合板採用の意味は?
従来、パームレストといえば、無垢材が多かったのだが、今回はプライウッド(合板)が採用された。表面に使われているのは、ナチュラルな雰囲気で経年変化の少ないカバ材。価格は4950円(税込)となっている。
HHKB用タイピングベッド
https://shop.bird-electron.co.jp/?pid=171813753
また、今回、名称が『パームレスト』から『タイピングベッド』に変更されている。というのも、パームレストを商標登録していなかったら、非常に多くのコピー品が出回ってしまったから。そこで『タイピングベッド』で登録商標を取り直したとのこと。
ちなみに、この『タイピングベッド』も、『キーボードブリッジ』『キーボードルーフ』もバード電子の登録商標なので「コピー品を作ってる方は、使わないで下さい」とのこと。アイデアマンであるバード電子の斉藤社長らしい悩みだ。
今回も裏面のクッション材は2種類の高さのものが用意され、それを選択することで、高さのセッティングを好みに合わせることができる。また、合板になったので、乾燥による歪みなどにも強くなったはず。
無垢材も併売されているが、湿度の変化によってひずむことも多い無垢材は、製造後の不良率が高く、斉藤さんを悩ませていたから、今後合板タイプが中心になっていくのかも。
浮かんだアイデアを失いたくない人に
今回、新たに『ふせんポケット付き』がラインナップに加わった。
これは、75×50mmサイズの付箋を収納するポケットが付いたパームレスト。
こちらは5500円(税込)。
発売記念で、当面はバード電子のロゴ入り付箋が付属する。
実際に使ってみると、手を触れる部分じゃないから、キーボードを打っているとまったく気にならない。しかし、必要があればメモを取れる。
(追記)
開発に協力したいしたにまさきさんのブログが公開されました。ぜひ、ご一緒にお読み下さい。開発エピソードが詳しく書かれています。
新製品発売:キーボードパームレスト新作「HHKB用タイピングベッド ふせんポケット付き」をおれたちのバード電子といっしょに作りました(mitaimon.com)
bit.ly/3Wg0FOB
電話メモとして使えるのはもちろん、キーボードを打っている時にふと思いついたアイデアをメモできるという点において、非常に素晴らしい。
この、『ふせんポケット付き』バージョン、実はPFU社員の方がやっていた、手帳をパームレスト代わりに使う利用法がアイデアソース。
[タニマチPR] 奥が深いHHKBのキートップ事情とPFU社員のキーボードが特殊部隊並みの装備な件
https://modul.jp/2022042110988/
そのアイデアを元に、いしたにまさきさんがバード電子の斉藤さんに提案して、今回の製品化となったという。
一件、邪魔に見えるかもしれないが、実際に使ってみると、付箋部分は視界に入らないし、手にも触れないから、存在として邪魔じゃない。それでいて、ふとメモを取ろうとしたら、目の前の一番手前にあるというのはかなり便利。
50×75mmの付箋がピッタリ入るが、25×75mmを2つ入れることもできる。
浮かんだアイデアを失いたくないHHKBユーザーに、ぜひ使ってみていただきたい。
(村上タクタ)
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