実は現行モデルで12代目という長寿モデル。タホとの違いも知っておこう。
アメリカ3大メーカーの名モデルのなかでも看板とも言える長寿モデルは数多く存在するけれど、サバーバンの歴史を紐解くと、そんなモデルたちをも凌駕するご長寿モデルだということがわかる。なんと誕生は1935年で、現行モデルは12代目というから恐れ入る。
元々はそれまで存在したピックアップモデルの後方を屋根付きのカーゴスペースにしたワゴンボディ(サイドにウィンドーのあるボディ)にするという発想で生まれたのがサバーバン。荷物も人もたくさん乗せられることから、小さなバスのような存在として乗用から商用まで広く使われた。
似ているモデルでシボレー・タホの存在があるが、これは後発で、1995年に生まれたショートホイールベースのSUV。同じフルサイズだけど、サバーバンよりもホイールベースが短いボディのため、全長が短く、サバーバンの弟分的存在になる。
というわけでサバーバンの各世代を紹介するとけっこうな長さになってしまうので、主要車種をピックアップしながら紹介する。
サバーバンの新車は12代目モデル。サイズや燃費などもチェック。
登場から変わることなくフルサイズ、ロングホイールベースを踏襲し続けているサバーバン。2021年モデルから12世代目モデルにフルモデルチェンジしたのが現行型になる。
気になるサイズは全長5733mm、全幅2060mm、全高1923mmと堂々のフルサイズ。6m近い全長をコントロールするのはアメリカ車に乗り慣れている人向けといえる。
現行モデルでラインナップされるエンジンは、5.3Lエコテック3 V8、6.2Lエコテック3 V8、3.0Lデュラマックス直6ターボディーゼルの3種類。巨大なボディらしくV8エンジンがスタンダードというのもアメリカ車らしい。
気になる燃費は6.2LのV8エンジン搭載の4WDモデルで、市街地で約リッター6km、高速走行でリッター約8kmと公式アナウンスされている。そこはアメリカ車のフルサイズボディならでは数値かと。
残念ながら日本への正規輸入はないモデル。現地北米での新車価格は5万7200ドル(約850万円)スタートとなっている。
中古市場でサバーバンを探すならカスタム済み車両も存在する。
日本への正規輸入がないモデルといっても、並行輸入で日本に入ってきているサバーバンは少なくない。それこそアメリカンSUVが日本でブームとなった2000年代初頭のころはかなりの台数が入ってきたので、中古でもまだ国内で見つけることができる。
中古になると激しくカスタムされた車両や、距離を走っている個体もあるので、メンテや修理歴のはっきりしている車両をノウハウのあるショップを頼って探してもらうのが得策。販売価格よりもその個体のヒストリーを重要視した方が賢明だ。新車になれば1000万円以上の予算は必要。とくにアウトドア系の趣味人には人も荷物もたくさん詰める大きさは魅力的だし、アメリカ車ならではの高いけん引能力も魅力的だ。
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