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婚活アプリのペアーズが、マイナンバーカードでの個人認証を採用

iPhoneのマイナンバーカード搭載の取材をしてから、マイナンバーカード絡みの取材に呼んでいただけるようになった。なんでだ(笑)今回は、婚活アプリの『ペアーズ(Pairs)』がマイナンバーカードでの個人認証を導入したというお話。

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『婚活アプリ』のこと、知ってます?

みなさんは『婚活アプリ』って、どんなものか、理解されているだろうか?

スマホを使うようになって17年。筆者が結婚したのが26年前……ということで、世代的に我々のようなオジは触れる機会のなかったアプリ。使ってる人にも、同世代の仲のいい友人の間では話題にするが、わざわざ我々のようなオジを相手に話題にするものでもない……ということで、極端に知名度の偏った分野でもある。

しかし、婚活アプリというのは非常に普及しているものらしい。発表会で聞いたところによると、今や4人にひとりが婚活アプリで結婚しており、今回取材したペアーズで結婚している人が10人にひとり。

ナンパして結婚した場合でも「新郎新婦は友人のご紹介で出会われ……」と言うのと同じで、結婚式などでもわざわざ「婚活アプリで出会われ……」とは言わないのかもしれないが、思いのほか婚活アプリというのは使われてるのである。

というわけで、私のブレイン(というかFB友達)に聞いてみたら、すごく大量の情報が集まった。「知らない」と言う人と、「詳しい」という人に分かれており、つまりは周囲に縁がある世代と、知らない世代に二分化されているということだ。特に実体験のある人が「表で言うことでもないけれど……」と、メッセで詳しい情報を教えてくれた。

まず、基礎知識として、『婚活アプリ』と『出会い系アプリ』は似て非なるもの。いわゆる『婚活アプリ』は結婚相手を探すために真剣に取り組んでいる人が多く、『出会い系アプリ』は、もっと短い(場合によって不謹慎な)恋愛を求める人たちが使うようだ。

しかし、完全に分化しているわけではなく、『婚活アプリ』を『出会い系アプリ』のように利用しようとする人がいたりするからややこしいというわけだ。逆に出会い系アプリで真剣な恋に落ちるのは、まぁいいとしても。

実際に利用している人に話を聞いてみた

ともあれ、知人に聞いた所によると、今、リアルな社会生活で結婚相手を探すのは難しいとのこと。

会社や、親しい友人の間で、付き合ったり別れたりすると、写真やSNSログなどがそのコミュニティにずっとデジタルタトゥとして残ってしまう。昔と違って、不仲になって別ると、ずっとその記録が付きまとうということだ。

たしかに、筆者などは過去ログも便利に使ってるけれど、若い人にとっては、ディズニーランドに着いた途端に「1年前にも来ていました!」なんて、前の彼女との写真がiPhoneやSNSに表示されたりしたら目も当てられない。

普段のコミュニティと違う交際であれば、そういうものは見せないようにできるが、学校、会社、友達などの狭いコミュニティで恋愛に発展すると、そういうログを全部削除してしまうわけにもいかない。

ペアーズの山本竜馬CEO。

実際に、活用していた人によると、やはり出会い系アプリのように利用する人、詐欺、宗教や特定商材の勧誘……などが大半で、その中から、いかに「本当の出会い」を探していくかが難しいそう。しかし、ちゃんとフィルタリングしてから会えば、中には素晴らしい人たちもいっぱいいるとのこと。

また、待ち合わせ場所に行って見ると間にドタキャンされ、「きっと柱の影から顔を見て、会うのをやめたんだ!」と、自己評価が低くなっているところを別の仲間がナンパする……という手口もあるらしく、「事前にそういう手口があると聞いてたから引っ掛からなかったけど上手い手口だと思う」とのこと。

つまりは、玉石混交、注意して活用しなければならないアプリケーション……ということだ。

ペアーズって、どんなサービス?

という、下調べをしたところで、ペアーズのお話。

婚活アプリは群雄割拠らしいが、ペアーズはもっとも有名なもののひとつ。実際に、筆者が話を聞いた人にも利用してる人は多かったし、『ペアーズで結婚した』という人が何人もいた。信頼性も比較的高いと言われているサービスなのだそうだ。

料金プランを見ると、マッチングが成立するまでは無料。メッセージのやりとりを開始するところで、男性は月額の有料プランになっていくのだそうだ。それでも3700円/月からだし、真剣に結婚相手を探す時にかかる費用としてはさほど高いとは思えない。女性は基本無料だが、オプションサービス(検索条件が増えたり、自分のプロフィールを特定の相手に目立たせたりできるらしい)を購入することもできる。

実際に使っている人によると、女性の方が引く手あまた。とてもたくさんメッセージが来るのだそうだ。しかし、すぐにLINEに誘導しようとする人がいたり、そもそも日本語が変(おそらく外国人の詐欺だと思われる)なメッセージが大量に来たり……と、まともな恋愛対象になる人を探すのが大変なのだそうだ。

そんな中から、年齢条件や、価値観、収入の問題、趣味などの考え方……などをすり合わせて自分が求める人を探すのは難しいらしい。たったひとりの出会いを求めるとなると、自分も相手も『高望み気味』になるのが当然だから、さもありなん。

なぜ、ペアーズは本人認証を必要としているのか?

というところでようやく本題。

そういうわけで、本人認証は大切。何かを買わせようとする人や、宗教の勧誘や詐欺的なものをフィルタリングした方が、利用者の顧客満足度も上がるというものだ(一方、自分側としては(特に女性は)自分の情報を登録するのは怖いという心理もある)。

もともと、ペアーズの本人認証は、『ステップ1』と『ステップ2』があり、『ステップ1』は利用開始のためのもので、公的証明書の提出で年齢確認するというもの。このステップを完了すれば、とりあえず利用はできる。

『ステップ2』は、顔写真付きの証明書を提出し、写真を撮ることで利用者が本人であるということを証明するというもの。これは強制ではないが、当然のことながら女性からの信頼度が上がり、マッチングの可能性が上がるということ。女性からしたら証明書を提出していない人と会うのが怖いのは当然だから、事実上『ステップ2』を済ませていることが条件となることだろう。

マイナンバーカードのICチップ利用だからできる簡単便利な本人認証

従来であれば、顔写真付き証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、在留カードなど)とともに、自分の顔写真を撮ってそれをペアーズ側で認証する(あるていど時間がかかる)方式だったが、マイナンバーカードの ICチップを利用した認証を行うと、1回で『ステップ1』と『ステップ2』を短時間で終えることができる。

マイナンバーカードの認証時は、証明用パスワードを入れ、生年月日、券面の有効期限の年号と、セキュリティコードを入力し、NFCでマイナンバーカードをタッチ。これで、本人確認が完了する。

マイナンバーカードのICチップを使った本人性の確認という意味では優れた利用例だといえるだろう。

今後、これに限らず『本人である』ということが簡単に証明できれば便利なこと(たとえば、お1人様1個限りの商品の販売とか、中古品の販売とか)に、利用される機会は増えていくだろう。率先して登場した利用例が婚活アプリだというのも時代だなぁ……とは思うが。

従来の運転免許証やパスポートの場合は写真を切り張りしたり、画像加工を利用した偽造の可能性は否定できなかったが、マイナンバーカードのICチップを使えば、確実に本人であることが確認できる。ちなみに、ICチップから提供されるデータは、生年月日(18歳以上であることの確認)と、性別、顔写真だけで、マイナンバーなどは取得しないとのこと。

とはいえ、自己責任で確認しないといけないこともいっぱい

婚活アプリの利用時などには、本人性がしっかり確認されていれば、詐欺や、勧誘目的、悪質な業者であることは分かる。

一方、『本人である』ということが、名前と顔写真で確認されるだけなので、相手が独身である、社会的立場、年収……などについては、あくまで自己申告であり、利用者が自分で確認しないといけない……ということに代わりはないらしい(年収証明が必要なアプリなどもあるらしい)。

婚活も大変である。

しかし、現在の恋愛、結婚においては必需品のようなものだから、娘や息子が使うようになる前に、ちゃんと勉強して、理解を示さないといけないなぁ……と思った。

左かから、ペアーズのシニアプロダクトマネージャー高山善光PhD.、山本竜馬CEO、連携する本人認証サービス『Pocketsign verify』を提供するポケットサインの梅本滉嗣CEO。

(村上タクタ)

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村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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