【東京クラフトビール図鑑】元々街作りのコンサルタントをしていた店主が手掛ける「クラフトビア・グランズー」(早稲田)

文京区の住宅街にある、地元の人が集うブリューパブ「クラフトビア・グランズー」。「カンパイ!  ブルーイング」代表の新井祥郎さんが季節に合いそうな味をイメージして作るビールには、近隣の坂の名前が付いている。ワニやカンガルーなど、他ではあまりないおつまみがいただけるのも魅力的だ。

季節に合ったビールがいただける地域密着型ブリューパブ。

2019年5月にオープンした「クラフトビア・グランズー」。元々街作りのコンサルタントをしていた荒井祥郎さんが、街作りの一貫として始めたのがブリュワリーだった。

川沿いに佇む木の壁面が特徴の建物。1階はブリューパブの「クラフトビアグランズー」で、2階のブリュワリーで作ったビールが1階に送られるという仕組み
建物は代表の荒井祥郎さんが手がけたそうで、自然が溢れるこの地域にぴったりのデザイン

「昔、都市や街作りの勉強でドイツに留学をしていたことがあったんです。ビールの国でもあるドイツは、小さな街でもブリュワリーがあり、近隣の人が集まるコミュニティスペースとしてとても賑わっていました。そこで作られているビールがその場で飲めるライブ感が面白くて、よくビールを飲みに行っていたんですよね」

荒井さんが暮らす文京区は、印刷所がとても多い街だったが、近年は少なくなり活気がなくなりつつあった。自分でも街に何かできないかと考えたのが、ドイツでよく訪れていたブリュワリーだった。ビールが好きだったこともあり、埼玉県のSHIKI BEERで研修をし、「カンパイ!ブルーイング」をスタートさせたのだという。現在は毎週異なるビールを作り、1階のグランズーで提供している。

グランズーでは8タップ用意されており、そのうち4タップに、カンパイ!ブルーイングのビールをを繋げているという。毎週異なるビールを作っているため、訪れるたびに新しいビールが飲めるのもこの店の魅力のひとつだといえるだろう

「ビールは季節に合わせて“この季節にはこういう味が飲みたくなるんじゃないかな”という感じで決めています。この辺りには坂が多いので、ビールのイメージにあった坂の名前を付けているのも特徴なんですよ」

1階はブリューパブになっていて、「カンパイ!ブルーイング」のビールと個性的な料理をいただける。オープンな雰囲気で入りやすい
2階にブリュワリー「カンパイ!ブルーイング」があり、ここで荒井さんがひとりでビール作りをしている。スロベニア製のタンクが4つ鎮座し、それぞれ異なるビールを頃合いになるまで寝かしているというわけだ
こちらの写真は煮沸釜。麦汁を濾過し、液体のみを取り出して煮沸する釜で、ホップを加えながら煮ていく
2階には専用の冷蔵庫があり、適温で保存されている。このビールが1階のブリューパブに繋がれ、常に美味しいビールが直接飲めるというわけだ

「Craft Beer Gran Zoo」で飲みたいビールとフード。

軽子坂セッションIPA

軽めのIPAで、程よい苦みと爽やかな味わいでが特徴で、とても飲みやすい仕上がり。ごくごくと飲めて夏にぴったり。

目白坂ペールエール

蜂蜜のような香りを楽しめる一杯。爽やかな苦みがあり、ベーシックタイプのビール。飲み応えのある仕上がりになっている。

希望坂ライムライトエール

麦芽感を味わえる軽めのスタイルに、生ライムを搾っていただく。色は濃いが、ライムの爽やかな味が暑い夏にぴったりだ。芳醇な香りも楽しめる。

カンガルーの串カツ

カンガルーの赤身を使った串カツ。「脂分がほとんどなく高タンパクで低カロリーで、いくら食べても太らない食材。それをあえてカツにしてみてました(笑)」。漁師や農家から直接仕入れている素材を使った料理も人気だ。

【DATA】
クラフトビア・グランズー
東京都文京区関口1-28-12 リバーサイドテラス1F
TEL03-5579-2085
営業/17:00〜23:00
休み/日祝日
http://granzoo-beer.com

※情報は取材当時のものです。現在取り扱っていない場合があります。

(出典/「Lightning2019年8月号増刊 東京クラフトビール」)

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