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新型HHKB Studio、全キースイッチを差し替えてカスタムしてみた

さる10月25日に発表発売された新型HHKB Studioの特徴はキースイッチが市販MXキーになりホットスワップ可能なこと。そこで、早速市販のキースイッチを購入し、すべてのキースイッチを好みのものに交換してみた。

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HHKB Studioにはカスタマイズの楽しみがある

HHKB Studioに標準で取り付けられているのは、Cherry軸と呼ばれるキースイッチ。もともとはドイツのCherry社の規格なのだそうだが、パテントが切れて、同じ規格で誰もが作れるようになっており、中国でさまざまな仕様のキースイッチが作られて、カスタマイズの余地が広がった。

というわけで、HHKB Studioはキースイッチやキートップを差し替えてカスタマイズできるようになったのだ。

秋葉原の遊舎工房などの専門店に行くとさまざまなキースイッチが売っている。

遊舎工房
https://yushakobo.jp/

キーの打鍵感を試すために、さまざまなキースイッチが基板に取り付けられて展示されており、このブースの前には常に「カチカチ、カチカチ」とキーを試す人が集まっている。

キータッチは大きく分けて
リニア——直線的に、スコスコ入る特性
タクタイル——入り始めに少し抵抗感があって、そこを超えるとスコッと入る特性
クリッキー——金属の板バネが取り付けられており、入力するたびにカチカチ鳴るタイプ
の3種類に大別され、それぞれ押下圧(押し込みの重さ)など、さまざまな特性が違う。

どんなキースイッチを選ぶかは、キーボードマニアにとって重大な問題なのだ。

ちなみに、キートップも同じ規格になるから、さまざまなキートップを選ぶことができるようになる。ただ、HHKB Studioはシリンドリカルステップスカルプチャーという、列ごとに天面の高さと傾きの違う設計になっているので、それに合うキートップを選ばねばならないし、ポインティングスティックのところをどうするかという問題もあるが。

ともあれ、筆者は、Kailhのクリッキーが好みなので、それを70個買った。ちなみに、英語キーボードの場合は63個、日本語キーボードの場合は69個のキースイッチが必要になるが、失敗した時のために予備を買っておいた方がいいかもしれない。

遊舎工房通販、Kailh Box V2 Switch / White / Clicky
https://shop.yushakobo.jp/products/4268

ちなみに、このKailhのキースイッチは、以前左右分割キーボードを自分で組み立てた時に使ったもの。遊舎工房の店頭で、スイッチをカチカチやりまくって選んだもの。お気に入りだ。

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いわゆるクリッキーというカチカチいうタイプで、会社など他の人がいるところで使うにはうるさ過ぎるかもしれないが、「カチカチカチカチ……」と入力している感じがするのが気に入っているポイントだ。

※これは以前購入した時の写真。今回は通販で買いました。

単価90円なので、バラで70個買うと6300円だが、35個セット(2117円)2箱を買ったので4234円で済んだ。

さて、キートップを引き抜こう

ちなみに、キートップとキースイッチを引き抜くためには、キートップ引き抜き工具を入手する必要がある。現在のところ純正オプションのリニアスイッチ(10個で3300円(税込))を買うか、キートップセット(英語配列6600円、日本語配列7590円)を購入するしか入手する方法がない。HHKBのロゴ入りにこだわらないのであれば、ウェブで単体で入手することもできる(遊舎工房でも売っている)。

さて、道具立てが揃ったということで、全部のキーを抜く。引き抜き工具をズルッと滑らせてしまうと、キートップにキズが付くので慎重に。また、あとで並べるのは大変だから、抜いたキーは順番に並べておいた方がいい。

全部抜いたらこんな感じ。

今回、マウスボタン部分は差し替えないのだが、一応外してみた。

ここに使われているスイッチも差し替えられるが、ロープロファイルタイプ。今回は、別にタッチに不満があるわけではないので、そのままにした。

また、右端のリターンキー部分のスイッチは、横向きに入って入るので、ご注意のほどを。

次にキースイッチを引き抜いていく

ちなみに、このKailhの45gリニアスイッチはPFUの要望で作られたもの。ちゃんと、HHKB Professionalの特性に似たニュアンス、質感に仕上げられているのが素晴らしい。

次は工具を裏返して、スイッチを抜いていく。

ご覧のように基板が見える。

失敗する可能性があるのはキースイッチを差し込む時

ピンをくわえる穴が2つあるのがお分かりいただけるだろうか? ここにピンが刺さるように、スイッチを差し込んでいくというワケだ。

左の4個がHHKB Studioに付いていた純正のスイッチ、右の4個が筆者が買ったKailh Box V2 Switch / White / Clicky(@90円)。

こんな感じで、順番に差し込んでいく。ピンを曲げないように気を配りながら差し込む。

が、さっそく曲げてしまった。こうならないようにしたかったのだが……。

ラジオペンチで曲げ戻して、ことなきを得たが、折れてしまわないか不安。こういう時のために、何個か予備を用意しておいた方が良さそうだ。最終的に69個中、3個は失敗した。

慎重にあてがってから、ご覧のように親指のツメを当てて真上から左右均等に力を入れて押し込むというのが一番良さげではあるのだが……それでも1個曲げてしまった。

筆者はどちらかというと不器用な方ではないと思うのだが3/69個の失敗。みなさんは、これより上手に作業されるだろうか? ラジオペンチで修復できるとはいえ、やっぱり予備スイッチを用意しておいた方が良いかもしれない。

というわけで、スイッチ差し替え完了。美しい。

最後にキートップを差し込んで完了

次にキートップを差し込んでいく。

こちらは簡単……だが、刻印があるので、場所を間違えないように注意。

これで完成。おおよそ、40分ぐらいの作業だった。

キートップのカスタマイズも楽しい

棚を探ったら、以前自作キーボードを作ったときのキートップが余っていたので、それを使ってみた。

キースイッチのカスタマイズはもちろんだが、キートップの見た目が変わるだけで随分と気分は上がる。キートップだけなら簡単なので、HHKB Studioを買った方は、ぜひチャレンジしてみていただきたい。

(村上タクタ)

追記:ちなみにこんな感じの音がします。

この記事を書いた人
村上タクタ
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村上タクタ

おせっかいデジタル案内人

「ThunderVolt」編集長。IT系メディア編集歴12年。USのiPhone発表会に呼ばれる数少ない日本人プレスのひとり。趣味の雑誌ひと筋で編集し続けて30年。バイク、ラジコン飛行機、海水魚とサンゴの飼育、園芸など、作った雑誌は600冊以上。
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