ファインセラミックスワールド : https://www.kyocera.co.jp/fcworld/metaverse/index.html
ワールドポータル by Kyocera : https://www.kyocera.co.jp/metaverse/index.html
久々にVR空間に取材に行った
取材といえば、筆者の場合東京郊外(というか横浜北部)に住んでいるので、遠路電車やクルマに乗って行くのが常だが、メタバースで開催してもらえると、自室から参加できるので便利(笑)今回は、Meta Quest 3を使って参加した。
筆者はVRChatは何度も経験しているが、若干酔いやすいこともあって、不得手(汗)広報のご担当にいろいろ教えてもらいながら、参加した。
ちなみに、21日〜23日のガイド付きツアーは、20:00、21:00、22:00 の3回が開催される。参加方法は、kyocera1にフレンド申請してJoinするのだそうだ。
VR空間でのアピールに力を入れる京セラ
まず最初に『ワールドポータル by Kyocera』に行き、そこで今回の概要を聞いた。ここは、京セラのメタバース空間をつなぐハブのような役割を果たすワールドなのだそうだ。ここにはリアルに存在する『京セラの森』がある。京都府京田辺市の甘南備山をモチーフとしているそうだ。
そこからポータルを使って今回イベントが開催されるファインセラミックスワールドへ向かう。普段の取材と違って、他の取材陣の方たちもいろいろなアバター姿なので、誰が誰だかわからない。でもチェックしてみると知っている人も何人かいらっしゃった。
ちなみに、今回の記事は、筆者が取材しながら撮った写真と、公式の広報が撮ってくれた写真が混じっている。公式の方は『High Fidelity(高忠実度)モード』なので、『PCVR専用アバター』が表示されているが、筆者はMeta Quest 3で参加しているので、『Fallback(フォールバック)アバター』という代替アバターになってしまっている。悪しからず。
『ファインセラミックス』の特徴、製造工程をじっくり見学
さて、こちらが会場。京セラの本社を模しているらしい。ちなみに京セラの本社は京都の南のほうにある京都で2番目に高いビルらしい。
筆者は京都出身なのだが、京都には京セラをはじめ、オムロンや、村田製作所など、意外とテクノロジー系の企業がある。なぜなんだろう。筆者も、地元で就職したかったので、新卒の時に就職活動でそれらの企業の資料をもらった記憶がある。懐かしい。そういえば任天堂も京都だ。
さて、今回の展示はファインセラミックスについて。ファインセラミックスは京セラの主力技術。しかしファインセラミックスがどういう素材かは意外と知られていない。それを多くの人に知ってもらおうというのが、今回のワールド、イベントの主目的。さまざまなブースをめぐって、解説が行われる。
ちなみに、京セラの広報の方々も、この姿(笑)
ファインセラミックスは、その耐久性や高い精度から、深海の地震観測や宇宙の探査機など、極限の環境下でも使用される先端素材だ。しかし、その特性や製造工程は一般には馴染みが薄く、理解が難しい面もある。
『セラミックス』は焼き物。
ファインセラミックスは、アルミナ(酸化アルミニウム、Al₂O₃)、ジルコニア(酸化ジルコニウム、ZrO₂)、窒化アルミニウム(AlN)、炭化ケイ素(SiC)……などの素材を組み合わせて、焼結などの製造プロセスを経て、ファインセラミックスとして成形される。原料やその混合比率、製造方法によって、最終的なセラミックスの特性が決まる。
何をどう混ぜるかによって、高硬度、高耐熱性、耐腐食性、軽量、絶縁性、耐摩耗性などに優れたファインセラミックスができる。この展示では、そのさまざまな特性、製造方法などを学ぶことができる。
実際にはファインセラミックスは1200〜2000℃ぐらいで焼成されるらしいのだが、焼成される釜の中に入って見学できるというのもVR空間ならでは……(笑)
約11,000メートルの深海で使用される耐圧容器や、小型月着陸実証機「SLIM」に採用されたファインセラミック製品など、実際に社会や産業で活躍するシーンを体感できる。
さらに、機械的・電気的・熱的な特性に関するクイズコーナーも設けられており、参加者は楽しみながらファインセラミックスについて学ぶことができる。
最後には、そのクイズの成績に合わせて、認定証が発行される。
VRChat上で開催され、8月21日から23日の各日、20時、21時、22時の3回に分けてガイド付きツアーが行われる。参加希望者は、事前にVRChat内で京セラの公式アカウントにフレンド申請を行うことで、誰でも参加可能となっている。
また、そのイベントが終わったあともワールドは公開されているので、VRChatから誰でもアクセスできる。
ちなみに、VRChatは、Meta Quest 3などのVRデバイス、もしくはWindowsパソコン(それなりのスペックが必要)、Androidデバイスで、動作する(VRを使わないデスクトップモードもある)。iPhone、iPad版の開発は進んでいるとのことだが、今のところ動作せず、Macでも、Vision Proでも普通の方法では動作しないところが、我々アップルファンには少々敷居が高いところだ。
(村上タクタ)
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