実録! デニムの色落ちレポート【真夏の修行編】

  • 2023.09.16

ジーンズ愛好家がもっとも楽しみなのは新品のデニムを穿き込んで育てること。育てる? どういうこと? な人もいるかもしれないけれど、デニムは穿き込むことで色落ちし、生地が変化し、穿き手それぞれのライフスタイルが刻まれるかのように経年変化していくのがおもしろさのひとつ。とくにジャパンブランドのデニムは、ヴィンテージジーンズさながらの生地や仕様を踏襲しているモデルが多く、経年変化の美しさは群を抜く。そこで、1本のジーンズがどのように色落ちしていくかをレポートするのがこの記事なのです。

色落ちレポートするのはこのモデル。

レポートするのは雑誌ライトニングと日本のデニムブランド「ピュアブルージャパン」がコラボし、誌面で受注販売したマルチインディゴ・クラシックストレートが実験台。

通常のインディゴ染めの生地と、本藍染めデニムの2種類の生地を使っている(さらにポケットスレーキにはライトオンスのデニムを使用)ので、それぞれの色落ちもレポートしていきたいところ。

シルエットはクラシカルなスタイルをイメージしたゆったりとしたストレートなので、バリバリのヒゲは出ないと思うけど、生地の凹凸が激しいスラブ感のあるデニムはピュアブルージャパンならではの色落ちが期待できる。

ちなみに前回の記事は下記で確認されたし。

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

実録!! デニムの色落ちレポート【猛暑の夏前編】

2023年08月23日

1カ月穿き込んで洗濯、そしてそこからさらに1カ月の穿き込み。

これを穿き始めたのは2023年の5月、そして今回のレポートは約2カ月穿き込んだ7月時点の状況。前回裾上げ後に一度洗濯をして、各所にパッカリングが出てきたくらいで、さすがに2カ月では目に見えるほどの変化は無いと思っていたら、よく見ると日常生活でこすれる部分などには色落ちがうっすらと確認できる。

というのも日本全国を襲った猛暑日の最中(この記事を執筆中も猛暑ですが)、週5日程度穿いているとさすがに汗をかくこともあって、耐えきれず洗濯したってのも色落ちした理由なのかもしれない。

全体の青みはまだまだ新品のジーンズといったところだけど、前回の洗濯で生地にたくさんの毛羽立ちが見られたのも、そこから穿き込むことで毛羽立ちもいつのまにか気になるほどでは無くなってきたことに気がつく。

じつはデニム特有の最初に現れる毛羽立ちは、染まっていないヨコ糸にまとわりついている余分な毛羽が穿いたり洗濯したりすることで、糸から離れて出てくるもの。

要するに余計な毛羽なので、生地が傷んでいるわけではなく、穿き込んでいくことで次第に出なくなっていく。インディゴに染まっているタテ糸は、染色時に余分な毛羽が落ちていくため、染まっていない紡績しただけのヨコ糸は、白い毛羽が穿き始めには出てくるってわけだ。

ディテールを見てみると2カ月の穿き込みではあっても、少しずつ経年変化をしていることが判明。まだパッと見では生地が馴染んだ程度に見えるけど、着実に変化はしてきている。

まだまだ猛暑が続くけれど、暑さをデニムへの情熱という熱さに変えて、めげないように穿き込みしていく所存(笑)。

ディテールをチェック!

バックヨークやバックポケット上部などにパッカリングが出てきた前回。さらに1カ月の穿き込みで、パッカリングの凸部分にはうっすらと色落ちが。またバックポケットの上部のそれぞれの端が隠しリベット仕様なので、ここも色落ちが始まっている
腿のフロント部分にはうっすらと白い点落ちが見え始め、タテ落ちしていきそう。前回気になっていた生地の毛羽立ちも気がつけば気にならない程度になってきて、ここからさらにはっきりとタテ落ちが出てくるのではと期待が膨らむ
外側のサイドシーム部分には生地のセルビッジが裏側に使われていることで生まれるアタリが出てきた。チェーンステッチで仕上げた裾の縫製部分も凸部分は色落ちが始まって、メリハリのある裾になっていきそう

【基本データ】
トータル穿き込み期間:約2カ月
穿き込み頻度:猛暑日のなか、週5日程度(汗)
トータル洗濯回数:3回

LiLiCo

昭和45年女

人生を自分から楽しくするプロフェッショナル

LiLiCo

松島親方

Lightning, CLUTCH Magazine, 2nd(セカンド)

買い物番長

松島親方

ランボルギーニ三浦

Lightning

ヴィンテージ古着の目利き

ランボルギーニ三浦

ラーメン小池

Lightning

アメリカンカルチャー仕事人

ラーメン小池

上田カズキ

2nd(セカンド)

アメリカントラッド命

上田カズキ

パピー高野

2nd(セカンド)

断然革靴派

パピー高野

村上タクタ

ThunderVolt

おせっかいデジタル案内人

村上タクタ

竹部吉晃

昭和40年男, 昭和45年女

ビートルデイズな編集長

竹部吉晃

清水茂樹

趣味の文具箱

編集長兼文具バカ

清水茂樹

中川原 勝也

Dig-it

民俗と地域文化の案内人

中川原 勝也

金丸公貴

昭和50年男

スタンダードな昭和49年男

金丸公貴

岡部隆志

英国在住ファッション特派員

岡部隆志

杉村 貴行

2nd(セカンド)

ブランドディレクター

杉村 貴行

2nd 編集部

2nd(セカンド)

休日服を楽しむためのマガジン

2nd 編集部

CLUTCH Magazine 編集部

CLUTCH Magazine

世界基準のカルチャーマガジン

CLUTCH Magazine 編集部

趣味の文具箱 編集部

趣味の文具箱

文房具の魅力を伝える季刊誌

趣味の文具箱 編集部

タンデムスタイル編集部

Dig-it

初心者にも優しいバイクの指南書

タンデムスタイル編集部

昭和40年男 編集部

昭和40年男

1965年生まれの男たちのバイブル

昭和40年男 編集部

昭和45年女 編集部

昭和45年女

“昭和カルチャー”偏愛雑誌女子版

昭和45年女 編集部

昭和50年男 編集部

昭和50年男

昭和50年生まれの男性向け年齢限定マガジン

昭和50年男 編集部