“ダブル120周年”の今年、34年前のタッグが奇跡的に甦る。日米トラッドブランド、夢の競演。

これは1988年秋冬のブローシャー(小冊子) にあった言葉だ。

「トラディショル・シューズ作りで定評ある日本製靴が、J. プレスのシューズを今秋からリリースする。(中略) フォーマルなオペラパンプスも含め、ウイングチップやサドルシューズなど、マンハッタンのエグゼクティブたちのビジネスシーンにも、ロンドンのジェントルマンたちの優雅な足元にもふさわしい、伝統に洗練されたオーセンティックなスタイルの靴ばかりである」。

ポップ&クラシックな装いの締めに最適。

「程よくドレッシー、程よくカジュアル、そして程よくキャッチー。そんな現代的なトラッドスタイルに時代を超えて甦った茶のプレーントゥが合います」。ブレザー 6万7100円、ブロードシャツ 1万9800円、スラックス 2万3100円、キャップ 7150円、タイ 1万2100円/すべて J. プレスオリジナルス(J. プレス&サンズ 青山 TEL03-6805-0315)

J.プレス&サンズ青山のバイヤーを務める黒野智也さんが言う。

J. プレスは今年で120周年を迎えています。 この節目を祝うための特別な靴をつくりたいと考えて、リーガルさんにお声がけしました」

リーガルの商品企画部で働く森田幸之介さんが言う。

「日本製靴はリーガルコーポレーションの前身であり、実は私たちも今年で120周年です。34年前に J. プレスさんのためにつくったプレーントゥ用の木型が奇跡的に工場で発見されたので、時代を超えた競演が実現しました」

12PLAIN TOE

80年代当時にJ.プレスからの注文によってつくられたのは、トゥにボリュームがあってクラシックな米国靴を想起させる木型。プレーントゥは、黒と茶を用意。各59400

3STRAIGHT TIP

今回のダブル120周年アニバーサリー企画では、プレーントゥと同じ木型でストレートチップ(黒のみ)も展開。両作ともアッパーはキップ、ソールはダイナイト。59400

インソールには両ブランドの名がゴールドで箔押しされ、 J. プレスのブレザー の内側に見られる赤いパイピングを模した意匠も入る
靴が収まる箱も特別な仕様となる
「J .プレス&サンズ 青山」バイヤー・黒野智也さん |黒野さんは黒のプレーン トゥを着用。「キャップ、コットンニット、デニムスラックスでダブルの紺ブレを柔らかい雰囲気で着ています。黒のプレーントゥがちょうどいいです」

※情報は取材当時のものです。

(出典/「2nd 202211月号 Vol.188」)

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パピー高野
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パピー高野

断然革靴派

長崎県出身、シティーボーイに憧れ上京。編集部に入ってから服好き精神に火がつき、たまの散財が生きがいに。いろんなスタイルに挑戦したい雑食タイプで、ヨーロッパからアメリカものまで幅広く好む。家の近所にある大盛カレーショップの名を、あだ名として拝借。
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