実録! デニムの色落ち実験室【3カ月の穿き込みで生地の変化はどうなった?】

  • 2024.11.26

デニムの醍醐味であり、その沼へハマってしまうのは、着用と洗濯を繰り返すことで生地が変化し、色落ちや風合いが増してくる経年変化にある。穿き方やライフスタイルで自分だけの色へと変化し、自分だけのデニムへと変わっていくというのがデニム愛好家たちがハマる理由。では毎日のようにデニムを穿けばどれくらい生地が変化していくかを実験しているのがこの企画。コンセプトはデニムの経年変化が大好きな人に、いち早く経年変化がどう起こるのかを知って欲しいというもの。しかも極力洗濯はしないというストロングスタイル(笑)をチョイス。そこで選んだターゲットは、発売されたばかりで、経年変化見本も存在しないフルカウントの0105SSW(スーパースムース)。今回は穿き始めて約3カ月の様子をレポートする。

まずは穿き始める前の状態をチェック。

レポート用にチョイスしたのはフルカウントが新たに開発した11.5オンスデニム。これは穿き心地を重視するフルカウントが新たに生み出した渾身の生地で、通常の13オンス前後のデニムと比べると明らかに軽くしなやか。デニムの厚みやゴアゴアとした感覚は一切なく、ストレスフリーで色落ちが楽しめるというモデルだ。

ちょうど穿き始めたのが2024年の夏前なので、来る夏の猛暑もこの生地であればストレスも無いだろうと挑戦することに。シルエットはフルカウントの定番である0105(ワイドストレート)で、まだワークウエアの名残があるクラシカルなストレートっていうのも筆者好み。

写真上がワンウォッシュモデルを裾上げし、穿き込む前に一度洗濯した状態。洗濯は家庭用洗濯機で一般的な洗濯洗剤で洗いって脱水したあと、裏返しにして天日干ししている。乾燥機には入れていない、という状態から穿き始めたぞ。0105SSW Wide Denim Super Smooth One Wash 3万580円(FULLCOUNT https://fullcount-online.com

ちなみに前回の記事は下記で確認されたし。

実録! デニムの色落ち実験室【これを一年穿いてみたらどうなる経年変化!?】

実録! デニムの色落ち実験室【これを一年穿いてみたらどうなる経年変化!?】

2024年11月20日

実録! デニムの色落ち実験室【1カ月の穿き込み報告】

実録! デニムの色落ち実験室【1カ月の穿き込み報告】

2024年11月21日

実録! デニムの色落ち実験室【2カ月の穿き込み報告】

実録! デニムの色落ち実験室【2カ月の穿き込み報告】

2024年11月22日

3カ月の穿き込みで生地全体がこなれてきたような。

裾上げ時に一度洗濯をして穿き始めたこのモデル。生地がライトオンスなことも手伝って、この夏の東京の猛暑にも耐えられる快適さを実感。しかもしなやかな素材感はこれまでの14オンス前後のデニムに慣れていた筆者には驚きのストレスフリーを実感。もはや「夏はこのデニムだな」と勝手に決めるほど調子が良いのである。

あとは生地の経年変化がヴィンテージさながらのメリハリのあるタテ落ちしてくれれば文句なし。ただライトオンスがそこまで経年変化してくれるのかは疑問だったので、そんな疑問を早く解決したく、週に6日と、ほぼ毎日穿いてその成長を期待するのであった。

当初、ワンウォッシュしたばかりは生地の表面に多くの毛羽立ちが目立ったけれど、約3カ月も穿き込むと次第に毛羽立ちは無くなり、ポケット上部などの縫製部分に生まれる生地のパッカリング部分には日常生活で摩擦する部分からうっすらと色落ちがわかるように。

色落ちの大事な部分でもあるフロントに目をやると、腿の部分の生地にはうっすらとタテ落ちが始まりそうな雰囲気へと生地が変化してきた。着実に経年変化は始まっていることに、ますます穿き込みたくなる。

3カ月の穿き込み時は8月。ほぼ毎日の猛暑で汗も大量にかくけど、ここは洗濯をガマン。汚れや汗を大量にかいたときは市販のファブリックミストを使って除菌、消臭。

洗濯をしないでこの夏を乗り切ってみるのだ。あくまで実験なので、良い子はマネしないでね。汚れを気にする人はガシガシ洗ってください(笑)。

生地の毛羽立ちも少なくなり、色落ちの夜明け前といった感じ。

バックヨークの縫製部分にはパッカリングが生まれ、そこに沿って色落ちがうっすらと生まれてきた。綿糸で縫われているので糸が洗濯によって縮んで生地が引っ張られているからこそ生まれるディテール。その凹凸によって凸部分には色落ちが生まれ始めている。ヴィンテージと同じ縫製ならでは。

バックポケットを見ると先月よりは毛羽立ちが減ったが、まだ毛羽感は少し残る。普段ここにレザーのロングウォレットを入れているけれど、まだポケットにはウォレットのアタリなどは生まれていない模様。

ポケット内に入れたスマホなどのモノの出し入れをすることが多いフロントポケットの縁は普段の摩擦が多いのか、早くも生地のパッカリング部分に色のメリハリが生まれてきた。色のコントラストで、見た目の立体感が出てきたぞ。

フロントの腿部分の生地。まだヒゲやヒゲ落ちなどは生まれていないけれど、よく見るとタテ落ちがうっすらと生まれてきている。ライトオンス生地なので、いったいどういう経年変化をするのか不明だったけど、ヴィンテージデニムのようなタテ落ちは生まれそう。期待が高まる。

裾部分はユニオン・スペシャルのチェーンステッチで裾上げしたことで、雰囲気のあるパッカリングが生まれているけれど、まだ目立った経年変化が見られない。サイドシームにあるセルビッジ部分にはうっすらとアタリが生まれているけど色落ちはまだこれから。

バックセンターのベルトループは普段のバックパックの使用で摩擦が多いので色落ちが進行。こすれる部分から色落ちしていくことは明らか。ウエスト部分もオーバーサイズをベルトで締めて穿いているせいか、パッカリングが生まれている。

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約3カ月
穿き込み頻度:週6日程度
トータル洗濯回数:裾上げ後に1回(製品ワンウォッシュ時を含めず)

 

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部