人気のガラスペン、使い方から注目の工房、購入する方法まで解説!

  • 2022.07.26 2022.05.20
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万年筆インクの盛り上がりに並行して人気を集めているのが、透明感とファンタジックなデザインが魅力のガラスペンだ。ガラスは、古くは瑠璃、玻璃、ビードロ、ギヤマンなどと呼ばれ、憧れと親しみを感じさせる素材。これを筆記具に応用したガラスペンは、明治35(1902)年、日本の風鈴職人・佐々木定次郎が考案したと言われている。

近年、日本ではガラス工芸作家が続々とガラスペンを作り始め、先達の人気工房も負けじと機能的で美しい1本を追求している。そのせめぎ合いとインク人気が相まって、ガラスペンは空前のブームを迎えている。何と楽しいことだろう。さぁ、今こそガラスペンを選ぼう。

目次

ガラスペンの使い方。

ガラスペンの仕組みはとても簡潔だ。だから誰でも簡単に使うことができる。楽しく活用するために知っておきたい構造や取り扱いの基本についてまとめてみた。

ガラスペンの構造

ガラスペンの多くはガラス製の軸の先端にガラスペン先を付けている。全身がガラス製なので透明感があり美しい。またガラスペン先を木軸や金属軸などに装着したモデルもある。

ペン先

縦に溝があり、ここにインクを蓄える。溝はまっすぐ入っていたり、ひねった形状のモデルもある。溝の本数は一般的に8~12本。

8本溝のペン先を上から見たところ

1.インクを付ける。

ペン先は細く、衝撃に弱い。「ペン先に余分な筆圧や強いショックを与えないこと」が、使いこなしの超基本となる。

インクを付ける量

ペン先をインクに浸す目安は、ペン先の先端から半分~ 2/3 くらい。インクの付け過ぎに注意。

ボトルの底に要注意

書くことに夢中になると、ペン先の先端をボトルの底に当ててしまいがち。ボトルにはそ~っとペン先を入れる習慣をつけよう。

ペン先の出し入れに注意

ペン先を出し入れする時は垂直ぎみに、ボトルの口に当てないように注意しよう。

付け過ぎたインクは落とそう

もし、インクをたっぷり付け過ぎた時は、ペン先の根元をボトルの口に密着させて余分なインクを落としてから書く。

2.書く。

ペン先の調整具合(または個体差など)によって最適な筆記角度は微妙に違っている。約60 度を基本としてもっとも書きやすい角度を探ってみよう。

筆記角度は約60度が目安

一般的にガラスペンは広い筆記角度に対応するが、ペン先(特に細字)に余計な筆圧をかけないよう高めの角度で使うのがおすすめ。まずは約60度を目安に書いてみよう。

回転させながら書く

ペン先の溝から先端部に流れるインクが面に触れるとインクが引き出される。少しずつ軸を回転させながら書くと、次々に別の溝のインクが使われ、インクフローが一定になる。

原則として垂直では書けない

ペン先の溝は先端まで走っていないので、原則として垂直では書けない。

ペン先の頂点には溝がないので垂直ではインクが届かない

低い角度では筆圧に注意

低い角度だとペン先の横方向から筆圧がかかる。特に細字では注意しよう。

3.ペン先を洗う。

ガラスペンはインクを洗うのがとても簡単。水に浸けただけでインクはすぐに流れ落ちる。洗う時もペン先に細心の注意を払おう。

[1]まずはインクを落とす

水に入れる前に余分なインクを落とす。毛羽立ちが少ないキッチンペーパーがおすすめ。

[2]水に入れる

コップなどに入れた水を用意しておくだけで、机上で簡単にインクを落とすことができる。底にはスポンジをカットして入れておく。ペン先が保護される。安定感のある底が広い容器がおすすめ。素材は柔らかいプラスチック製を選ぶと◎。

[3]水分を落とす

水分を落とす時もキッチンペーパーなどの上に優しく置く。

頑固な汚れは水につけ置き

溝のインクが落ちづらい場合は水につけ置きをする。台所用品の横長な整理トレーなどを活用し、ペン先に負荷をかけないよう横置きにする。また顔料インクなどが固着した場合は、万年筆用のクリーナー液を活用しよう。

即きれいにするなら歯ブラシで磨く

溝の深いところをきれいにするなら歯ブラシを使う。ブラシは極細かつ柔らかめを選ぶ。磨く時もペン先に余計な負荷をかけないよう注意する。付け根から先端方向に、優しく撫でるように行おう。

使わない時のペン先保護

使わない時は、洗った後にペン先をしっかり乾燥させる。その後でゴムチューブなどを被せてペン先を保護をしておく。ゴムチューブがきついと感じる時は、端に切れ目を入れておく。

国産のガラスペンの主な工房を紹介。

最近のブームもあって増えているガラスペンの工房。ここでは、歴史があるパイオニアやガラスペン愛好家から人気を集めている定番ともいえる工房を10か所紹介する。

1.ガラス工房 まつぼっくり

美しい外観と安定の書き味を手の届く価格のガラスペンにまとめ、世を魅了するブランド、「ガラス工房まつぼっくり」。作り手の松村潔さんは理化学ガラス職人として技術を磨いたのち1995年に「ガラス工房 まつぼっくり」として独立し、作家としての活動を開始。2007年からガラスペンを作り始め、後進の育成にも尽力するガラスペン界のパイオニアのひとり。

[定番モデル] ストームグラス+(プラス)

まつぼっくりの定番軸の中でも特に人気なのが天然石を中空の軸に封入した「ストームグラス+(プラス)」。気温や湿度で結晶が変化する神秘的なストームグラスに加え、軸を傾けるたびに天然石が揺れ動いて嬉しくなる。全長約175mm・重量約21g・税込9,900円

【問い合わせ】
ガラス工房 まつぼっくり
https://shop.matsubokkuri.biz

2.川西硝子

現在のガラスペンブームの火付け役の一人が工房を北海道・ニセコに構える「川西硝子」の川西洋之さん。「芸術性と実用性を兼ね備えたガラスペン」を体現したその作品は、文具の枠を超えて広く文具ファンの心を引き付けている。ガラス内を浮遊する川西硝子の象徴的な模様は、インプロージョンと呼ばれるガラス工芸技法で作られている。これは管ガラスの内側に、ガラスを溶かす際に生じる対流を利用して模様を立体的に浮かび上がらせる技法のこと。さらに金や銀を熱して気化蒸着させ、ガラスの表面をコーティングするフューミングの色出しにもこだわり、組み合わせている。

[定番モデル] 稜線 ※写真奥

川西硝子の特徴である立体模様を全体に入れたフラッグシップモデル。グリップ部だけでなく、後端にまで模様を入れ、透明感をいっそう増している。全長約150mm・重量約32g・税込49,500円

【問い合わせ】
川西硝子
http://www.kawanishiglass.com

3.Glass Studio TooS

技法はバーナーワークではなく「吹きガラス」、素材はボロシリケイトガラス(硬質ガラス)ではなく「軟質ガラス」。そんな、現在は少数派の選択肢でガラスペンを制作する日本で唯一のガラス工房が岡本常秀さん率いる「Glass Studio TooS」だ。ダイナミックな幅広ペン先を開発して書く道具としてのガラスペンの可能性を高めるなど、そのオリジナリティーは日々更新され、ガラスペンの世界をますます楽しく広げている。

[定番モデル] +g ever twist clear

Glass Studio TooSの最初のシリーズであり、現在も定番「ever(エヴァー)」シリーズ。「常に、あなたのそばに」という願いを込め、ヴェネチアングラスのステム(脚)に用いられる吹きガラスの技法をデザインに生かしている。このくびれた細工部(アボリオ)に金彩を施したものは「+gシリーズ」、プラチナを施したものは「+pシリーズ」と呼んでいる。

上の写真はリボンニブツインを付けた「+g ever twist clear」。螺旋模様がエレガントなtwistは4本の気泡を入れたガラスを伸ばしながらひねって作られる。リボンニブツインは幅広の線を引くことができるリボンニブに続いて開発された特殊なペン先で、リボンニブの先端部が二股に分かれ、装飾的なダブルラインを楽しめる。全長約205mm・重量約40g・税込12,650円

【問い合わせ】
Glass Studio TooS
www.toos.jp

4.HASE硝子工房

埼玉県坂戸市に工房兼ショップのあるHASE硝子工房は、文具イベントなどでもおなじみのガラスペンメーカー。「HASEさんのガラスペンで、書きやすさにすっかりはまった」というファンが多く、イベントを待ちきれない! と足しげく通うユーザーもいるという。工房にはショップも併設されており、数々のガラスペンが揃う。どのモデルも非常に人気が高く、オンラインショップでは不定期に抽選販売が行われている。

[定番モデル] 彗星(グリーン)

夜空に突然現れ、長い尾を引きながら天空を駆け抜ける彗星をイメージ。握りやすさと心地良さを考えられたフォルムで、中が空洞のため軽量なのも魅力。全長約172mm・重量約10g・税込11,000円

【問い合わせ】
HASE硝子工房
haseglass.thebase.in

5.ガラス工房 aun

岡山県・倉敷の美観地区にショップを併設する人気工房。作家・江田明裕さんの豊かな創作意欲と特殊技法から生まれるボロシリケイトガラスの軸は、背景色によって表情が変化するものが人気。研磨師の小野 拓さんが好みの字幅(EF~BB,C)に仕上げる、まろやかな書き味にも定評がある。

写真左はマーブルシリーズのライトパープル。鮮やかなパープルとムーンストーンのような乳白色、ラメのブルーが溶け合っている。マーブル模様にキラキラと泡が輝き、空気の層を挟み込んだような奥行きを感じるaunの軸。 光に透かして眺めていたくなる。全長約170mm・重量約19g・税込7,700円

【問い合わせ】
ガラス工房 aun
http://edaakihiro.com

6.ガラス工房 LUC

「ファンタジー物語の魔法が使えるような杖」をイメージした幻想的なガラスペンが大人気。作家の直川新也さんは大阪芸術大学でガラス工芸を学び2016年から活動する期待の逸材。2021年4月には大阪・阿倍野区に工房を移し、精力的に制作している。

写真は話題を集めたLUCのオリジナルインク「誰そ彼(たそがれ)インク」の配色(ピンクにブルーラメ)をベースにしたガラスペン。キラキラと輝くダイクロガラス(金属を真空蒸着させたガラス板)と2色の色ガラスを使い、美しいグラデーションにしている。人気モデルのため、イベントやネットショップ(https://naog.thebase.in)で随時抽選販売される。全長約155~160mm・重量約28g・税込16,500円

【問い合わせ】
ガラス工房 LUC
https://naog.thebase.in

7.哲磋工房

ボロシリケイトガラスを酸素バーナーワークで操り、精緻な作品を作り続ける人気工房。製造数が極めて少なく、抽選販売の競争率も常に高い。透明感や手触りなど五感に響くガラスの魅力とペンとしての書きやすさを追求している。

写真はアクセサリーのように身に着けて持ち歩ける指先サイズのミニガラスペンシリーズ「with me!」のオリジナル極太ペン先「ぽちょニブ」付き。ペンシル型、クリスタル型、ボトル型など多様なデザインがある。手作りなので色、形状も1点ずつ異なる。価格も各々。販売はイベント参加時を予定しているが抽選の可能性も高く、ホームページ、SNSの告知を注視したい。全長約60~80mm・重量約13~18g・税込16,500~27,500円

【問い合わせ】
哲磋工房
www.studio-tessar.com

8.ひとつ房

沖縄在住のガラス工芸家、山田妙子さんのブランド。1994年から活動し、東京国立博物館のミュージアムグッズなども手がけてきた。茶道具や動物ペンダントなども制作しており、その経験とアイデアがガラスペンにも生きている。作るたびに色柄が微妙に変わるため、どれも言わば1点もの。

写真はアニマルシリーズ「氷上のペンギン」。四層にガラスを重ねて作った氷柱がリアル。そこに佇むペンギンが愛おしい。2 色使いのペン先も涼し気。全長175mm・重量約34g・税込22,000円

【問い合わせ】
ひとつ房
https://hitotsubou.com/

9.ガラス工房 スタジオ嘉硝

作家の田嶋嘉隆さんが福井県坂井市に構える工房。ガラス工芸材料輸入商社に長年勤務した田嶋さんが、豊富なガラス材料の知識とガラス工芸技術を生かし、ボロシリケイトガラスだけでなくソーダガラスのガラスペンも制作している。ソーダガラスはボロシリケイトガラスに比べてガラスの扱いが難しいが、華やかで美しいカラーリングが魅力だ。

写真は、色数豊富なブルズアイ社(USA)の工芸用ソーダガラスを使用し、金箔やダイクロガラス(光彩)でキラキラを加えて四季折々の色彩を表現したシリーズ「ソーダガラスペン シーズンリミテッド」。その中の夏柄をピックアップしたもの。全長170~173mm・重量約25~28g・税込13,200円

【問い合わせ】
ガラス工房 スタジオ嘉硝
http://studio-kasho.com

10.Kokeshi(コケシ)

美術作家としての創作と並行し「使う人が主役となる芸術品」であるアクセサリー制作を行いながら、ぐり工房での活動を経てガラスペン制作を探究。軸のガラスの造形からペン先作りまで時間をかけてこだわり抜き、Kokeshiブランドを立ち上げた。透明の色ガラスと不透明の色ガラスのコントラストをリボンケーンの模様で描き、飴をイメージした美味しそうな色使いが特徴。手にして書き心地良く、飾っていれば眺めて美しいガラスペンが好評を博す。

Kokeshiのガラスペンを象徴する、リボンケーン軸。ケーンは「杖」を意味し、ガラス軸の内部にリボンが螺旋を描く透明感が魅力だ。写真右から2本目(ブルー)はワイングラスのステム(脚)を連想させるデザインに、ポップな装飾と色使いをミックスし、清々しい空色の青が美しいリボンケーン Lollipop Long スカイブルー。全長約163mm・重量約20g・税込18,700円

【問い合わせ】
Kokeshi
https://www.emifujita.com

ガラスペンはどんなインクを使えばいい?

ガラスペンで使うインクは万年筆インクが一般的。洗浄の手間がかからず、内部で詰まる恐れのないガラスペン顔料インクでもラメ入りインクでも、ここぞとばかりに楽しむことができる。

特にラメインクは光り輝くラメインクはその美しさから、SNS全盛の現在「映える」として一層人気が高まっている。ラメを濃厚に入れたド派手なガラスペン用インクもあるので、盛って光らせて、思う存分ラメを楽しもう。「TONO&LIMS」はラメ入りなどガラスペン推奨のインクが豊富で、ガラスペン工房とのコラボインクも多くガラスペンユーザーから人気を集めているので注目だ。

ダイアミン/ブルーエディション シーン&シマーリングインク|ブルーエディションは、2019年冬に人気を博したインクベントカレンダーを個別販売したもの。シーン&シマーリングインクはフラッシュインクにラメを入れたもので、万年筆ではつまりに注意が必要だが、ガラスペンならばラメの輝きとフラッシュの変化の両方を存分に楽しめる

また、香り付きの万年筆インクもガラスペン向き。内部やペン芯に匂いが残るのが心配な方はぜひともガラスペンで挑戦してみよう。

東京でガラスペンが購入できる文房具専門店&店舗5選。

ガラスペンはひとつひとつ作家の手作業で作られているため、人気作家ほど入手しにくい状況が続いている。店頭ではなく、抽選販売やイベントでの限定販売を主な販売手段にしている工房も多いここからは、そんな中でも店頭でガラスペンを取り扱っている東京の文具店を紹介。入荷してもすぐに完売となる場合が多いので、店頭に並んでいたらグッドタイミング! チャンスを逃がさず手に入れよう。

日本橋三越本店 STATIONERY STATION|東京・日本橋

「世界の万年筆祭」など伝統あるイベントで筆記具ファンの注目を集めてきた日本橋三越本店(東京都中央区)に2022年に新しくオープンした店舗。ワイドに広がる店内は、高級筆記具や最新の実用筆記具をはじめとする魅力的な文具や100色のリアルなインクを集めた「インクウォール」など見どころ満載。ガラスペンは人気工房「川西硝子」「ガラス工房 まつぼっくり」「ケミーズラボ」「ジェルジェルツーコーヒー」「佳耀工房」などを取り扱っている。

ガラスペンはエントランスに面したガラスグリッド棚などにディスプレイされている。店内の重厚な試筆テーブルでじっくりと試し書きをして購入可能。※ディスプレイ場所は季節により変動あり

【DATA】
東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館5階
TEL 03-3274-8443
営業時間 10:00~19:00(日本橋三越本店に準拠)

オカモトヤ 虎ノ門店|東京・虎ノ門

虎ノ門にある老舗文具店「オカモトヤ」。1本1本手作りで作られる国内ガラス作家のガラスペンを多数取り扱う。ガラスペン愛好家から人気を集める「Tono&Lims」をはじめ常時450色を超えるインクを試筆できる。そのための試筆台も充実。2019年にリニューアルした店内は木の温もりと香が漂い、思う存分ガラスペンやインクを選ぶ空間となっている。

15作家以上のガラスペンを取り扱っている

【DATA】
東京都港区虎ノ門1-1-24
TEL 03-3591-8181
営業時間 10:00~18:00
定休日 土・日曜・祝日
www.okamotoya.com/

KINGDOM NOTE|東京・新宿

甲州街道沿いに2020年移転リニューアルオープンした「キングダムノート」。白を基調とした店内は万年筆やインクが映え、商品を選びやすい空間となっている。移転前と変わらず約20ブランドの新作からヴィンテージやレアな中古アイテムまで取り扱っている。ガラスペンの在庫は流動的だが、「川西硝子」「HIZEN5」「Glass Studio TooS」などを扱っている。※「HIZEN5」は唐津焼・伊万里焼・武雄焼・肥前吉田焼(嬉野市)・有田焼の5つのやきもの産地が、佐賀県と立ち上げたブランド

Glass Studio TooSのキングダムノートオリジナルモデル【Chaos-混沌-】。制作過程で生じるガラスの欠片を集め、キングダムノートがある「新宿」をテーマに、新しいモノと古いモノが混在し、光と闇のドラマが繰り広げられる情景をイメージしたモデル。1つとして同じ色が無いのが魅力だ(次回10月入荷予定)

【DATA】
東京都新宿区西新宿1-20-2 ホウライビル1F
TEL 03-3342-7911
営業時間 11:30~19:30
定休日 年中無休
www.kingdomnote.com

文京堂|東京・本駒込

戦前は浅草で帯屋を営み、戦後文京区に店を構え現在3代目。2019年に「手紙と小さな贈りもの」というコンセプトのもと、事務文具中心から上質なアイテムを厳選した趣味性の高い文具店にリニューアルしたのがこちらの「文京堂」。2021年には試筆スペースを設け、よりじっくりと文具選びができるようになった。作家もののガラスペンや有田焼ガラスペンなどが並ぶ。

店の正面奥にある両開きのショーケースには、限定の万年筆やTono&Lims の万年筆インク、ガラスペンなどが並ぶ。一緒に使いたい色柄のカードやペンケースをコーディネートし、限られたスペースにそれぞれの世界観を際立たせている

【DATA】
東京都文京区本駒込1-10-4
TEL 03-3941-4508
営業時間 10:00~19:30(土曜10:00~19:00、日曜13:00~19:00)
定休日 月曜日・祝日

ancora(アンコーラ)銀座本店

場所は文具好きの聖地、東京・銀座のど真ん中、数寄屋橋交差点からほど近く。文具メーカーのプラスとセーラー万年筆が共同で2021年3にオープンしたこの店は、ジュエリーショップのように洗練され、「カスタマイズ」と「ギフト」をテーマにしたオリジナルの万年筆やインク、紙製品が豊富に並んでいる。そのほか面積103㎡の店内には万年筆とインクのみならず、ガラスペン、レターアイテム、スケッチブック、ノート、色鉛筆など約600アイテムが並んでいる。

ガラスペンもラインナップ。白を基調をした店内は明るく見やすい

【DATA】
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル1階
TEL 03-6274-6522
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜日
www.ancora-shop.jp

まだまだあります、全国のガラスペンを購入できる店舗。

もちろん東京だけでなくガラスペンを手に入れられるショップはある。文具店から書店、そして工房併設のショップまで8つ紹介!

リンデ カルトナージュ|福岡・中央区

天神から所要約10分、アクセス抜群の大濠公園至近にあるリンデカルトナージュには「手紙」をテーマに厳選したアイテムが丁寧に置かれている。店主の瀬口賢一さんが、離れて暮らす母親との手紙のやりとりや、20 代の頃にパイロット カスタム742 を購入して万年筆の魅力にハマったことをきっかけに、2014 年にオープンした。書くことにまつわるワークショップや活版印刷も人気。ガラスペンもおしゃれに展示されており、試し書きして検討することができる。

店内のすべての万年筆やガラスペンは、じっくり試してから購入できる。試し書きスペース「ミニ書斎」も店内の一角にある

【DATA】
福岡市中央区大手門1-8-11 サンフルノビル2F-B
TEL 092-725-7745
営業時間 12:00~18:00
定休日 不定休
http://linde-cartonnage.com

万年筆と文具のお店 helico|香川・高松

文具イベントでは行列、ネットショップでも即完売。多彩なアクリル樹脂を磨き上げた艶やかなペンに熱視線を集めるhelico(へリコ)が、工房の至近に文具店を開いたのは2021年2月11日のこと。県外への遠征が難しくなった2020年、対面販売をモットーとしてきたhelicoは、展示販売できる拠点を本気で探していた。そんなある日、店主の諏訪晶子さんのお気に入りだった骨董とカフェの店が休業し空きとなる。その和洋折衷な建物は、昭和16年頃に建てられた旧・川岡郵便局舎をリノベーションしたもの。夢見てきた理想の場所で、運命的なタイミングで店を開くことになった。現在は営業日を限定して入店も
予約制。競争率の高いhelicoのペンをじっくり選べる自分だけの時間はまさに至福。ここへ行くために高松を訪れたくなる、まさに飛んで行きたい良店だ。

色彩豊かなアクリル樹脂を丹念に成形し、リップスティックのようにコンパクトなキャップ式にした「シュクル」は、helicoの代表作。万年筆とともに、アンティークのガラスペン先を装填したガラスペンがある

【DATA】
香川県高松市川部町528-21
TEL 070-5688-1177
営業日 金曜・土曜・祝日の12:00~18:00のみ営業(当面の間の予定・予約入店制)
https://helico.theshop.jp

八文字屋 本店|山形・山形市

「くらげアクアリウム」「樹氷アメジスト」……センスあるネーミングや色選びで文具ファンの注目度急上昇中の八文字屋は、山形を代表する老舗の書店・文具店。創業はなんと江戸時代。現在、山形と仙台に10店舗を展開中。本店と北店、天童店の3店舗は、高級筆記具が充実している。特に本店は、何度通っても新しい何かが見つかるようにと話題の製品を積極的に扱い、オリジナル製品の開発にも余念がない。本店2階の一角にある高級筆記具コーナーでは主要海外ブランドの定番モデルをまんべんなく扱い、バイヤーが厳選した限定モデルも並ぶ。写真奥にはインク売場、手帳売場が連なり、国産筆記具はレジ周辺に集約。国産の限定モデルやNamiki の高級軸の一部も現物を見て買うことができ、ガラスペンの扱いも充実している。

「ガラス工房 まつぼっくり」「Synchronicity Glass Art」「ケミーズラボ」「Kokeshi」などの人気工房のガラスペンを取り扱うほか、作家とコラボしたオリジナルガラスペンも積極的に作っている

【DATA】
山形県山形市本町2丁目4-11
TEL 023-622-2150
営業時間 10:00~19:00
定休日 なし(年中無休)

吹きガラス工房Glass Studio TooS(グラススタジオトゥース)

右の白壁部分がショップ、左が工房。外観も改装を進める予定

岡山県を代表する歴史ある温泉地、湯郷温泉にある「Glass Studio TooS」の工房。吹きガラスの魅力を生かした作品を制作しながら、温泉街の観光客向けに吹きガラス体験を行ってきたがコロナ禍で「湯郷温泉に再び人を呼ぶために何ができるか」を考え、グラススタジオトゥースに来ることを目的に旅をしてもらえるよう、工房に併設するスペースを文具店にする資金のクラウドファンディングを試みた。そして誕生したのが工房隣に2021年に誕生したこちらのショップ。工房でできたガラスペンを“産直”で購入できるだけでなく、Tono&Limsのフレンドシップインクや、ラメ増量の「Poison」、ブラックライ トを当てると光る「百鬼夜行」などTooSオリジナルのガラスペン専用インクも多数揃う。

竹取物語をモチーフにしたTAKETORIは、竹の節のような軸が握りやすく、ほどよい重み。金銀箔に色ガラスを挟み込み、透過と反射の効果で奥行きある質感にした上位モデルが特に注目を集めている

【DATA】
岡山県美作市湯郷813-2
TEL 0868-73-6115
営業時間 11:00 ~ 17:00
営業日 金曜・土曜のみ営業(当面の間は要予約)
glass.toos.jp

HASE硝子工房|埼玉・坂戸

ガラスペンの人気工房のひとつ「HASE硝子工房」は工房にショップが併設している。ショップスペースには数々のガラスペンが揃う。隣の工房で制作された「作りたて」は訪れる楽しみもひとしおだ。ペン先はその場で好みの字幅に調整してもらえる(一部対応外の字幅の場合もあり)。

2022年7月現在は、在庫を全て補充する時間がないことから、軸のみを陳列してある。来店者がその中から好きな軸を選び、その場でペン先を着けて販売されている

【DATA】
埼玉県坂戸市仲町8-1

営業時間 11:00〜18:00
営業日 木・金・土曜のみ営業
※出店などにより臨時休業の場合あり

ガラス工房 aun|岡山・倉敷

倉敷の伝統的な町並みが保存され、工芸品店などが軒を連ねる美観地区にある「ガラス工房aun」。「阿吽の呼吸」の阿吽を意味し、訪れる人にぴったりのものと出会ってほしいとの願いで名付けられた。工房に併設されたショップ店内では、「ガラス工房aun」のガラスペンのほか倉敷の文具店「うさぎや」のオリジナルインクも販売されている。

ガラスに金や銀を吹きつけたもの、マーブル模様で流動性を描いたもの、軸の中にオブジェがとじ込められたもの、ストームガラスの液体が温度差で姿を変えるもの……多様なバリエーションで眺めていると時を忘れてしまう、美しいガラスペンの数々

【DATA】
岡山県倉敷市本町1-30
TEL 086-489-0988
営業時間 10:00~18:00
定休日 木曜日
edaakihiro.com

NAGASAWA 神戸煉瓦倉庫店|兵庫・神戸

オリジナルインクの全色試筆をはじめ、カリグラフィーペンやガラスペン、インクで作るスタンプ台など、インク好きスタッフがおすすめする様々なインクの楽しみ方を提案している。落ち着いた店内で国内外のガラスペンやつけペンをじっくりと選ぶことができる。

【DATA】
兵庫県神戸市中央区東川崎町1-5-5 ハーバーランド煉瓦倉庫南棟
TEL 078-371-8130
営業時間 11:00~19:00
定休日 水曜日
https://kobe-nagasawa.co.jp/

ガラスペンを通販で買うことはできる?

小さな工房で一つひとつ手作業で作られていることの多いガラスペン。昨今の人気によりますます品薄になっている。紹介したような店舗が近くにない場合はやはり通販に頼ることになるのだが、紹介したショップでもWEBショップで購入できるところもあるのでチェックしてみてほしい。文具好きにはおなじみの「世界の筆記具ペンハウス」ではオンラインで国内外のガラスペンを扱っているので覗いてみるといいだろう。そのほか、抽選販売、イベントで販売している工房も多いのでSNSなどで確認をお忘れなく。銀座 蔦屋書店ではたびたびガラスペンの販売イベントを行っているのでこちらも見逃せない。

いま最も注目されている筆記具と言って過言ではないガラスペン。これまた注目を集め様々なオリジナルやコラボ商品が登場しているインクをより一層楽しむのにも最適なツールだ。手ごろな価格のものもあるのでまずは1本、手に入れてみてはいかがでしょうか?

(出典/「趣味の文具箱vol.61、60、59、58、57、56、53」)

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

モヒカン小川

Lightning

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ADちゃん

Lightning

ストリート&ミリタリー系編集者

ADちゃん

めぐミルク

Lightning

手仕事大好きDIY女子

めぐミルク

イスカンダル功

Lightning

街乗り車輪系

イスカンダル功

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

20代断然革靴派

パピー高野

内藤真依子

CLUTCH Magazine

フォトグラファー

内藤真依子

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

杉村 貴行

Dig-it

商品開発ディレクター

杉村 貴行

サカサモト

Lightning

アメカジ系動画ディレクター

サカサモト

Lightning 編集部

Lightning

アメリカンカルチャーマガジン

Lightning 編集部

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

PREPPY 編集部

PREPPY

美容のプロのための業界誌

PREPPY 編集部

Men's PREPPY 編集部

Men's PREPPY

プロ向けメンズビューティ誌

Men's PREPPY 編集部

ThunderVolt 編集部

ThunderVolt

デジタル系WEBメディア

ThunderVolt 編集部

Dig-it編集部

Dig-it

ライフスタイル提案メディア

Dig-it編集部

こだわりのある暮らしを追求するライフスタイルマガジン

休日のカジュアルスタイルを提案し、語れる洋服を集めたファッション誌

豊富な海外記事を盛り込んだ世界基準のスタイルカルチャー誌

手で書くことの楽しさ、書く道具としての文房具の魅力を発信する季刊雑誌

美容のプロのためのヘア&ビューティトレンド情報メディア

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