色落ちレポートするのはこのモデル。
レポートするのは雑誌ライトニングと日本のデニムブランド「ピュアブルージャパン」がコラボし、誌面で受注販売したマルチインディゴ・クラシックストレートが実験台。
通常のインディゴ染めの生地と、本藍染めデニムの2種類の生地を使っている(さらにポケットスレーキにはライトオンスのデニムを使用)ので、それぞれの色落ちもレポートしていきたいところ。
シルエットはクラシカルなスタイルをイメージしたゆったりとしたストレートなので、バリバリのヒゲは出ないと思うけど、生地の凹凸が激しいスラブ感のあるデニムはピュアブルージャパンならではの色落ちが期待できる。
ちなみに前回の記事は下記で確認されたし。
1カ月穿き込んで洗濯、そしてそこからさらに1カ月の穿き込み。
これを穿き始めたのは2023年の5月、そして今回のレポートは約2カ月穿き込んだ7月時点の状況。前回裾上げ後に一度洗濯をして、各所にパッカリングが出てきたくらいで、さすがに2カ月では目に見えるほどの変化は無いと思っていたら、よく見ると日常生活でこすれる部分などには色落ちがうっすらと確認できる。
というのも日本全国を襲った猛暑日の最中(この記事を執筆中も猛暑ですが)、週5日程度穿いているとさすがに汗をかくこともあって、耐えきれず洗濯したってのも色落ちした理由なのかもしれない。
全体の青みはまだまだ新品のジーンズといったところだけど、前回の洗濯で生地にたくさんの毛羽立ちが見られたのも、そこから穿き込むことで毛羽立ちもいつのまにか気になるほどでは無くなってきたことに気がつく。
じつはデニム特有の最初に現れる毛羽立ちは、染まっていないヨコ糸にまとわりついている余分な毛羽が穿いたり洗濯したりすることで、糸から離れて出てくるもの。
要するに余計な毛羽なので、生地が傷んでいるわけではなく、穿き込んでいくことで次第に出なくなっていく。インディゴに染まっているタテ糸は、染色時に余分な毛羽が落ちていくため、染まっていない紡績しただけのヨコ糸は、白い毛羽が穿き始めには出てくるってわけだ。
ディテールを見てみると2カ月の穿き込みではあっても、少しずつ経年変化をしていることが判明。まだパッと見では生地が馴染んだ程度に見えるけど、着実に変化はしてきている。
まだまだ猛暑が続くけれど、暑さをデニムへの情熱という熱さに変えて、めげないように穿き込みしていく所存(笑)。
ディテールをチェック!
【基本データ】
トータル穿き込み期間:約2カ月
穿き込み頻度:猛暑日のなか、週5日程度(汗)
トータル洗濯回数:3回
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