ユーズドのキャップ
ついこの間まで寒さに震えていたのに、4月も後半に入ったら夏日が続く。早くも灼熱の暑さを想像してげんなりしているが、そうなると紫外線が気になるお年頃。ここ10年以上、夏には日傘が欠かせない。今年もすでに日傘は出動しているが、まだちょっと使いたくない気持ちもある。だって、荷物になるんだもの。あまり帽子は被らないのだが、去年あたりから日傘がさせないとき用に帽子を導入することにした。
遅ればせながら帽子って便利ということに気づき、取材に行ったときなどこっそりとチェックしていたりする。このキャップも先日取材した「ドアマンストア」で見つけたものだ。
アメリカで買い付けてきたもので、フロントのヘタウマな刺繍がチャーミング。詳細はよくわからないが、サイドに入った刺繍文字からたどると、ネバダ州北西部にある今も人が住むゴーストタウン、ジャーバッジがモチーフになっているようだ。
画像検索をすると壮大な景色に囲まれた町のようで、かつて西部のゴールドラッシュに沸いた最後の町のひとつだったとか。第一次世界大戦の開戦に伴い、採掘施設の操業が停止されたそうだが、この刺繍は全盛期のバーの出入口? 酒好きの私が出会うべくして出会った気がする。
大阪にあるアウトドアの古着ショップ「doorman store」で購入したOTTOキャップ。50年以上の歴史を持つアメリカのブランドで、メッシュカップが有名なのは言わずもがな。ツバや生地感などしっかりした作りでガシガシ着用できるのが嬉しい。6380円で購入。(ドアマンストア Instagram:@doorman_store)
内側の様子。刺繍を施した様子がよくわかる。このざっくりとした仕上がりもなんかいいと思ってしまう。汚れもなく状態はとてもきれい。
ベルクロのアジャスター。子ども並みに小さい私でも、調整すればぴったりサイズで被れるのは本当に助かります。
ジャーバッジとは、アメリカ合衆国ネバダ州エルコ郡にある法人化されていないコミュニティらしい。その地名が刺繍されている。
(出典/「Lightning 2025年6月号」)
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