Appleとコーディングを楽しむ夏
https://www.apple.com/jp/today/collection/summer-coding-fun/marunouchi/
5人の日本の学生が入選!
Swift Student Challengeは、WWDCの一貫として開催される、学生によるSwiftを使ったプログラミングのコンテスト。
WWDC23においても開催され(提出期限は4月19日だった)世界で375人が選ばれ、彼らにはWWDC23の限定アウターウェア、AirPods Pro、特注ピンバッチのセットが送られた。
日本からも、5人の学生が応募し、入選している。今回、リコチャレの一環として、彼らの受賞を祝うセッションが行われた。
Exclusive:Swift Student Challengeの入賞者をお祝いしよう!
https://www.gender.go.jp/external/?url=https%3A%2F%2Fapple.co%2F3NoDcaW&place=Apple%20Japan%E5%90%88%E5%BC%81%E4%BC%9A%E7%A4%BE&title=Exclusive%EF%BC%9ASwift%20Student%20Challenge%E3%81%AE%E5%85%A5%E8%B3%9E%E8%80%85%E3%82%92%E3%81%8A%E7%A5%9D%E3%81%84%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%EF%BC%81
セッションは、事前に応募した人に対して、ウェビナーとして公開された。
ユニークなアプリと、高いコミュニケーション能力にビックリ!
熊本県立大学の山田優斗さんが作ったのは、日本古来の和模様をジェネレートするアプリ。
いくつかの基本形状から選んで、大きさ、太さ、色などを自由に変化させることができる。同じ基本形状でも、大きさや太さを変えると、まったく違う模様になるのが興味深かった。
熊本県立大学の秋岡菜々子さんも同じく和模様を使ったアプリを作っていた。
どちらも熊本県立大学の飯村伊智郎博士のゼミに所属しているとのことで、テーマなどに先生の指導の良さが現れている。ちなみに、飯村博士に「何が大切なのですか?」と聞いたところ、「私はストーリー性を大切にするように指導しています」と教えて下さった。
初心者のアプリ開発では、ついつい学んだコードなどから「できること」をやってしまいがちだが、『日本の和模様を世界の人にアピールしたい!』というようなストーリー設定がとても大事なのだそうだ。
京都の洛南高校の荒川陸さんは、今回の入選者の中で、唯一の高校生。入選者にプレゼントされた、WWDC23のアウターを持ってきてくれた。ちなみに「USサイズなので、想像よりはるかに大きくてダボダボ」とのこと(笑)
荒川さんが作ったのは、投扇興という日本古来のゲームをアプリ化したもの。
『枕』と呼ばれる台に乗った、『蝶』と呼ばれる的に向かって扇子を投げて、当たったあとにそれぞれがどのような位置関係になったかによって点数を競うゲームなのだが、その位置関係を表す『銘』が、和歌などにちなんだもので非常に難しい。しかし、このアプリは自動で『銘』を認識してくれるので、誰でも遊べる。扇子の投げ方にかなりコツがある感じで、非常に面白く遊べそうだった。
慶応義塾大学の山口響也さんは、かなり以前からアプリ開発に取り組んでるとのことで、Swift Student Challengeについても5人の中で一番詳しかった。
山口さんが開発したのは、物理シミュレーションを応用したゲーム。
引いた線の上に落下して、撥ねるボールを、ターゲットに当てることを競う。線を素早く引くと、ボールがよく撥ねるということを利用して、上手くボールをコントロールしなければならない。
シンプルな画面だが、ゲーム性はかなり高く、チャレンジしてみた山田さんも「もう一回!」と熱中していた。
もうひとりの入選者は、早稲田大学の高橋直希さん。
子どもたちのメンター役も!
BOARDROOMでのウェビナーのあと、フォーラムで開催されていた子ども向けのToday at Appleにゲスト参加。
急に振られたにも関わらず、子どもたちのアイデアを上手に褒めるメンターぶりを見せていた。
開発能力もコミュニケーション能力も高い受賞者の方々だった。
ちなみに、今年のSwift Student Challengeの応募要項はこんな感じ。
WWDC23 Swift Student Challenge 応募要項
https://developer.apple.com/jp/wwdc23/swift-student-challenge/
募集が始まってから、応募締め切りまでは3週間ぐらいと短いので、来年応募する人は、先に開発しておいた方がいいかもしれない。
入選のキモは、ローカリティを重視した和風テイストと、何を伝えたいのか、しっかりと考えた『ストーリー性』のようだ。
秋岡さんによると、応募のドキュメントなども英語なので、その点が苦労したとのことなので、英語のスキルも磨いておいた方が良いのかも。
もし、学生の方々がこの記事を読んでらっしゃったら、ぜひ来年チャレンジするために、今からSwiftを勉強して、アプリのアイデアを練っておいていただたきたい。
(村上タクタ)
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