実録! デニムの色落ち実験室【2カ月の穿き込み報告】

  • 2024.10.27

毎日同じデニムを穿き続けることが困難な人も多いと思い、そんなチャレンジが可能な筆者が、洗濯もなるべくしないで新品から穿き続け、いったいどんな経年変化をしていくのか毎月レポートする本企画。周りには「よくやるよ」と呆れられながらも、もはや修行のように毎日穿いて、少しずつデニムが色落ちしていくのがいつの間にか喜びになっている。コンセプトはデニムの経年変化が大好きな人にいち早く経年変化がどう起こるのかを知って欲しいというもの。そこで選んだターゲットは、発売されたばかりで、経年変化見本も存在しないフルカウントの0105SSW(スーパースムース)。今回は穿き始めて約2カ月の様子をレポートする。

これが穿き始める前の状態。

レポート用にチョイスしたのはフルカウントが新たに開発した11.5オンスデニム。これは穿き心地を重視するフルカウントが新たに生み出した渾身の生地で、通常の13オンス前後のデニムと比べると明らかに軽くしなやか。デニムの厚みやゴアゴアとした感覚は一切なく、ストレスフリーで色落ちが楽しめるというモデルだ。

ちょうど穿き始めたのが2024年の夏前なので、来る夏の猛暑もこの生地であればストレスも無いだろうと挑戦。シルエットはフルカウントの定番である0105(ワイドストレート)で、まだワークウエアの名残があるクラシカルなストレートっていうのも筆者好み。

写真上がワンウォッシュモデルを裾上げし、穿き込む前に一度洗濯した状態。洗濯は家庭用洗濯機で一般的な洗濯洗剤で洗い、裏返しにして天日干ししている。0105SSW Wide Denim Super Smooth One Wash 3万580円(FULLCOUNT https://fullcount-online.com

ちなみに前回の記事は下記で確認されたし。

実録! デニムの色落ち実験室【これを一年穿いてみたらどうなる経年変化!?】

実録! デニムの色落ち実験室【これを一年穿いてみたらどうなる経年変化!?】

2024年11月20日

実録! デニムの色落ち実験室【1カ月の穿き込み報告】

実録! デニムの色落ち実験室【1カ月の穿き込み報告】

2024年11月21日

生地表面の毛羽立ちがまだあり、全体的に色落ちほぼ無し、パッカリング部分はやや経年変化が進行。

新品のレザーシューズでも革ジャンでも最初はなんだか着用するのが気恥ずかしい。やはりこの手のアイテムは自身に馴染んできてシワやら色落ちなどが現れてくると、着用者もしっくりくるし、見た目もこなれて安心するもの。

といっても今回はまだ2カ月という穿き込みなので、まだまだ新品ならではの「下ろしたて感」を感じる「うぶ」な状態はぬぐえてない。

裾上げ後に、裾のパッカリングを出すために一度洗濯したときに、生地の表面には新品のデニム特有の毛羽立ちが現れている状態は2カ月の穿き込みでもそれほど変化なし。

筆者の経験上、この毛羽立ちが無くなるまで穿き込むと、そこからタテ落ちやらヒゲの出現が始まるので、まだまだこれからという雰囲気。

それよりも特筆すべきはフルカウントがストレスフリーな穿き心地に注力して開発した11.5オンス生地。ふだんはどのブランドのジーンズでも14オンス前後の生地がスタンダードだった筆者はこの2~3オンス程度の違いでこれほど変わるのかというくらい穿きやすい。

いわゆるゴワッとしたチノパンなんかよりもストレスフリーな感覚で穿けることにびっくり。とにかくストレスフリーなのである。

しかも穿き込んでいるのは日本中が列島ではなく熱島になってしまった猛暑の最中。もちろん、これまでは14オンス前後のデニムでも暑いながらも穿いていただけに、11.5オンスの軽快感が何と快適なことか。

猛暑でも気負わず穿けるっていうのに感動すら憶えるほど。あとはこれがどんな経年変化をしてくれるかで個人的な評価が決まるよなあと思いながら大活躍するのであった。

まだまだ大きな変化は見られないけど、ここは余計なことは考えず、ただただ穿くことに注力して、ひたすら生地の変化を心待ちにしているってわけだ。

2カ月の穿き込みでディテールはどうなった?

経年変化が起きるともっとも目を惹くフロントの腿部分は最初の洗濯で生まれた生地の毛羽立ち感が2カ月ではまだまだ存在。まだ穿き込みジワやクセもできていないので、局地的な経年変化もこれからといったところ。

フロント右のポケット口やコインポケットの両サイドは一度洗濯しただけでパッカリングが生まれて凹凸感が出ている。これからの経年変化が楽しみな生地の変化が早くも見られるように。

摩擦が多い部分になるバックポケットもまだ毛羽立ちが目立っている。普段レザーのロングウォレットを入れているポケット自体には、まだ生地のクセや色落ちは感じられないけど、バックヨークの縫製部分にははっきりとパッカリングが生まれている。ライトオンスなので、パッカリングが出やすいのかもしれない。

ヒップ側中央のベルトループは普段バックパックを背負っているおかげで生地の摩擦が多いせいか1カ月の穿き込みで早くも色落ちが生まれてた。さらに2カ月の穿き込みで色落ちは進行している。以前と変わらずベルトループの盛り上がった中央部分だけが色落ちしていて、その濃淡のコントラストがヴィンテージっぽくて気分が上がる。

雨の日も気にせずガンガン穿いているけれど、裾部分はまだ激しい色落ちやアタリは生まれていない。今後サイドシームのセルビッジのアタリが表面にはっきりと出てくると、見た目的にはカッコいいのになと期待しているところ。

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約2カ月
穿き込み頻度:週6日程度
トータル洗濯回数:裾上げ後に1回(製品ワンウォッシュ時を含めず)

 

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

CLUTCH Magazine, Lightning, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

モヒカン小川

Lightning, CLUTCH Magazine

革ジャンの伝道師

モヒカン小川

ランボルギーニ三浦

Lightning, CLUTCH Magazine

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

おすぎ村

2nd(セカンド), Lightning, CLUTCH Magazine

ブランドディレクター

おすぎ村

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

CLUB HARLEY 編集部

Dig-it, CLUB HARLEY

ハーレー好きのためのマガジン

CLUB HARLEY 編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部