラーリングが魅力。復刻モデ ルも出るので、そちらも楽しみです」

この記事を書いた人
パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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