歴史を伝えるガチャの景品。ヴィンテージのボクシンググローブチャーム

欲しいモノが尽きないライトニング編集部員が、いま気になるモノから実際に購入しちゃったモノまで、ジャンルに限らず何でも紹介! 今回は、「いままでで一番ハマったガチャは、子どもの頃のスーパーカー消しゴム。プロ野球のピンバッヂもかなりの量を集めた。その当時は1回20円だったような……」と語る編集長・松島親方がお届け!

ヴィンテージのボクシンググローブチャーム

私にとってのヒーローは3人。ディエゴ・マラドーナ、江川卓、具志堅用高。小学生の頃から20年くらい、心血注いで頑張ってやったのがサッカーで、ハタチの頃までは、「サッカーがボクのすべてです」って言ってた。当然、多くのプロ選手に憧れていた。中でも特別だったのがマラドーナ。彼の名を冠したサッカーシューズを長いこと相棒にしていた。

東京で素直に育った私は当然、ジャイアンツファンになった。忘れられない大エースが江川で、世間ではヒールだったが、直筆のサイン色紙は額に入れて飾っていた。同居の祖父が心臓が弱いくせに、ボクシングの試合を熱心に観ていたので、私もそばで手に汗を握っていたっけ。

具志堅用高は特別だった。当時、まともに世界と渡り合った数少ない日本のプロスポーツ選手で、負け戦を知る祖父の世代は、具志堅のチャンピオン防衛戦にいろんな想いを重ねたんだろう。商店街のスポーツ店で陽に焼けて色褪せた具志堅のポスターをもらって帰った日の記憶は鮮明だ。少年時代の思い出は、ヒーローたちの記憶と共に。宝物はとっくになくなってしまったのだが……このチェーンも、アメリカの少年たちにとってはそんな宝物だったんじゃないだろうか?

ボクシンググローブのチャームには「FIELDS」と記されている。アメリカで1920年代から’30年代にかけて活躍した、ウェルター級の世界チャンプ、JACKIE FIELDS。当時のヒーローグッズはこのチャームだった。’40〜’50年代のガムボールマシンの景品。他にも様々なチャンプの物が揃う。各2640円(ボタンワークス https://buttonworks.jp)

ガムボールマシンの景品で、現代でいうところのガチャ。アメリカの少年は歴代チャンプの名を揃えるためにコインを握りしめたに違いない。

プラスチック製のグローブにメッキを施したチープな作りが愛おしい。ただ名前が記しているだけなのに、童心にかえって集めたくなる。

(出典/「Lightning 2025年5月号 Vol.373」)

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松島親方
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松島親方

買い物番長

『Lightning』,『2nd』,『CLUTCH Magazine』男性スタイル&カルチャー誌の統括編集長。ロンドンのセレクトショップ「CLUTCH CAFE」のプロデューサーも務める。 物欲を満たすためには海をも越え、全地球規模で買い物を楽しんでいる。
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