モヒカン小川(左)
革ジャンをはじめレザープロダクツを愛してやまない名物編集者。ミリタリー系ではフライトジャケットに目が無く、現在は馬革のAN-J-3Aに照準を定めている。
サカサモト(中央)
ナイロン系のミリタリーウエアにハマり中の本誌編集部員。最近通い始めたジムで着るため、軍モノのTシャツやショーツなどのトレーニングウエアを物色中。
ランボルギーニ三浦(右)
札幌の某有名古着店にてバイヤーを務めていた稀有な経歴を持つ本誌副編集長。最近はB-10かB-15A、つまりはボア付きのコットンフライトを探しているとか。
前号までのあらすじ
前号の内容は色落ちデニムにミリタリーグリーンが鉄板となることを証明し、ますますエイジング加工のジーンズの魅力にハマっていった編集部員たち。それにしても、どんな着こなしにも対応する色落ちしたジーンズってやっぱり凄い!
ミリジャケに色落ちしたジーンズは王道中の王道でしょう!(小川)
モヒカン小川(以下、小川) あのさ、前回もデジャヴって話が出たけど、今回はさらに既視感が強くね?
ランボルギーニ三浦(以下、三浦) 確かに。前回のテーマはミリタリーグリーンでしたもんね。
小川 で今回がミリタリージャケットだろ? 言うこと変わらなくなっちゃうよ。コピペしとく?
サカサモト(以下、坂本) いやいや、なに言ってんすか。ミリタリージャケットといってもグリーン系だけじゃないですから。レザーフライトも、ナイロン系も色々ありますって。
小川 まあそうだな。でもミリタリージャケットにジーンズは鉄板だな。さすがにセットアップで軍パンを合わせるのはソルジャー感が出ちゃいそう。
坂本 確かに(笑)まぁ同じ色じゃなければいいですけどね。
小川 だから上がA‐2でパンツがタイガーカモとかは結構好き。WW2とベトナムだから、出自が違うから俺的にOKにしてる。
三浦 なるほど。小川さんの中でのルールがあるんですねぇ。僕のルールとしては時代より、軍で縛りたい派です。USNとU SMCを一緒に着ないようにするとか。
坂本 それはあるっすね。でも僕は気づかず着てる時あるけど。途中で気づいて「やっちまったー!」ってなる(笑)
小川 まぁとにかく、俺はミリタリージャケットに関してA‐2が着れる季節になっただけで大満足(笑)
三浦 とか言って、A‐2の小川さんなんて、年に数回しか見ませんよ。
小川 いいんだよ。A‐2は俺的にライトゾーンの日に着る
坂本 何すかそれ?
小川 気温が20度前後で湿度もなく涼しい日。秋に5日あるかないかだけど……。ちなみに俺はその5日間をA‐2タイムと呼んでいる。
三浦&坂本 知りませんよ(笑)
小川 気づいてないかもしれないけど、冬もインナーに着てるよ。A‐2の上からM47パーカとかを羽織ることもある。
三浦 さすがですね!
坂本 でも〆切前もデスクで着てるときありますよね?
小川 原稿が書きやすいんだよ。袖にジッパーが無いからキーボードが叩きやすい。あ、ちなみにA‐2着てる時の俺の席はデスクじゃなくて、コクピットだから。
三浦&坂本 知りませんて(笑)
坂本 じゃあ、三浦さんはミリタリージャケットだと、どんなのが好きなんですか?
三浦 そうねぇ。戦闘服っていうよりは、民間用に転用されたものだったり、ミリタリーカルチャーで生まれたものだったり、背景のあるプロダクツ好きかな。
小川 おぉさすが。選び方のステージが違うぜ。年代はやっぱり旧い方が好きなの?
三浦 いや、そこまで気にはしてないですね。ただ普段の服に合わせたいから、そこそこ旧いデザインが好みかも。だからコットンとかウールみたいな天然素材系が多くなっちゃいますね。
小川 なるほど。じゃあサカサはどんなのが好き?
坂本 僕はファティーグ系が好きですけど、最近ナイロン系のほうが気になるんですよね。
三浦 着てるねぇ最近。
坂本 ’90〜’00年代ぐらいのトレーニングジャケットが結構面白くて。ヴィンテージだとUSMAとかNAVYとか入るだけで高いじゃないすか。この年代だと手ごろなんでついつい買っちゃう。
三浦 まぁスウェットも高くなったもんなぁ。確かに最近の軍モノは狙い目かもね。てか、いま着てるコーチジャケットもUSMAのプリント入りじゃん。
坂本 そうなんす。コーチジャケットは陸海空の士官学校は頑張って集めました(笑)
小川 確かにコレクションするのもミリタリーの楽しみ方のひとつだな。俺もA‐2はコントラクター別で持っていたい派だから。
三浦 だいぶマニアックな集め方ですね(笑)
坂本 小川さんがフライト語り出すと止まらないすからね(笑)
小川 うん、俺はぜんぜん話したりない。
三浦 てかさ、この企画って連載になったんだったら、動画にすればいいんじゃない?
坂本 それナイスアイデアかも!
小川 いいじゃん。やってみる?
坂本 とりあえずライブ配信にしましょう。編集作業大変だから(笑)
三浦 何でやる? インスタ?小川 いやモヒキンとしては、やっぱYouTubeかなぁ。
三浦 ヒカキン意識しまくってるじゃないですか(笑)
坂本 決まり! とりあえずこの号が出てしばらくしてからにしましょう。
三浦 そだね。詳細が決まったらインスタとかFBとかで告知するということで!
モヒキン ブンブン。ハローYouTube。絶対見てくれよな!
エイジングジーンズを使った三者三様のミリタリーコーディネイト。
と、いうわけで今月のテーマであるミリタリージャケットに色落ちしたジーンズあわせた三者三様の着こなしを紹介する。どんな服でもバッチリ似合う、色落ちしたデニムの万能性を刮目せよ!
3人が穿いてる加工ジーンズはコレ!
【モヒカン小川の場合】革の伝道師が着るレザーフライト三段活用。
1.ワイルドなレザーフライトには白Tがいちばん似合うのさ。
俺は重ね着が好きじゃないので、A-2には白T+デニムが定番の合わせ方。丈感の絶妙なハイウェイナインのTシャツに合わせることが多いかな。そもそもA-2を着て俺をカッコよく見せるよりも、俺が着ることでA-2をカッコよく見せる方が大事。この違い、わかる?
2.寒い日にはG-1+ネルシャツが冷えた俺を暖めてくれる。
G-1に限らず、ライダースの時でも寒いときはネルシャツを中に着てる。特にG-1は首周りにボリュームがあるので、ネルシャツを合わせた時のバランスもいい感じ。ブラウン系の革ジャンには、同じ暖色系のネルを合わせるのが俺の流儀。胸元のボタンは外してます。
3.軽い感じでシープムートンを着たいなら、B-6を選ぶべし。
シープムートンジャケットと言えばB-3が有名だけど、爆撃手でもない俺には無用の長物。その点B-6ならインターメディエイト用だし、東京の気候にもぴったり。とはいえボリューム感はあるので、シンプルに合わせたい。大きめのTシャツやスウェットが気分かな。
新旧を問わないナイロン素材の蒐集家【サカサモトの場合】
1.中綿が無いL-2Aってマジで使いやすい。
中綿が無いL-2ジャケットってホントに便利。普段から黒いインナーや靴が多いので、L-2A以降のネイビーよりかはオリーブグリーンのL-2が好き。ニットキャップはレスキューオレンジをイメージしてます。
2.とことんラフな最近のお気に入りスタイル。
’90年代らしいビッグシルエットのトレーニングJKTにドハマり中。セコハンと同じトーンのグレーだからコーディネイトに馴染みやすくて、ついついこのコーデに頼りがち。秋はインナーにパーカを合わせてもよさそう!
3.ブックに置き換えただけで、ジーンズの印象が変わる!
イマドキ仕様のシルエットに変更しているウィリアム・ギブソンのN-3B。着こなしに使う色を黒に絞ったことで、セコハンが差し色のように際立ちました。濃い色のデニムでも一体感も生まれて大人っぽく着こなせそう。
あらゆる天然素材を着こなす魔術師【ランボルギーニ三浦の場合】
1.ウールJKTをスポーティなテイストで合わせたい!
厳密には軍モノではないけど、CCCジャケットはA-1型なので個人的にはミリタリーと同感覚。シャツと革靴でカッチリ着こなすのもカッコいいけど、今年はパーカとニットキャップでスポーティに合わせるのが気分かな。
2.ダウンJKTの中でもB-9ならインナーと靴で様々な着こなしが可能!
冬の鉄板、ダウンJKT。アウトドアブランドの派手な配色も大好きだけど、セコハンと組み合わせた着こなし幅を広げるなら、B-9がオススメ。ワークスタイルからカレッジスタイルまで、インナーと靴で自在に変化する。
3.’90年代の王道ヴィンテージスタイルをちょっとだけ今っぽく!
デニムonデニムは、色落ちデニム同士(色合いは違ってもOK)なら基本的にカッコよく仕上がる。今ならGジャンがいいかな。そこに別珍スカジャンをセット。ハットとゆる〜いスウェード靴で外せば、脱’90年代に!
(出典/「Lightning 2020年12月号 Vol.320」)
Photo/A.Kuwayama 桑山章
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