不思議な姿が愛好家たちを惹きつける。
今回ご紹介させて頂くのは、フクロウソウ科の植物であるペラルゴニウム・ミラビレ。南アフリカの乾燥した砂漠地帯の岩場に自生する灌木植物で、種小名(属名の後に付く名称)のミラビレはラテン語のmirabilis=「素晴らしい」に由来します。
お菓子の様な不思議な姿。
ミラビレの特徴は、絡み合うように密集した茶褐色の枝。やや光沢のある表皮を持ち、その見た目は「かりんとう」や「チョコレート菓子」の様に例えられることもあります。
愛好家たちを惹きつける美しいギャップ。
ミラビレは、秋から春が生育期にあたる冬型の塊根植物です。生育期には微毛を帯びた美しい葉で覆われ、茶褐色の肌と鮮やかなグリーンの葉というコントラストを見せてくれます。硬く乾いた表情の枝と、柔らかで若々しい葉のギャップこそがミラビレの魅力だと思います。※生育期=成長する季節
一時期は入手困難だった現地球。
こちらは南アフリカ産の現地球(現地に自生していた個体)。生育期に入り、一斉に葉が出始めたタイミングは最も美しい姿を見せます。最近は、また目にする機会も増えてきましたが、一時期は流通が非常に少なくなり、入手困難な品種として名前が挙がることも多い植物でした。参考価格 34,000円+tax
小さくたって素晴らしい。
こちらは日本国内で種から育成された実生(みしょう)の個体です。現地球と比べると小さなサイズではありますが、ミラビレの特徴的な葉が確認できます。美しく育った現地球も良いですが、小さな実生株をじっくり育てていくのもオススメです。参考価格6,000円+tax
現地球と実生株。
現地球と実生株、並べてみると大きさはだいぶ違います。南アフリカの乾燥した砂漠地帯で、どれほどの長い年月でここまで成長したのだろう? そんな想像を膨らませてくれるのも現地球の楽しさです。乾燥した砂漠地帯でたくましく育つペラルゴニウム・ミラビレ。まさにmirabilisな植物です。 ※ⅿirabilis=「素晴らしい」
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