駆け出しの自分を高めてくれた、思い出のホワイトレザー。

学ランにプレーントゥを合わせていたほど、少年時代から革靴の魅力にハマっていました。それでこの業界に入って今年で25年経つわけですが……、この別注シューズには特に思い入れがあります。

購入は25年前。ホワイトのコンビネーションデザインが特徴でしたが、どうしてもヌバックの質感を表現したくて表革をヤスリで削り、白のチョークで色を重ねたんです。すると、お客さんやメディアの方々からお誉めいただいた。そのおかげで、自信や人脈などを培うことができたんです。今もチョークをかける度に思い出が蘇る、やはり特別な一足ですね。
【ルーキーに勧めたい一足】オリエンタル
ジャパンブランドが作るこちらのシングルモンクは、ローファーだから着脱が容易です。そのうえ品良く見える。全天候対応のラバーソールも、普段使いにはちょうどいいですね。
【ここぞという時の一足】風雅心
この継ぎ目が一切ないデザインはもう職人技の極みですね。一見、ただのプレーントゥに見えますけど非常に珍しい作りです。目の肥えた人が集まるパーティなどで重宝しますね。
【最古参の一足】オールデン×ワールドフットウェアギャラリー
こちらのローファーは、25年前にお店で別注したモデルです。当時、カーフの素晴らしさを先輩から説かれ、入社してすぐに買いましたね。やはりこの革のツヤ感は最高です。
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断然革靴派な皆さんの靴選び、コレクションを拝見すると、次なる一足への欲望がふつふつとわいてくるはず。ぜひ参考に、出会いを求めて街へと出かけてみてがいかがでしょうか?
(出典/「断然革靴派 2nd 2022年4月号増刊」)
Photo/Norihito Suzuki, Akane Matsumoto,T akahiro Katayama,Keiichi Ito
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