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今日から、日本でも予約開始! Vision Proは買うべきか?

本日、6月14日から、日本でもVision Proの受け付けが開始された。発売は6月28日から。価格は59万9800円からとなっている。アメリカ発売分を購入して、使っている筆者が、現時点で日本発売のVision Proを買うべきかどうか、解説する。

Vision Pro
https://www.apple.com/jp/apple-vision-pro/

体感8割ぐらいの人が日常的に使い続けている

高い価格設定と、その特殊性からいろいろ話題となったVision Pro。ただ、日本発売に向けて、初期ほど話題になっていないと感じている人もいるのではないだろうか? 事情を考えると、そもそも高価なので『酸っぱいブドウ効果』が発生しているというのもあるし、体験が非常に特殊なので、我々も記事として書きにくい。また多くの人にとって縁遠いアイテムだから、メディアがPVにならないので、記事を発注しない傾向にあるというのもあるだろう(実際、ThunderVoltでも現時点では、iPhoneなどユーザーベースの多いアイテムの方がPVは伸びやすい)。

では、実際に買った人が使っていないのかといえば、筆者の観測範囲では8割方の人は日常的に使っているように思う。なんでも一定数、買っては騒ぎ、手放しては騒いでアテンションを稼ごうという人はいるし、キャンセル文化が定着しているアメリカではもともと返品するつもりで買ってレビューだけして返品した人も多いようだ(買ってレビューした時点でその人にとって価値が発生しているのだから、レビュワーとしてやってはいけないことだと筆者は思うのだが)。

実はホテルのチェックアウト時に「そういえば、Vision Proを付けた集合写真を撮ってないね」という話になって、あわててカバンから出して装着しただけで、ホテルのロビーで何かしているワケではない。

実際、今回、WWDCに行っていた取材陣のライター5人が自腹で海外購入したVision Proを持参しており使っていた(YouTuberさん1人が感化されて現地購入)。もちろん、レビュワーの場合使って記事を書くのも仕事だが、この価格になると元を取るのは不可能に近く、「欲しいから買ってる」という側面の方が強いように思う。

FaceTimeも急に立ち上げたので、全員は揃わなかった。リアルにいるところでFaceTimeを使うと、わずかなレイテンシーがあるので、ちょっと声がダブって聞こえる。

実際の用途としては、今のところ機内でのエンターテイメント(筆者も、アベンジャーズを見ながらWWDCに向かった)と、外部モニターとしての需要だ。

我々は、WWDCを取材して、ホテルやApple Park Visitor Center(Apple Parkに隣接するApple Storeで、カフェや屋上があって、そこで原稿が書ける)、帰路の飛行機などで、撮影した写真を整理し、同時に公開された情報(プレスリリースほか、いろいろな資料がある)を読み込み、記事を書くワケだが、特に写真のセレクトをするのに大画面が欲しい。いつもは、15.4インチのモバイルディスプレイを持って行くのだが、巨大な4Kディスプレイを空中に浮かべて使えるVision Proの方が便利だ。

取材の合間の待ち時間に、Apple Park Visitor Centerの屋上で仕事をする筆者と、西田宗千佳さん。実は日光が強過ぎて暑いのだが、下のカフェはいつも席がいっぱいなのだ。

初日のKeynote以降は、起きてる間はほとんど仕事をしている感じなのだが、1日10時間ぐらい装着しているのも無理ではないと感じた。もちろん、もっと装着感が軽ければよいと思うが……そこは、社外品のベルトやホルダーで改善していけるのではないかと思う。

松村太郎さんとは、リアルに会いながらFaceTimeをしてみた。それ自体にはあまり意味がないのだが、ここに遠隔地の人がさらに加わっても違和感なく話できそう。リアルとオンラインミックスのビデオ会議で、遠隔地の人だけ取り残されるというような事態にはならないような気がするのだ。

ぜひ、ストアのデモだけでも体験して欲しい

日本でも、6月28日から、Apple Storeで体験デモが始まるとのことだが、 Apple Park Visitor Centerでも体験デモをやっていた。ご覧のようなソファーが置かれて、Vision Proを体験するようなカタチだったので、おそらく日本でも同様の什器が置かれるのだろう。

実際、初体験だとふらふらしたりする人や、外した時にVision Proを落とす人もいるかもしれないから、ソファー的なものに座ってやるのは必須だと思う。初体験の時は、安心できる環境でやった方がいいと思うし。

アメリカでは、発売されて数ヶ月経つので、その場で頼んでも少し待てば体験できるようだったが、日本では当分の間は予約が必須になると思われる。

間違いなく、これまでのVR/ARゴーグルとは異次元の体験なので、購入するかどうかはともかくとして、絶対に一度は体験した方がいいと思う。体験は無料なのだし(体験して、欲しくてたまらなくなっても筆者は責任を取らないが(笑))。

展示品をのぞき込んでる人が多かったが、それでは何も分からない。視力、Light Seal(本体と顔の間の光よけ部分)の選択など、手間はかかるので、実際にストアでの体験の予約時間も30分単位となっている。6月28日から体験も予約できるようなので、買う買わないは別として、ぜひ体験してみていただきたい。

また、眼鏡の場合は光学インサートが必要、ハードコンタクトの場合は外さねばならない……など、制約もあるので、あらかじめ理解しておきたい。

visionOS 1.2の日本語入力対応で、一気に便利に

海外取材での主な用途はエンタメと、Macの外部ディスプレイと書いたが、本質的な価値は空間コンピューティング。目の前で立体物を表示したり、動かしたりすることができるところにあると思う。

ただ、それにはアプリが熟成されるのに少々時間がかかる。まだ、絶賛開発中というところだろう。ただ、現時点でVision Proを持っていると、その成長過程、新しいアプリの発見などがあるから面白い。

なにしろ、Keynoteのその日(6月10日PST)に発表されたvisionOS 1.2で、ようやく日本語入力や、日本語のSiri対応が可能になったところなのだ。

筆者は取材先のホテルでvisionOS 1.2にアップデートした(WWDCで発表されたvisionOS 2ではないことに注意)。

この1.2から日本語など、アメリカ英語以外の言語がサポートされるし、日本語入力システム、フリック入力キーボードなどもサポートされる。

HHKBなど、Bluetooth接続のキーボードもサポートされた。Vision ProとHHKBを持って行けば、それだけで文章を書けるようになった。

また、技適が表示されるようになった。筆者のように、海外で購入した場合もちゃんと表示されるのか、一抹の不安もあったが、これで晴れて使えるようになった。

というわけで、
●単体での真価は、これからのアプリの充実次第
●エンタメ端末、外部ディスプレイとしては非常に便利
●59万9800円を、未来を今体験するために払えるなら絶対にアリ

というところ。「買おうかな」と迷っている人は、絶対に買った方がいいし、そうでなくても少なくともApple Storeに体験には行ってみた方がいい。本当に百聞は一見にしかずなデバイスなので、体験せずに語ることは無意味だからだ(ちょこっと被っただけでは、体感できないことも多いが)。

(村上タクタ)

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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